るりとうわた

日常をつづる

2011年11月11日


今日は一並びの日ですね。
そして震災後8ヶ月目です。
9日の冬至を迎えこの日の朝は冷え込みもなく、11月半ばまで暖かい日が続くという予報だったのですが、即次の日に裏切られました。
自然とはこうも予測のつかないものなんですね。
今朝からの雨に部屋の気温も上がらず、夏には使うこともなかったエアコンが初始動です。
私だけだったら着込んで過ごすのですが、主人は我慢できないようです。
そう言えば隣の奥さんも、息子さんが我慢できなくて昨日から暖房を入れたと言っていました。
男性の方が文明の利器利用率が高いのは会社人間だ(った)からでしょうか。
気温が12度と2月半ばの天気では仕方ありません、
でもリホーム後に付けたエアコンですから、本当に驚くほど静かで快適です。
例年我が家で暖房を入れるのは、早くても勤労感謝の日の頃ですから、11日というのは異例です。
私は暖房を入れるのならと、室内物干し器を取り出して、洗濯物を干しました。
乾燥防止を兼ねての一石二鳥です。(笑)

昨日、テレビのニュース番組で、原発で出荷停止を受けた福島の農家のその後を追っていました。
政府が一部の福島県産野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日(3/24)に、自宅の敷地内で首をつり、父(64歳)は自ら命を絶った、原発の犠牲となった家族のその後の様子でした。
次男(35歳)が父の意志を継いで農業を続ける姿、原発に対し「父は死を持って抗議した」、負けるわけにはいかないと。
空を見上げる母は「青い空、景色も何も変わっていないのに、放射能はこの地を汚した」「もう原発はいらない」。
ビニールハウスの中でキュウリを育て、出荷前に放射能検査に出し、「半減期は30年だから、30年間この検査を続けなくては・・・」と。
収穫期に来た台風に、「今年は震災に原発に台風と、嫌になる」「でも原発だけは人災だ」と。
でも畑には彼女が応援に来ていて、7月に知り合い来年結婚する予定とか、明るい話題も、そして黄金色の稲穂の収穫期に放射能検査です。
全く放射能の影響がなく合格です、見ているこちらもほっとしました。
お米は合格でも、「福島という産地名で売れるかどうかが心配です」と心配の種は尽きることがありません。
国もこういう若い農業経営者を大いに後押しして支援し、風評被害に合うことなく、農業の未来につなげて欲しいと思います。
そして地震国の日本に原発は無理ということがはっきりしました。
これ以上の犠牲者が出ないように、別のエネルギー政策を早急に考える必要があるでしょう。

さて、その農業だけでなく、医療、保険と他の分野にも影響があるというTPPが、一日先送りとなり本日夕方に政府方針を発表する記者会見あるということです。
明日出発ですが、なんと言う慌しさでしょう。
これで日本は、大丈夫なのか?どういう方向なのか?アメリカに押し切られないのか?
何もかも心配です。