るりとうわた

日常をつづる

作法歩きと内股歩き

踊りの練習を始める前に決まってすることが、この作法歩きと内股歩きです。
作法歩きと言うのは、和式歩行で、上体を動かさず、足を前に運ぶことで前進します。
西洋式歩行は後の足で地面を蹴り出して、手を足の逆に出し、腰のねじれを利用しながら前に進む歩き方です。(普通に歩いている歩き方です)

その作法歩きと言うのは、いわゆる「すり足」で、腕を振らず足の付け根に手を添え、脚の膝を曲げて足を出し、腰を落とし少し前傾した姿勢で行います。腰から上は動かさず、腕も含めた上体と腰を固定しています。能や狂言で演じられる歩行動作とおなじです。
以前の日本人の畳の上や廊下を歩く際の日常の歩き方と言うことです。
能の動画があるので、ご覧下さい。

私は能や狂言で、白足袋の足先が、すっーすっーと出てくるところが好きで、何時間でも足元を見ていられます。(笑)
それで、お稽古前の作法歩きでも、つい自分の足元を見つめてしまい、注意を受けることがあります。
それで10分か15分歩き回った後は、踊りの間中女性は内股歩きで演じるので、今度は内股歩きをその後10分から15分続けますが、これがきついんです。(笑)
右足は内股になるのに、左足首が硬く、しているつもりで見るとそれ程内股になっていなくてガッカリします。
とにかく左内股で、身体を支えることが難しく、いつの間にか安定の良いように、外股になろうとします。
もちろん作法歩き同然の腰を落とした体勢で行うので、大変です。