るりとうわた

日常をつづる

今夏の電力需給見通し

政府は昨日、電力9社がまとめた今夏の電力需給見通しを公表しましたね。
それによると、

政府は23日、 供給力が需要に比べて16・3%不足する関西電力を筆頭に九州、北海道の3電力管内で供給不足の恐れがある。さらに、供給力の余裕が乏しい四国電力東北電力を含めた5電力は企業などに使用量の抑制を求める可能性がある。昨夏、電力使用制限令が発動された東京電力管内は比較的、余裕がある見込みで、今夏は西日本の需給が厳しさを増しそうだ。

 政府は同日、電力の需給検証委員会(委員長・石田勝之内閣府副大臣)の初会合で電力9社が示した需給見通しの検証作業を始めた。原発の再稼働はなく、2010年並みの猛暑を前提としている。

 需給見通しによると、9電力の合計では供給力が0・4%不足する。昨年7月時点の試算(9・2%不足)からは改善した。西日本は3・6%不足するが、東日本は3・7%の余力がある。

 火力発電所の出力の増加や、一般企業の自家発電設備からの購入分で供給量を計729万キロ・ワット、太陽光発電で35万キロ・ワットを上積みした。

 一方、電力の使用量については、工場やオフィスなど大口の需要家と結んでいる随時需給調整契約などで、夏場の最大使用電力量を抑える必要性を指摘した。ただ、同契約による節電効果は9電力の合計で491万キロ・ワットと需要量の2・9%にとどまるとしている。このうち、関電管内は、37万キロ・ワットと需要量の1・2%程度の抑制にとどまる見込みだ。

ということです。
関東は昨年、計画停電を経験したのですが、計画とは名ばかりの無計画?で強制的な停電だったな〜と思っていますが。(笑)
ただ経験して言えることは、やってみなくては分からないということです。
電力不足と大騒ぎし、計画停電でリフォーム工事も進まずと困惑したのですが、もちろん個々人の努力や、休日出勤等の企業の取り組みもあったのですが、本当に電力不足だったの??東電の原発停止の危機煽りに乗せられた?という感も、なきにしもあらずということです。
関西電力も、本当にそれだけ不足するのかどうかはわからないのでは・・・、とも言えるかもしれません。(電力会社が独占だから言いなりにならざる得ないですから)

それに自分達の生活も見直すと、最初は15%ぐらいの節電でしたが、常時ついていた電気ポットも使用をやめ、ジャーも炊くだけにしたり、夜も小まめに電気を消せば、30%の節電が可能になりました。
そこまでいかなくとも、どこかに無駄があるはずですから。
今年もグリーンカーテンで過ごす予定です。

それにこんな記事があります。

国の原子力委員会の小委員会は19日、2020年に原発をゼロにした場合、30年までに使用済み核燃料の処理にかかる総費用は7・1兆円との試算結果を公表した。

 原発を維持して使用済み燃料の再処理を続ける現行路線を維持する場合は8・1兆〜9・7兆円となり、原発ゼロの方が2〜3割安くなる結果となった。

 今後、シナリオの実現性や施設が立地する地域への影響、核不拡散性なども考慮して議論し、政府のエネルギー・環境会議に複数の選択肢を提示する。

 原発をゼロにする場合は、20年までの発電に必要なウラン燃料などのコストが2・1兆円、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の廃止に3・6兆円などとしている。

 (共同通信

動かし続けても、廃止にしてもお金のかかる原発に手を出してしまったものですが、綺麗な空気、大地の日本列島(福島は今汚れていますが)を取り戻すなら、しかもそちらの方が安いと言うのですから、断然原発ゼロを望みます。

福島原発の4号機の使用済み燃料プールには、1500体余りの燃料集合体があり、水素爆発が起きた建屋を取り壊すために、プールから燃料を取り出す必要があり、燃料を取り出す専用のクレーンなどの装置を取り付けるとともに、作業を行う際に放射性物質が外に放出されるのを防ぐため、新たにカバーを設置する工事を17日から始めたそうです。
その4号機のカバーの設置は、来年の秋ごろまでかかる見通ということです。
その間に、また地震があったらその1500体の使用済み燃料棒はどうなるのでしょうか?
放射能を防ぐカバーはまだない訳ですし・・・
考えるだけでも怖くなります。


安全の確保が出来ないのなら再稼動は無理ですし、はやく原発0のクリーンで安全な電力でまかなえるようにして欲しいです。

右上の写真は葉桜になり、色も薄くなりましたが、まだ咲いている庭の枝垂桜と、左はビオラです。