るりとうわた

日常をつづる

実葛 (さねかずら)

先日垣根を剪定していた時に、サルスベリの枝と共に、捲きついていた蔓も切ってしまいました。
そこに写真のような青い実が付いていました。

しまった!さねかずらの実だ!と思ったときはすでに切り落としたあとでした。
それをペットボトルの水につけて、赤くなるかどうか試すことにしました。

赤く色づくと緑の葉に映えて綺麗ですよね。
昔から野山に生えて、万葉集にもよく読まれています。

”実(さね)”が美しいつる植物(かずら)、の意味だそうで、「核葛」とも書き、別名は「美男葛(びなんかずら)」と言うそうです。
これは茎の粘液を 男性の整髪剤にしたところから こう言われるそうです。

藤原鎌足の歌
・「玉くしげ みむろの山の さなかずら さ寝ずはつひに ありかつましじ」

柿本人麻呂
・「核葛(さねかずら) のちも逢ふやと 夢のみに 祈誓(うけひ)わたりて 年は経(へ)につつ」

大成功です!
赤く色づきました。綺麗ですね。