るりとうわた

日常をつづる

米軍キャンプ・シュワブ沿岸部


雨の中咲いているニオイバンマツリ(匂番茉莉)、ジャスミンのような良い香りがします。

今日は鳩山首相の2度目の沖縄訪問がありました。

鳩山由紀夫首相は23日午前、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、沖縄県庁で仲井真弘多知事と約20分間会談した。首相は「日米で協議を重ねた結果、代替地そのものは(同県名護市)辺野古付近に(建設を)お願いせざるを得ないとの結論に至った」と述べ、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移設する考えを初めて表明した。仲井真知事は「極めて大変遺憾だという点と、極めて厳しいことをお伝えするしかない」と述べ、県内移設は受け入れられないとの考えを示した。

 首相の沖縄訪問は5月4日に続き2度目。首相は県内移設に至った理由について「今日の東アジアの安全保障環境に不確実性がかなり残っている中で、海兵隊を含む在日米軍全体の抑止力を現時点で低下させてはならない」と説明。その上で「私自身の『できる限り県外だ』との言葉を守れず、県民の皆さんに大変混乱を招いたことに関して心からおわび申し上げたい」と陳謝した。

 首相は27日の全国知事会議で各都道府県知事に対し、訓練移転の受け入れを要請することにしており、「米軍の訓練をできるだけ県外に移すことで負担軽減の実を上げたい」と指摘。「(これで)終わりと思っていない」とさらなる負担軽減策を模索する意向を強調した。(毎日新聞

結局現行案(自民党)に戻ったというですが、元に戻らないのは沖縄の人々の反対闘争では、と思います。
初めて県外移設に踏み込んだ鳩山首相にかすかな期待をしたのですから、一旦県民の思いに火をつけたものは消せないのではないでしょうか。
先日テレビのニュース番組で、ある方が「やり方が下手だよ、地域の経済が繁栄するほうがいい人だっているのだから、先にそういう人と話し合って、援助額も出して、それで決まってから発表すればいい」と・・・
見ていて呆れてしまいました、それが今までの自民党のやり方だったのですから。
それから政権が変わり、ひよっとして沖縄から基地が無くなる日が来るのかも?という期待も少し抱かせたものです。
相手(アメリカ)があることですから、一方的には進められない、ただ今までのようにすべてが裏で内密に決められる政治から、いろんなことが国民にも見えるようになってきました。

私自身も沖縄の基地の多さに驚き、その問題をより身近に感じることができるようになりました。

沖縄県の面積(2275平方キロ)の1割、本島に限れば2割近くがアメリカ軍の基地だ。県中部の嘉手納町は実に町の面積の83%が嘉手納飛行場となっている。1972年の日本復帰後、本土にあるアメリカ軍施設の6割近くが返還されたが、沖縄では2割弱にとどまっている。沖縄県の人口は138万人。

図で見ると分かりやすいですね。
さらに沖縄にある主なアメリカ軍基地


http://mainichi.jp/select/wadai/wakaru/shakai/news/20100401org00m040017000c.html

基地の多さに驚きます。
日本とアメリカ両政府は1969年に沖縄返還協定が結ばれ72年5月に沖縄は日本に返還されました。
返還は「核抜き、本土並み」とされたのが、基地負担は本土より重いままでした。また戦争など有事の際に、沖縄へ核兵器を持ちこめるとするなどの密約があったことが問題にもなりました。
こういうことが長年放置されてきたのです、また普天間基地移設が決まったのは1996年ですから、自民党も13年間結論が出なかった中、鳩山首相が8ヶ月で出来るはずがないと思いました。
急がずもっと時間を掛けて、もっと沖縄から基地を減らすこと、それこそ移設でなくて返還されることが必要だと思います。