本木雅弘さんがインタビューに答えて
「ぼくは平穏に幸せを感じる日々を過ごしたいという思いと同時に、たとえ危険であろうとも、いま自分が生かされている意味と、人として生きるための核をもっとしっかりつかみたいという欲をもっています。 15歳から仕事をしてきて、常に新しい刺激を探し、時間があれば欧米に異文化を求めて旅をしていました。しかし20代の後半のある時期、ふと目がアジアに向き、とくに未知なるインドに行ってみようと思い立ちました。 」
「27歳の時、プライベートで約1カ月間、インドを旅し衝撃を受けた。「ガンジス川ではごく自然に遺体が流れていました。死が身近で日常の中にある。死生観について意識せざるを得なかった」。帰国後、納棺師になったいきさつを自伝的につづった青木新門さんの著書「納棺夫日記」を読み、さらに死生観について深く考えるようになり、「おくりびと」の構想が生まれた。」
と、語っておられました。
そして、青木新門さんが、TVのインタビューに答えた内容を前回の日記で紹介しました。
本の一文を引用したいということでした。
「青木さんは申し出を快諾した。送られてきた本を開くと、ガンジス川の岸辺で送り火を手にする本木さんの写真があった。そこに死後何カ月も放置された独り暮らしの老人を納棺した時のことを描いた文章が添えられていた。
『蛆(うじ)も生命(いのち)なのだ。そう思うと蛆たちが光って見えた。』本木さんの深い理解に心を打たれた。」(毎日新聞)
1999年の雑誌「ダ・ヴィンチ」の表紙で、すでに「納棺夫日記」を持参、映画化したいということで、その写真を探しました。(以前のオークションに出ていたものです)
本木さんが掲げている本が、「納棺夫日記」で、当時は500部の売り上げだったそうです。
1999年だったのですね〜、ちょうど10年前です。
その特集の「芥川賞をとらせたいマンガ」というのを調べてみると。
そのベスト5はこうだったそうです。
1、 「BANANA FISH」 吉田秋生
2、 「日出処の天子」 山岸涼子
3、 「MASTERキートン」 浦沢直樹 勝鹿北星
4、 「風の谷のナウシカ」 宮崎駿
5、 「陰陽師」 岡野玲子 夢枕獏
なるほど、これで、1999年がどういう年だったかが、良く分かります。(笑)
「BANANA FISH」は、この題名が何なのか?と借りて必死に読んだ覚えがあります。
BANANA FISHというのは合成麻薬の意味でしたが、ちょっとハードボイルドタッチで、面白かったです。
それに、「風の谷のナウシカ」の時代だったのですね、これも好きな作品でした。(笑)
芥川賞は文学賞ですから、マンガの芥川賞といえば?ということでしょうか、それともストリーだけを評価したのか?どうかはわかりませんが・・・
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10年一昔とはいいますが、本木さんの強い思いが、大きく花開き、実を結びましたね。