るりとうわた

日常をつづる

震災後2ヶ月


5月は花の季節ですね、それに五月晴れに、風薫る新緑の候というところですが、早くも台風1号の発生で、荒れ模様の天候です。
この季節の代表の花としては薔薇でしょう。
我が家は薔薇につくアブラムシと棘が苦手で、薔薇は一本も植えていません。
その代わり、垣根に黄色と白のモッコウバラを植えていて、それが今満開です。
今日は雨が降っているので2日前の写真です。

黄色と白が混ざり合っているのですが、中々上手く写真が撮れません、
木香薔薇と書くように、白花の方は芳香があります、良く見かけるのは黄色花のほうですが、両方とも一重と八重があります。
 
台風1号の影響で、各地に大雨をもたらしているようですが、今年も異常気象なのでしょうか。
自然はしばし人間に、残酷なことがありますが・・・

そんな時にも、人間の英知と人類愛で一致団結して切り抜けたいものです。
震災後2ヶ月経って、まだまだ驚くことの連続で、そうはいかない現実のようですね。
昨日のこのニュースにも驚きました。

足柄茶」に基準値超のセシウム 神奈川の農産物で初
 神奈川県は11日、同県南足柄市で9日に採取した「足柄茶」の生葉から、1キログラム当たり500ベクレルの暫定基準値を超える550〜570ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。同県産の農産物が暫定基準値を超えたのは初めて。

 県は「すぐに健康被害はないレベル」としているが、南足柄市とJAかながわ西湘小田原市)に対し、今年産の茶の出荷自粛と自主回収を呼び掛けた。

 生産地は福島第1原発から約290キロ離れており、県は「大気中の放射性物質の濃度が下がる中、茶からなぜ検出されたのか、専門家の意見を聞いて原因を調べたい」としている。

 県によると、足柄茶の生葉は南足柄市を含む県内17市町村で生産。他市町村の生葉の検査も早急に進め、結果が判明するまでは全ての出荷自粛を求める。今年産の足柄茶は、6日に販売が始まったばかりだった。

 民間の分析機関に検査を依頼。2回の検査を実施し、1回目は放射性セシウム550ベクレル、2回目は570ベクレルを検出した。暫定基準値が2千ベクレルの放射性ヨウ素は、いずれも検出されなかった。

 一方、静岡県は、同県御前崎市で2日に採取した茶葉から、暫定基準値を大きく下回る微量の放射性セシウムヨウ素が検出されたと発表した。

2011/05/11 18:46 【共同通信

いつも足柄茶は愛用していますし、我が家も西湘地区に限りなく近いというか、方向的に我が家の上空を通過しないと南足柄市にはセシウムは落ちないということでしようか。
神奈川県のHPでは、神奈川の他の野菜は大丈夫だということで安心なのですが、
「この検査結果を受け、本日、チャ(生葉)について、南足柄市及びJAかながわ西湘農協に対し、当分の間、今年産の足柄茶の出荷について自粛を要請しました。」
とあり、年に一度の収穫期、それが出荷できないというのでは被害も大きいです。
今後引き続いての調査が必要となりますね。

そして、また驚いたニュースが、

東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、燃料の大半「溶融」 冷却は維持 
東京電力は12日、福島第1原発1号機で原子炉圧力容器内の水位計を点検、調整した結果、水位は燃料棒(長さ4メートル)の上部より約5メートル低かったと発表した。東電や経済産業省原子力安全・保安院によると、燃料の大半が溶融して圧力容器の底にたまっているとみられる。東電は、圧力容器の温度は120度以下に保たれており、炉心は引き続き冷却されているとみているが、枝野幸男官房長官は「原子炉の状態について再度調査する必要がある」と述べた。

 東電によると、調整前は燃料棒上部から1・65メートル前後低い水位を示していた。格納容器内は高温・高湿度が原因で数値にずれが生じているため、10日から原子炉建屋に作業員が入り計器の調整作業を行っていた。

 1号機では、原子炉格納容器を水で満たして原子炉を冷やす水棺作業のため、6日から原子炉への注水量を1時間当たり約6トンから約8トンに増やしている。原子炉内への注水にもかかわらず水位が上がっていない点について、二ノ方寿・東京工業大教授(原子炉工学)は「注入した水が蒸発し、圧力容器の配管の接続部などから格納容器内に漏れ出しているためではないか」と推測する。一方、原子炉圧力容器表面の温度は、給水ノズル付近で114・7度、下部で92・7度だった。

 保安院の西山英彦審議官は「圧力容器内の水位が正しいとすれば、燃料の一定部分は溶けて下にたまっている可能性が高い。残った部分は水蒸気で冷やされているのではないか」との見解を示した。【根本毅、日野行介】

1万トンも注いだその水はどこへ行ったのでしょうか?

この1号機のことが今まで何も分かっていなかったということ?

分かったことはレベル7の現実と人間の手に負えない方向に進んでいたことでしょうか。
日本は被爆国として放射能の恐ろしさを一番知っている国です。
その国が安易に原子力発電を取り入れ、次々と拡大して行ったところに問題があるのでしょう。
子孫のためには今からでも遅くはありませんから、エネルギー問題は日本人の問題として考え直す時期でしょう。
独自の路線を模索しなくては・・・

(庭の花ツツジ・蔦桔梗・十二単