るりとうわた

日常をつづる

観劇

7月の末と、8日の日に、帝劇で観劇して来ました。

同じ演目で、3カ月もやっている「エリザベート」です。

2回も行くつもりはなかったのですが、6・7月のチケットが落選続きで取れないうちに、8月のチケット先行売り出しが始まり、そちらはいとも簡単に取れてしまい、その後に6・7月分も取れていたことが判りました。

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約3か月に及ぶロングラン公演にあたり、タイトルロールのエリザベート役として、宝塚版オリジナルキャストであり、その比類なき華やかさで客席を魅了する花總まりが2015、2016年に続き登場。 そして、2018年宝塚公演で同役を演じ、退団後初舞台・初主演を飾る愛希れいかが初参加する。 黄泉の帝王・トート役には2015、2016年から同役で新境地を開いた井上芳雄と、2018年『モーツァルト』で主演のヴォルフガング・モーツァルト役を見事に演じた古川雄大が初参加。 舞台の狂言回し役を担う皇后暗殺者ルイジ・ルキーニ役は山崎育三郎と成河が前回に続き演じる。

脚本/作詞

ミヒャエル・クンツェ

音楽/編曲

シルヴェスター・リーヴァイ

演出/訳詞

出演

エリザベート花總まり/愛希れいか(Wキャスト)
トート:井上芳雄/古川雄大(Wキャスト)
フランツ・ヨーゼフ:田代万里生/平方元基(Wキャスト)
ルドルフ:京本大我(SixTONES/ ジャニーズJr.)/三浦涼介木村達成(トリプルキャスト)
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ:未来優希
ゾフィー:剣 幸/涼風真世香寿たつき(トリプルキャスト)
ルイジ・ルキーニ:山崎育三郎/成河(Wキャスト)

エルマー(ハンガリー貴族):植原卓也
マックス(エリザベートの父):原 慎一郎
ツェップス(新聞の発行人):松井 工
リヒテンシュタイン女官長):秋園美緒
ヴィンデッシュ(精神病患者):真瀬はるか

宝塚歌劇団の演出家だった 小池修一郎氏の出世作です。

 

日本では宝塚歌劇団が1996年よりエリザベートの上演を行ってきたが、加えて2000年から東宝により、ウィーン版を基本とした東宝エリザベートが上演されている。東宝版では、宝塚版でカットされたシーンが加えられ、各国版と同じくエリザベートが主役となるように脚本、演出、楽曲、歌詞が改訂された。一方で、宝塚版のみで使用される楽曲(愛と死の輪舞)や設定(ハンガリー革命家等)が残されるなど、東宝版はウィーン版と宝塚版の折衷版ともいえる。

東宝版初演のエリザベート役には宝塚初演でトート役を演じた一路真輝、トート役は元劇団四季山口祐一郎文学座内野聖陽、ルキーニ役は高島政宏、ルドルフ役は東京藝術大学在学中の井上芳雄などが抜擢された。

2000年の東宝版初演にあたって、新曲「夢とうつつの狭間に」などが書き下ろされた。2004年の再演では「私が踊る時」「ゾフィーの死」などが追加された。

演出等の大幅な変更は、2001年、2004年、2015年の再演の際に行われている。

2012年の再演では、ハンガリー版・ウィーン再演版でトート役を演じたマテ・カマラスが同役を日本語で演じた。

もうポスターを見てもらえば、即分かるのですが、ビジュアル重視で、それがすでに、20年前の2000年ごろのエリザベートとは違うということです。

ここ平成年間の技術進歩は著しく、照明や映像は画期的に進歩を遂げました。

その影響が当然舞台にも押し寄せてきています。

舞台装置は変わり、テンポは良くなり、若い観客が増えました。

20年前は、私たち世代の社交場でした、私達から上の世代の方達の・・・

今は、若い人が押し寄せています。

それゆえの、舞台装置や照明の進歩、俳優のビュジュアル化でしょうか。

私たち世代はどこへ追いやられたのかと見て行くと、東急文化村シアターコクーン蜷川幸雄氏のシェークスピア劇場 へ行くと、まだお仲間に会え、その空気感にホッとします。(笑)

新国立劇場でも大勢見かけるということはストレートプレイに多いということで、ミュージカルの舞台はやはり若い方が増えたということかもしれません。

最初トートが、大きな羽をつけて上から降りて来るのですが、これが宝塚版なのかしら?、まるで少女漫画を見ているような錯覚におちいります。

昔はもっと魑魅魍魎の世界で、死の世界を描いていたように感じるのですが、今はトートダンサーズも増えて、スマートな世界へと変わったように感じます。

 


長きにわたりヨーロッパに君臨したハプスブルク帝国末期19世紀後半のオーストリアを舞台に、ドイツ地方・バイエルン王国公爵の次女として自由な環境で生まれ育ち、偶然にも皇帝フランツ・ヨーゼフ1世から見初められ、16歳でヨーロッパ宮廷随一と謳われる美貌のオーストリア皇后となるが、伝統と格式を重んじる宮廷との軋轢の中で苦しみ、やがてウィーンを離れヨーロッパ中を流浪する日々を送り、その旅の果てに暗殺された皇妃エリザベートのベールに包まれた半生を、彼女につきまとい誘惑する「死」という架空の存在を通して迫り、これを以って中央ヨーロッパにおける帝国支配の終焉と新時代の萌芽を描いた作品。

 

それを3カ月に渡り、Wキャストやトリプルキャストをはめて、それぞれの組み合わせを楽しんで、リピーターを増やそうと言う策なんでしょう。

セットは3カ月変えなくていいし、主催者側には美味しいことが多いのかもしれません。

私の1回目は、

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2回目の配役は

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トート役は井上さん、ルドルフは三浦さん、ルキーニーが成河(ソンハ)さんが両日とも同じでした。

でも、他が違うだけで、芝居が違いましたね。

エリザベート役は、このところ宝塚退団後の方が圧倒的に多く、すでに宝塚で、エリザベートなり、トート役を経験した方が、やっています。

花總まりさんは、在団中もエリザベート役は長かったようで、お芝居が、少女時代は可愛らしく、そして皇后エリザベートは当初ははつらつと、後半は静かに、と演じ分けていました。

メイリハリがついていると言えばそうですが、芝居がかっていたとも言えます、

その点、退団されたばかりという、愛希れいかさんの方が、自然と成長していく姿が演じられていて、私はこちらの方が気品を感じられました。

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私は一路真輝さんの気品に満ちたエリザベートが好きでした。

井上芳雄さんは、2015年の時は、この方は良い役の方が似合うのでは?と少し物足りなく感じたのですが、4年経って、成熟されましたね、見応えがありました。

というか、聞きごたえがあったというのが一番なのですが、もう歌声が凄い、圧倒的な声の圧があり、会場中を支配下に納めてしまう勢いがある。

その歌声に飲み込まれてしまい、かつ気分がいいという、この世界はしばらく続きそうです。

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そして芝居で言えば、ルキーニ役の成河さんの芝居がいいです。

ルキーニと言うのは狂言回しで、この芝居を展開していく役割を持つのですが、何より一番良いのは、台詞が明瞭であること、その言葉が客席全体に届くということです。これは重要なことです。

この方とはいろんな舞台で出会っていますが、どの役も違う役ですが、みんな上手いです。インタビューで

 ルキーニにとっては、あたかも自分が演出家であるかのように裁判長と傍聴人に向けてお芝居を見せている3時間5分。そう見えないかもしれないけれど(笑)、実は戯曲に書いてあることに忠実にやっているだけなんですよ。僕はそういうタイプです(笑)。狂言回しとしては、基本は常に逆を持ち込むことを考えています。華やかだったら淡々と、綺麗に対して汚い、甘美だったら辛辣に……。舞台を見て、前のシーンが落ち着いていたら盛り上げますし、華やいでいたら水を差す(笑)。要するがにツッコミ役なんです。そうやっていると自然にライブ感が生まれます。

 後は子役が、可愛いですね、ボーイソプラノの声がいつまでも、頭の中に残ります。

最後にこの写真に似せて衣装もポーズも同じように登場します。

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梅雨明け、夏日

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関東地方は梅雨が昨日開けました。

例年より8日遅く、昨年より30日遅いそうです。

梅雨の間は、大体雲が出ていたので、富士山も見えないだろうと、そちらの方向を見ていませんでした。

ベランダから、望遠で覗いてみると、1か月以上見なかった富士山にはもう雪はなく、当然ですが、黒富士の姿になっていました。

青空になっても富士山だけは雲に隠れています。

やはり富士山が良く見えるのは空気の澄んだ冬の時期が一番です。

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リコリスの花が咲き始めました。

ヒガンバナ属ですが、これは夏水仙とも言うので、やはりこの時期に咲く花です。この写真は3日前で、今朝の写真は

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花数が増え、ピンク色は最初よりか薄くなっています。

茎も数本出ているので、花数が今年は多いようです。

暑い太陽の下で、華麗に咲いています。

周りの夏草が茂って凄いのですが、草取りや垣根を剪定をすると汗がびっしょりで、上から下まで、着替えないといけません。

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引いて撮ると、茎が6本ほど出ています。

まだまだ咲いてくれそうで、楽しみにしています。

ラジオ体操と選挙

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白いゴーヤはお隣から頂きました、初体験でしたが、苦味がゆるく、美味しくいただけました。

サラダにも使えると聞きましたが、我が家はサッと炒めて、シーチキンと合わせ卵でとじて、ゴーヤチャンプルにしました。

色も白く、見た目もお味もほんのりの苦みで、ゴーヤが苦手な夫も完食でした。

いよいよ学校も夏休みに入り、私たちがミニコミとしてやっているラジオ体操も夏休みに入りました。

普通は夏休みにこそするラジオ体操ですが、私達のは、孫たちが夏休みになり帰省してくることもあり、そちらに時間を割けるようにと夏休みの期間中はおやすみにしています。

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その最終日の金曜日に、高齢者支援センターと言うところから、二人の青年が、調査させてくださいと来られました。

市から委託を受けた支援センターだそうです。

私達の住宅地には、もうひとつ6時半から北の公園で、男性陣が中心としてラジオ体操をするグループがあり、ここは多い時は50人少なくても25人程度が参加しているそうです。

市には、市民団体の集まりを支援する取り組みがあり、登録して、月千円の補助金を受ける制度があり、男性陣のように参加しないかと勧められたこともあります。

私たちの活動は街区の女子会の集まりの時に、年2回の会合だけではなく、常時集まれるといいね、ミニコミニケーションが取れればと言う提案があり、10年前にはじまりました。

その当時は何をするか決まらずに、公園に月・水・金と集合し、縄跳びをしたり、ゲームをしたり、井戸端会議をしていました。

でもスポーツだと、過激(人により)で全員参加が出来ず、見学者にと別れてしまうので、誰もが経験のあるラジオ体操をやろうということになり、私が踊りの練習用のカセットデッキを持ち出しました。

それこそNHKのラジオ体操を吹き込んだものでしたが、綺麗な音ではありませんでした。

 

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そうしたら、参加者のご主人がオーディオ室を持っている方が、クリアな音で、月・水・金曜日のラジオ体操を裏表に吹き込んで下さいました。

そういう個人的好意による行為で成り立っているので、市に登録をせず、それ故、報告の義務もないという自由スタイルで責任者もいないという状況で続けてきました。

5年ほど経ったころ、住宅の南側からも来られて、この頃が一番多い20名ぐらいでした。

その南地区の方の一人が、私と同じカセットデッキを持っているから、毎月一人は大変だから、1月ごとに変わりましょうと声を掛けて頂き、今は1カ月交代にしています。

中には、毎日していれば、参加できない日があっても、また来れる日が増えるのではと言う意見がありました。

デッキを持って出る役が決まっている身としては、今でも中々厳しいことなんだと伝え、人の好意の上に成り立つ活動として、限界線を引かざる得ませんでした。

そんな訳で、今回の最終日は、最少人数の5人しかいませんでした。

街区からは最初5人いたのが2人になりました、他ではご本人が亡くなられたのが1人、ご主人が亡くなられた方が1人、腰の痛い方、膝が痛くて来られない方が増えました。

高齢者支援センターの方から、色んな取り組の説明を聞き、「最後の日に間に合ってよかった、9月からは度々来させてもらいます。」というお話でした。

どういう関係になるのか、わかりませんが、何れ私たちも歳を取りますから拒むものではありません、もちろん良好な関係でありたいと思っています。

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本日は選挙の日ですね。

争点が何なのかもあまりわからずに、TV番組もそんなに報じなかったような感じで当日が来てしまい、朝の内に済ませました。

私は憲法改悪に繋がらない政治を願って投票しました。

昨日娘が出かける際に、「選挙ぐらい行ってから出掛けなさい」と言うと、娘は、「期日前投票の時間が問題!午前8時半から午後8時何て、公務員は緩い仕事をしている!」と言います。

昨日は土曜日だったので、もちろん娘は投票をしてから出かけました。

でも確かに、小田急線は東京通勤圏内と謳って住宅地を開発し発展した街です。

多くの方が、東京まで勤務しています。会社に入るまで2時間から2時間半圏内でしょうか?なら、娘の言う午前6時から午後9時までが妥当だと私も思います。

そうしたら昨日の池上彰さんの選挙の番組を見ていたら、東京は投票率一位なのに、最下位5位の中に、千葉県、埼玉県、茨城県、神奈川県と、東京の通勤圏が入っていることにおどろきました。

これ娘のいうことに一理あるかもです、本当に8時が最後と言うのはちょっと早いですよね。その声をなんとか届けなくてはいけないと思いました。

写真は散歩道の空き地に咲く花たちです。

観劇録2

6月は、新国立劇場2018/2019シーズン演劇公演 『オレステイア』 に行きました。

 前回、配役を全員、オーディションで決めた「かもめ」を見ましたが、これは裾野が広がるというか、芝居に厚みを増すので、芝居の濃度が濃くなり、有名人はいなくても、作品がいつまでも心に残ります。

色々と新しい挑戦をしているので、目を離せない新国立劇場です。

今回は行ってみて、3幕4時間20分の長い芝居とわかりました。日本初演です。

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 原作:アイスキュロス
作:ロバート・アイク
翻訳:平川大作
演出:上村聡史
出演:生田斗真(主人公)
音月 桂(次女)、趣 里(長女)、横田栄司(父)
下総源太朗、松永玲子、佐川和正、チョウ ヨンホ、草彅智文、髙倉直人
倉野章子、神野三鈴(母)

ドクターがオレステスに小さい頃の記憶を尋ねている。「二羽の鷲と一匹の野ウサギ」。野ウサギのお腹の中には子ウサギがいる―。

STORY

オレステスの父アガメムノンは戦争の勝利のために子殺しの神託を実行し、幼い娘イピゲネイアは生贄として殺害された。そして凱旋の日、夫の帰りを盛大に迎えたクリュタイメストラは、その夜自らの手で娘の仇である夫を殺す。

トラウマのために混乱するオレステスに、ドクターは真実を見るよう促す―。

ついにオレステスは父の仇である母クリュタイメストラを殺害。その罪をもって裁判にかけられる。

4時間20分座ると本当にお尻が痛くなりました。

それに難しい、演じる方もそうでしょうが、見る方も難しいです。

ポスターを見ていれば、ギリシャ悲劇を元にしてと言われれば、およそその後の中世時代位で描かれ、昔昔の話で済むのですが、これが現代に置き換えてあります。

昔なら、村々でも町々でも、国々でも戦争により解決していた過去があります。

ところが現代となると、これは第一次世界大戦か?第2次世界大戦か?と頭はぐるぐる回転します。

色々忙しく頭を巡らせながら、現代における家族の問題か?と、この家族内で起こる殺人について考えます。考える必要はなかったみたい、ただ現代にしただけかと・・・

罪と罰ラスコーリニコフは悩みに悩むけれど、娼婦ソーニャの自己犠牲の生き方に心を打たれ、最後は自首することを決めます。

人としてのヒューマニズムがあり救われました。

この家族はそれがなく、堂々巡りをして、それぞれの記憶まであやふやになり・・・

何が言いたいのか、わからない・・・(私には・・・です)

この新国立劇場で、観た「1984」は私には最低の作品でその次にくる作品だと思い、中々感想も書けませんでした。

書くに当たって、調べてみるとなんと、舞台の作者ロバート・アイクは「1984」の作者と同じ人物でした。

悩むことはなかったですね、私はこの人の舞台は好きではありません。

1984」(次にくる監視と密告の社会への警告かな?)のリンチのシーンは、まるで観客が加害者かと思わせるような作りで、不愉快でしたから、もう観ないと決めていました。

役者たちは良かったです。生田斗真さんは出ずっぱりでセリフも多かったですが、健闘していました。

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中でも女性陣3人の演技は素晴らしく、左は野性的な女性を演じられた、元宝塚出の音月桂さん、真ん中は趣 里さんで、お父さんが水谷豊さん、お母さんが伊藤蘭さんです。少し歌うシーンがあって、テープか?と思いましたが、勿論生で、綺麗に響く歌声でした。

左がお母さん役の神野三鈴さんで、難しい役どころでしたが、熱演でした。素晴らしかったです。

 

観劇録1

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横に写したのですが、自動で縦にされてしまい、変更が出来ないので、このまま載せます。

整理していてこの半券があり、感想を書かないままだったので、備忘録として記しておきます。

5月のレ・ミゼは2000年になる前に帝劇で初期の演出・ジョンケアードで観ていたのですが、今回は2013年の新演出で、異なります。

20年ほど前のことを鮮明には記憶していないので、新しいのを見れば上書きされてしまうでしょう。

2つの違いが分かるほど、しっかり覚えているといいのですが、それが少し残念です。

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レ・ミゼラブル

原作は、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが自身の体験を基に、19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説である。原作の持つ、「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」といったエッセンスを余すことなくミュージカルに注ぎ込んだ本作品は、1985年のロンドン初演を皮切りに、日本では1987年6月に帝国劇場で初演を迎え、以来熱狂的な支持を得ながら、東宝演劇史上最多の3,006回(2015年9月時点)という驚異的な上演回数を積み上げるに至る。全世界での観客総数も7,000万人を突破し、“世界の演劇史を代表する作品の一つ”であることは、もはや誰しも疑うことができないでしょう。

2012年12月には、ミュージカル版をベースとした映画版『レ・ミゼラブル』(監督:トム・フーパー、出演:ヒュー・ジャックマンラッセル・クロウアン・ハサウェイアマンダ・セイフライド 他)が公開され、全世界で大ヒットを記録。録音技術の向上とCG技術の発達により、撮影と同時にキャストの歌声を録音するという前代未聞の試み(それまでは、事前に録音した歌声に合わせた演技を撮影するのが通常だった)は、ミュージカル映画の常識を覆し、圧倒的な臨場感とスケール感を生み出し、ミュージカル映画の範疇を越え、ミュージカルファンのみならず多くの映画ファンの心を掴んだ。日本国内でも興行収入58.9億円の大ヒットを記録、米国ゴールデングローブ賞3部門受賞、米国アカデミー賞3部門受賞、日本アカデミー賞外国映画賞受賞など、興行的にも評価的にも大成功を収めたのは記憶に新しい。

2013年4月、ロンドン初演25周年を機に美しい音楽と歌詞はほぼそのままに、舞台装置、照明、音響、衣裳、また登場人物のキャラクターの描き方などの演出面を一新した“新演出版”『レ・ミゼラブル』が日本“初演”を迎えた。8ヶ月間の日本縦断ロングラン公演は、折しも映画版の大ヒットとの相乗効果もあり、日本全国に『レ・ミゼラブル』現象を巻き起こし、雑誌「ミュージカル」における2013年ミュージカル・ベストテン「第1位」、「第39回 菊田一夫演劇賞」2013年度演劇大賞を受賞するなど、興行的にも評価としても大成功を収め、続く2015年春からの全国6大都市ツアー公演での最終地・静岡公演でついに上演回数3,000回を突破した。続いて、1987年の日本初演から30周年を経た2017年に日本初演30周年記念公演が大々的にスタート、公演期間中には歴代キャストが日替りで登場する特別カーテンコールが実施され、通算上演回数は3,172回に到達し、特別なアニバーサリーイヤーとなったのは記憶に新しい。そして2019年、さらに新たなキャストを迎えて進化し続けるミュージカル『レ・ミゼラブル』は、日本全国に再び“劇場で体験する、あの感動と興奮”をお届けいたします。

 佐藤隆紀ジャンバルジャン) 上原理生(ジャベール) 知念里奈 (ファンテーヌ)昆 夏美(エポニーヌ) 海宝直人(マリウス) 小南満佑子(コゼット) 橋本じゅん (テナルディエ) 朴 ?美 (マダム・テナルディエ)

 舞台上は、両脇に建てものが2階建てであり、街並みの雰囲気が出ています。

本物の街並みのような凝ったセットが両脇から出ているので、その分演者が演じる舞台幅は狭くなっています。
当時の背景がリアルに感じられ、まるで映画を見ているような感覚になり、話の内容通りにその背景も進みます。
以前の作品は一点豪華主義と言うのか、これも街並みを描いたセット(だったと思いますが)、これをひっくり返したら大きなバリーケドが出来上がり、
それが広い舞台の中央に巨大な姿でそびえ立ち、学生のマリウスたちが立てこもる要塞、バリケードになった、という大迫力がありました。
それはとにかく印象的にな光景で忘れることが出来ませんでした。

今回は、両側から家並みが出ているので、その間の通路にバリーケードが造られました、ですから、以前の大きさとは違います。

ジャンバルジャンがマリウスを担いで逃げる下水道のシーンは、今流行りのビルに絵を描くプロジェクションマッピングを使用していると思うのですが、ジャンバルジャンが進むと、トンネルも動く映像が本当にリアルでした。
素朴さは消えますが、ストーリーは順を追っているので分かりやすいかもしれません。
ただすべてのシーンが丁寧過ぎて、印象に残るシーンと言うのが、返って少なくなりました。
レ・ミゼはやはり演奏と歌の力で展開すると言う部分は変わらずに大きいと思いました。

テナルディエ夫婦は意地の悪い夫婦だと思っていましたが、そんなもんじゃなくずいぶんあくどい悪党だと感じました。

その娘エポニーヌも意地悪なんですが変化して、表現豊かに演じられて、切ない心情が伝わりました。演じた昆 夏美さんは上手かったと思いました。

6月分の観劇とブログを次回にわけます。

半夏生(半化粧)

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これが友人の庭に咲いている半夏生です、花と一番上の葉が半分以上ですが白くなっています。

彼女曰く、うちに植えたのは、「きっとまだ若いから白くならないのでは」と言います。

うちは日陰だし、生育が遅いのかも知れません。

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彼女の庭ではこんな風に白い蝶が停まっているように、花が咲いています。

すると彼女は、「この子も写真を撮っていって」と大きな百合が咲いたばかりだそうです。

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見事に大きな百合でした。

そして私の家の百合は、6つも蕾を付けたと喜んだのですが、こちらの百合は12個のつぼみを付けていて、びっくりしました。

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見事でした。

「この子も、この子も撮って」と言うので、彼女の可愛い子たちを撮りました。(笑)

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ホタルブクロです、可憐です。

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これはイキシアでいいのかしら、たぶんそうですね。そうだと思って聞かなかったです。

miyotyaさんの「ほのぼの日記」で、ヒメオウギスイセン(クロコスミア)と書いておられました、訂正いたします、ありがとうございました。

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これは、もう枯れているから撮らないで、と言われたけれど、一輪だけ咲いていたので撮りました。

アスチルべという花ですが、これも我が家には根づかない花です。

生協で、一緒に買いましたが、一年目だけ咲いて、我が家は消えました。

その後2度ほど購入しましたが、いずれも消えてしまいました。

そう言えば、彼女のところでは都忘れが消えるので、我が家のを欲しいと言っていました。

やはり土が違うから、育つ花が違うのでしょうね。

その家の趣があって、楽しいでした。

 

半夏生夏至から数えて11日目頃(もしくはその日から5日間)を「半夏生」と呼ぶが、
その頃に花が咲くことから、この名前がついたそうです。

 

 

「水無月」とやっと咲いた

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友人が出来たてを持って来てくれた和菓子「水無月」の写真です。

 

京都では1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に、この半年の罪やけがれを払い、残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。そのときに食べるのが水無月(みなづき)」という和菓子です。

 

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やっと咲きました!くちなしの花です。

今年はもう6月の内には咲かないのかと思いましたが、昨日一つ、今日は3個のくちなしの花が開きました。

例年6月の終わりごろには咲くのですが、今年が一番遅かったように感じます。

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いくつか蕾が膨らんでいるので、これらも咲くでしょう。

やはり、梅雨空にこの純白の白さは映えますね。緑色との対比が綺麗です。

そしてもう一つ、待ちに待っている花があります。

特にこれの花をくれた友人が、まだかまだかと待っています。

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この花は半夏生ですが、我が家へ来て3年が経ちますが、まだ一度も花の名前のように半夏生、葉の半分だけが白くなるはずですが、なりません。

上に新しい葉が育ってきますが、その花が咲く時に花の周りの葉が、半分だけ化粧をしたように白くなりま。が、我が家のはいつまで経っても緑色のままなんです。

地下茎で、増えているのですが、まだどれも半夏生になっていません。

友人の家では、もう半分白くなっているので、いつも気にしてくれています。

土が合わないのかしら?、でも楽しみに待っています。

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我が家のミニトマトで、これも赤くなるのを楽しみにしています。

甘くて、薄い皮なので、食べやすいです。

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ガーデンレタスも採って洗ってパンに挟んだり、重宝しています。

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こちらは、また夫の友人から頂いた真竹と新鮮キャベツです。

夫が「虫がいるよ~」と言うので、縁台に置いて

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皮を剥いてから、家の中に入れます。(笑)

緑色の濃いところはもう竹ですよね。

少し落として、竹の子ご飯になりました。今年はもう最後かな?

季節の恵みです。