るりとうわた

日常をつづる

世界遺産イスタンブール歴史地区


イスタンブールはアジアとヨーロッパの2つの大陸にまたがる都市です。その中心を貫くボスポラス海峡は、黒海マルマラ海、そして金角湾に注ぎ込んでいます。イスタンブールは、かつてローマ帝国ビザンチン帝国、オスマン帝国という3代続いた大帝国の首都でした。

ヨーロッパ側はトルコ全体の3%にしか過ぎませんが、その旧市街地にはトプカプ宮殿や、アヤソフィアやブルー・モスクなどの歴史的建造物が建ち並びます。
アジア側から金角湾越しに見える半島に建ち並ぶ丸屋根に尖塔(ミナーレ)群は、大帝国の歴史を静かに物語っているようでもあります。
一番上の写真はスルタンアフメット・ジャーミィ(トルコ語で寺院)です。
スルタンアフメット・モスク はオスマン帝国の第14代スルタン・アフメト1世によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造された。設計はメフメト・アー。世界で最も美しいモスクと評される。

世界で唯一優美な6本のミナレットと直径27.5mの大ドームをもち、内部は数万枚のイズニク製の青い装飾タイルやステンドグラスで彩られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクとも呼ばれる。

装飾用に2万1043枚のイズニックタイル使われていて、花が描かれています。
チューーリップはオランダが有名ですが、このトルコが原産の花ということで、たくさんチューリップが描かれています。

ステンドグラスは260枚で淡い光が照らします、偶像崇拝はないので、神や天使や預言者・聖者の(偶)像は置かれることも描かれることもなく、礼拝の場ということで広い空間があります。とても新鮮な感じがしました。
この絨毯にチューリップが描かれています。

そしてこの大きな4本の柱は「象の足」と呼ばれ、直径は5mあるそうです。


そのブルーモスクの前に広場があり、噴水を挟んで、アヤソフィアがあるのですが、翌日の観光ということで、その先にあるトプカプ宮殿に行きます。
広場には胡麻パン売りやザクロジュース、伸びるアイス売りが居てにぎやかです。


中々そのアイスを渡してくれず、手品のように移動させるのを見て、外野も大笑いです。
トプカプ宮殿の「皇帝の門」が見えてきました。

この宮殿は、マルマラ海を眼前に、ボスポラス海峡をも望む小高い丘に建てられています。15世紀半ばからから20世紀にかけて、強大な権力をもっていたオスマン朝の支配者の居城として建設されました。

第一庭園を通ると、送迎門があります。

第二庭園の見事な糸杉とプラタナスの木立の左側にあるのが、スルタンの多くの妻たち、そしてその子供たちが暮らした部屋が残るハーレムです。


何世紀にも渡った密会の余韻がいまも漂う不思議な雰囲気がします。
タイルが美しいです。

第三庭園の先にスルタンと家族の衣装の展示館、宝物館があります。

そして、ここからはボスポラス海峡が見えます。

右側に見えるのがアジア大陸で、左側が金角湾です。