るりとうわた

日常をつづる

梅一輪

「梅一輪
  一輪ほどの あたたかさ」 服部嵐雪

立春とは名のみで、まだまだ寒さ厳しい中、歌のように、梅一輪ずつの暖かさの増すのが待たれます。
昨日の午前中、日差しにつられて散歩に出たのですが、風が冷たかったです。
川沿いの散歩道を3キロほど下ると、気持ちの良い暖かさで、コートを脱いでも平気になりました。
夫とそのまま休憩を兼ねて、ミスタードーナツへ立ち居り、コーヒーとドーナツを2つ、ペロリです。(笑)
これでは、歩く意味があるのかしら?とも考えましたが、歩いたからこそおいしく感じるのですし、筋肉は使っているのですから、鍛えられるでしょう。
時間的にも昼食を兼ねることになり、その後折り返し3キロを頑張って上ってきました。
上りはコートなしで、腰に巻きつけてきました。
その道中に見つけた梅ですが、まだまだつぼみは固いです。

2月と言えばなんと言っても、花は梅です、春を待つ花という感じですね。
梅学というページがあってそこからの引用ですが。

松・竹・梅は、三つの等級を表す場合によく使われます。
中国では、松と竹は冬の寒気に耐えて緑を保ち、
梅は寒さの中、百花に先がけて花を咲かせることから、
松・竹・梅を「歳寒三友(さいかんさんゆう)」といい、
それが日本に伝えられたのです。
三友とは友としてふさわしい「正直な人・忠実な人・多聞な人」を云います。 「松」は厳冬にも落葉せず、断崖絶壁にも良く根を張ることから、忍耐強く、真心を尽くす人。
「竹」は節を持った人。また隠し立ての無い正直な人。
「梅」は厳冬に咲く事から、激しい状況でも笑顔を絶やさない人。
また梅の実は、やがて落ちて芽を出す事から、 生命のしるしとされています。
奈良時代から祝儀や縁起物の一つとして、また画題や祝い事の飾りなどにも用いられてきました。
梅は他にも、 高潔な美しさを君子にたとえた「四君子(しくんし)」(梅・菊・蘭・竹)
清楚な美しさの画材とされる「三清(さんせい)」(梅・竹・水仙)・・・などの呼称を持ちます。

また、とてもいい具合を「いい塩梅」ともいいます。
そして梅干にしても梅肉エキスにしても、煮ても焼いてもまだスッパイことから、 頑固でなかなか変わらない性質、いい意味では頑張り屋さんのことを「梅根性(うめこんじょう)」というそうです。
それに対して「柿根性」は、渋柿は焼けばすぐに渋(しぶ)がとれ、干し柿にすると一晩で甘くなることから、 いっけん頑固そうに見えても、変わりやすい性質のことをいうそうです。

梅はバラ科の植物で、バラ科>サクラ亜科>サクラ属>スモモ亜属に「ウメ」は属している
薔薇も桜も梅も親戚です。
確かに雄しべや雌しべのところが似ています。

そういえば、年が明けて、すぐに着たくなる着物が、この地模様が梅の花の着物です。
もちろん親が作ってくれた、若い時に着る着物ですが、新春の華やかさのこの時期と、厳寒の中に春を待つ気持ちを梅に託して、勢いで着る着物です。(笑)
帯の梅模様に合わせます。

季節の移り変わりがあるから、日本の四季は美しいし、花見にも行きたいと思うのでしょうね。
そしてそれに合わせての細やかな日本文化、絵や着物、和菓子等の表現や細工があるのでしょう。
梅見に行きたいですね〜、暖かい春が待たれます。