るりとうわた

日常をつづる

「わたしの可愛いショパン」〜ジョルジュ・サンドの手紙から〜

今年はショパンの生誕200年に当たり、オーチャードホールショパンのピアノコンサートがありました。

bunkamuraも最近はシアターコクーンの舞台ばかりでしたから、ホールの方は久しぶりでした。
横山幸雄さんのピアノに草笛光子さんがジョルジュ・サンドの愛の手紙の朗読です。

本年はピアノの詩人ショパンの生誕200年に当たります。このショパン・イヤーに最もふさわしいコンサートが決定!
オーチャードホール・プロデューサーを務め、ソフトな語り口とわかりやすい解説で人気を博した音楽評論家、故黒田恭一氏があたためていた企画が今実現します。
美しく洗練された味わい深い表現が持ち味の横山幸雄のピアノで奏でられるショパンの名曲の数々。時に友人として、恋人として、家族としてショパンを支えたジョルジュ・サンドの愛に満ちた手紙を名女優草笛光子が朗読します。人生の終わりに近づいたサンドが追想する、ショパンと共に過ごした9年間の「黄金の日々」を朗読とショパンの珠玉のピアノ曲で織り上げます。

スタッフ 企画・台本・構成: 黒田恭一
再構成:横山幸雄
演出:西川信廣
出 演 横山幸雄(ピアノ)、草笛光子(朗読)

曲 目 オール・ショパン・プログラム
マズルカ第13番イ短調op.17-4/夜想曲第9番ロ長調op.32-1
スケルツォ第2番変ロ短調op.31/前奏曲ホ短調op.28-4/前奏曲変イ長調op.28-17
マズルカ第22番嬰ト短調op.33-1/第23番ニ長調op.33-2、第24番ハ長調op.33-3、第25番ロ短調op.33-4
ポロネーズ第5番嬰へ短調op.44/ワルツ第5番変イ長調op.42
幻想曲へ短調op.49/子守歌変二長調op.57/バラード第4番へ短調op.52
マズルカ第41番嬰ハ短調op.63-3/夜想曲第17番ロ長調op.62-1/舟歌へ長調op.60


草笛光子さんは上の写真より長い真っ白の髪の毛を束ねてあげ、まるでギリシャ神話の女神さまのようでした。
エンジ色のカクテルドレスに共布のスカーフ、ダイヤのネックレス、気品があって堂々とされていて、また朗読の声も同じく気品があって貫禄と風情があり、さすが名女優です。
曲と手紙を年代順に合わせてあったので、とてもわかりやすかったです。
ショパンよりサンドは6歳年上でしたが、まるでお母さんかお姉さんのようにショパンを気遣い、友人やショパンの姉に手紙を書いていました。
そういう生活の中から生まれ出た曲と思うと、感じ方も少し違った気がします。
横山さんのピアノも美しく優しい音色でした。

2人で何度もカーテンコールに応えてくれ、アンコール曲は「別れの曲」でした。
 
上の写真はプログラムとその中身です。

追加です。NHKが撮影に来ていました、プログラムにそのことが載っていました。

NHKプレミアム8(NHK BS・Hi)
『読まれなかったフレデリックへの手紙〜ショパン愛する人たちに捧ぐ〜』
 放送予定 7月6日(火)20:00〜21:30 NHK BS-hi
 再放送予定 7月10日(土)10:00〜11:30 同上
       7月13日(火)12:30〜14:00 同上
故・黒田恭一さんが、最後に遺した台本「わたしの可愛いショパン」、
生前に上演されることがなかったこの作品に、黒田さんはどんな思いをこめたのだろうか。
番組では、女優の草笛光子さん、ピアニストの横山幸雄さん、
そして、漫画家、声楽家池田理代子さんが、黒田さんが描こうとしたショパン像を模索し、作品を完成させるまでのドキュメントを交えて、新たなショパンの魅力に迫る。

興味のある方は是非ご覧下さい。