るりとうわた

日常をつづる

NO MORE ひろしま


リコリスの花が咲きました。
春に水仙に似た葉が茂り、夏には枯れ、その後に花だけが咲き、夏水仙とも呼ばれ大きくて優雅な花です。
ヒガンバナ科ですが、ヒガンバナはお彼岸に、夏水仙はお盆の頃に咲きます。

8月6日は広島に原爆が投下された日です。
広島市中区平和記念公園では、平和記念式典が開かれ、各都道府県の遺族代表や菅首相、市民ら約5万人が参列し、犠牲者の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした、ということです。
海外からは66か国の代表に加え、欧州連合(EU)代表部から大使が初めて参列し、核保有国では、米英仏の代表が昨年に続いて出席し、ロシアも参加したそうです。

その中に、広島での被爆体験をもとに、爆心地で力強く生き抜く少年を描いた漫画「はだしのゲン」の作者中沢啓治さん(72)=埼玉県所沢市在住=が六日、初めて広島市の平和記念式典に出席されました。

広島で被爆した少年がたくましく生きる姿を描いた、漫画「はだしのゲン」の作者、
中沢啓治さん(72)=埼玉県所沢市=が初めて、平和記念式に出席した。首相が何を語るか注目したが、「脱原発にも核兵器廃絶にも、もっと踏み込んでほしかった」。
 広島の爆心地から1.2キロで被爆。父と姉、弟を原爆に奪われた。「宣言で平和が来るのか」と記念式には足が向かなかった。しかし、昨年秋に肺がんの手術をし、死線をさまよった。「見納めになるかもしれない。首相が核兵器廃絶の決意をどんな言葉で語るか、見届けたい」と決めた。

 福島で原発事故が起き、「放射能の恐怖を知った広島、長崎の教訓が生かされていない」と憤る。7月、がんの転移が見つかり、今月下旬から抗がん剤の治療に入る。中学生と小学生の孫、次の世代のためにも「人が制御できない原発はなくすべきだ」と語った。(金順姫朝日新聞

また、昨日のニュースに柏崎刈羽原発1号機、定期検査で停止というのがありました。

< 2011年8月5日 13:54 >
 首都圏に電気を送る「東京電力柏崎刈羽原子力発電所新潟県)は6日、1号機が定期検査に入る。福島第一原子力発電所の事故を受け、運転再開のメドは立っていない。

 柏崎刈羽原発は現在、新潟県中越沖地震から復旧した4つの号機が運転中。このうち、1号機は定期検査に入るため、5日夕方から出力を下げ、6日未明に原子炉が停止する見通し。柏崎刈羽原発では、今月中に7号機も定期検査に入る。

 定期検査後の再稼働について、東京電力は地元の意向を尊重する考えだが、新潟県は「福島の事故の検証が先」という姿勢を取っており、運転再開のメドは立っていない。

そのテレビニュースでは、これで54基の原発のうち39基が停止と伝えていました。
でも、日本の盛夏ですが大停電は起きていません。
ただ本日の午前10時10分ごろ、東京都品川区の東京電力管内の住宅や商業施設で停電が発生し、最大で区内約2700軒に影響があったそうですが、約2時間40分後に復旧したそうです。
原因は分かっていませんが、東電の脅しか??なんて反応している人もいます。

現在稼動している原発が引き算で15基とすると、その電力量をどう補うかを検討していけば、脱原発は可能になるということです。
京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「原発が必要悪と思わされているのは、まったくのウソ」と指摘、
「実は、最も発電能力の高い火力の稼働率は48%にとどまっている。つまり、原発の発電量をすべて火力に置き換えても、なお火力には約3割の余裕がある。原発からは即刻、抜けられるのです」
さらに、夏場のピークについても、「火力と水力だけで足りる。夏のピークは真夏の数日、しかも午後の数時間だけのこと。ピンチになったとしても節電で十分にしのげる」と言われたのですが、どうやらそのようですね。

NO MORE ひろしまの日は、きれいな電力で、安心して過ごせる日本をさらに強く思う日ともなりました。