るりとうわた

日常をつづる

今年のノーベル平和賞と中国

オスロ市庁舎

写真は一昨年訪れた、ノルウェーオスロ市庁舎です。
ノーベル賞の授賞式は、ノーベルの命日である12月10日に、「平和賞」を除く5部門はストックホルムスウェーデン)のコンサートホール、「平和賞」はオスロノルウェー)の市庁舎で行われます。
一昨年は日本人が物理賞、化学賞で4名も授賞ということで、この両国の授賞式会場をしっかり見学して、あしあとを残してきました。(笑)

昨日、こういうニュースが目に留まりました。

平和賞に圧力 「無理押し」大国の異様さ

ノーベル賞発表の季節を控え、中国がノーベル平和賞の受賞者選考に圧力をかけていることが明らかになった。無理を通して道理を引っ込めるような姿勢を強める中国の外交スタイルと、国内の人権弾圧を如実に表す行動というべきだろう。
 10月8日に発表が予定されるノーベル平和賞には、過去最多の237個人・団体が候補として推薦を受け、ノルウェーノーベル賞委員会で受賞者選考が進められている。選考過程は公開されないが、最有力候補の一人と伝えられるのが中国で服役中の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏だ。

 中国共産党一党独裁体制の廃止を求めて2008年に発表された「08憲章」の起草者といわれ、憲章発表の直前に逮捕されて国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受けた。平和的な手法で改革を訴える文書を発表するだけで長期の投獄生活を強いられる。そうした国家のあり方は、大国になればなるほど異様に映る。

 その異様さがもたらす受難があるからこそ、劉氏の受賞が有力視されているのだが、中国当局にそうした発想はないようだ。

 ノルウェーノーベル賞委員会のルンデスタッド事務長によると、中国の傅瑩(ふえい)外務次官は今年6月、「中国に対する非友好的な態度になるだろう」と述べ、中国反体制活動家に平和賞を与えないよう露骨に圧力をかけたという。

 同事務長は中国がここ数年、「いかなる反体制活動家にも授与するな」と繰り返してきた事実も明らかにしている。

 2年前には、やはり国家政権転覆扇動罪で投獄されている人権活動家の胡佳(こか)氏がノーベル平和賞の有力候補と伝えられ、中国外務省の報道官が強い不快感を表明している。胡佳氏には同年、優れた人権活動家を表彰するサハロフ賞が欧州議会から贈られた。

 衛生管理がずさんな売血事業でエイズが広がった河南省売血スキャンダルの告発者で知られる女性医師の高耀潔(こう・ようけつ)さんは昨年、「身の危険が迫ってきた」として82歳で故国を捨て米国に逃れた。

 北京五輪の後、リーマン・ショックに端を発する先進諸国の経済危機を糧に経済的な影響力を強めた中国の人権状況は、大国化により悪化している感すらある。今年のノーベル平和賞はそうした内外の情勢を踏まえ、高度な判断が逆に必要かもしれない。

オスロ市庁舎

こちらは授賞式会場となるオスロ市庁舎のホールです。

海外旅行に出ると、年々遭遇する中国人観光客は増えています。
同じアジア人同士なので、パッと見には日本人と区別しにくいのですが、ほどなくすぐにその区別がつきます。
とにかく話す声が声高です、内輪の話なのに距離間にまったく関係なく、大きな声で喋り捲りなので、すぐに分かります。
とにかく主張が強い、説明を聞くよりも何倍もの勢いで、喋り倒している感じがします。

北京五輪、上海万博と、日本も来た道でしょうか、すざましい勢いで経済発展を遂げています。
でも国際社会での一流となるには、ルールもマナーも必要になるのでは、と感じます。

こちら、ストックホルムスウェーデン)の市庁舎は、ノーベル賞受賞者5部門の授賞記念会場になるブルー・ホールです。
ここ一面にテーブルがセッティングされ、3時間にも及ぶディナーパーティが開催されるそうです。
また床は青い大理石て綺麗でしたが、会場の高窓から自然光が入るように設計され、青い空が見えることからブルー・ホールと名付けれらたそうです。
また、建物内には議会場、各種のホールやレストランなどがあり、レストランではノーベル賞授賞晩餐会の再現メニューがあり、そのノーベル賞ディナーはメニュー、食器、そしてワインまでもが各年のセッティングを再現しているそうです


2階にある、この「黄金の間」は1900万枚の金箔のモザイク画ですが、まさに豪華絢爛です。
この広間が、ノーベル賞の晩餐会後の舞踏会会場で、着飾った紳士淑女のパーティ会場に相応しい豪華な雰囲気です。

さて今年のノーベル平和賞はどうなるのでしょうか、気になるところです。

ちなみに、授賞式が行われるのは、下のコンサートホール(スウェーデン)です。