映画「ドン・ジョヴァンニ」を観て来ました。
まさに音楽映画で、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」誕生の物語です。
天才の影に、もう一人の天才あり!とモーツァルトの傑作オペラは、早書きの天才作家、ダ・ポンテがいたからといわれます。そのダ・ポンテの生い立ち、恋、モーツアルトの出会い、「ドン・ジョヴァンニ」の製作と、実生活との恋とリンクしながら、映画が展開していきます。
ユダヤ人少年エマヌエーレは父の再婚に際しキリスト教に改宗し、ロレンツォ・ダ・ポンテ(神父の名前をもらう)と改名する。やがて成長したロレンツォ(ロレンツォ・バルドゥッチ)は神父となるが、放蕩(ほうとう)生活に明け暮れたために、ベネチアからの15年の追放を宣告される。
ウィーンへ流れ着き、サリエリの紹介で皇帝ヨーゼフ2世の宮廷詩人となり、モーツァルト(リノ・グワンチャーレ)と出会う。ある日、ダ・ポンテはイタリア語のオペラ制作に意欲をみせるモーツァルトに協力し、台本を書くことに。
「フィガロの結婚」で大成功を収めたコンビは、次の作品「ドン・ジョヴァンニ」に取りかかります
幾多の女性を口説き落としたドン・ジョヴァンニ伝説を思案するうちに独自の切り口を思いつくダ・ポンテに、即興で曲をつけていくモーツァルと二人の天才の駆け引きのシーンは面白かったです。
こうしてモーツァルトの想像力を鼓舞しつつ、自らも傑作オペラの創作に打ち込む過程が、自身の恋愛物語を交じえて描かれていきます。
もちろん舞台シーンは歌える役者の生歌ですから、舞台を観ている錯覚に陥ります、街並みの映像もセットなのか舞台風です、その画面から、ダ・ポンテの私生活へと映像が変わり、リンクしながらその作品が完成されていきます。
18世紀のモーツアルトとダ・ポンテがいた世界、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」誕生の物語が分かる映画でした。が、後半、モーツアルトの存在を大きく感じてしまうのは仕方がないかな〜、音楽の力はやはり大きいですね。
映画で使われる楽曲はモーツアルトの曲だけでなく、ヴィヴァルィの「四季」やバッハ、サリエリの曲が流れます。モーツアルトの曲はいいですね〜、今度はすぐにモーツアルトの世界に浸りたくなります、オペラ『ドン・ジョヴァンニ』のDVDを借りてくるようかしら。(笑)
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- 発売日: 1998/11/25
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