るりとうわた

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原子炉格納容器内 初の内視鏡調査


東京電力は19日、内視鏡ファイバースコープ)を使い、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内の調査を始めた。炉心溶融メルトダウン)が起きた格納容器内の様子や汚染水の量、温度などを調べるのが目的。事故を起こした原子炉で、格納容器内を直接調べるのは初めて。

 東電によると、格納容器にケーブルを通す貫通部から工業用の内視鏡を入れ、内部の状態を調べているという。同原発の1〜3号機は事故で核燃料が溶融して圧力容器の底から格納容器内に漏れ出しているとみられる。しかし、詳しい状況は今なお不明で、今後の廃炉に向けた作業や安定冷却を続けるための大きな課題となっていた。(毎日新聞

東京電力松本純一本部長代理は、「今回の撮影の目的は一応達成できて、温度の確認もできたのは大きな成果だが、内部に放射性物質が大量にあるため、放射線の一種、ガンマ線の影響が大きく、また水滴の影響でほとんど視界が効かなかった。今後、別の装置も使えないか検討を進めたい」と話しています。

原子炉工学が専門の東京工業大学の二ノ方壽教授は、内視鏡で撮影された写真を見て「格納容器の中の装置類が思ったよりも写し出されている。写真を見るかぎり、配管や壁に大きな破損は見られない」と話しています。また、温度が計測されたことについて「直接測った内部の温度が40度余りだったということは、溶けた燃料はそれなりに低い温度を保っているということが改めて確認できた」としています。そのうえで、水面を確認できなかったことについて、「水面の位置を確認することは格納容器の破損の位置や大きさなどを知るために必要なだけに残念な結果だ。格納容器の中は温度が下がったとしても水蒸気が立ちこめる状態であるし、光の限界もあって今回は難しかったと思われるが、今後はさらに内部を見るための技術的な工夫やカメラ開発に力を入れて、少しでも内部の様子をつかんでいくことが重要だ」と話しています。(ニュース)

結局水面の高さを確認することも出来ず、内部の様子はまだしっかりと把握出来ていません。

こういう状態で、何故政府は「事故収束宣言」を出したのか不思議です。
安全神話という名のまやかしと同じ法則のやり方でしょうか・・・