るりとうわた

日常をつづる

曽我梅林

雪を見たら、次は花です。(笑)
先日の雪にレスを付けて下さって、昔の人の美しいもの(情景)トップスリー「雪・月・花」と書いてくださったのですが、まことにその通りだと思います。
雪の降った日の夜も上弦の月が上がり、月の周りだけ雲が晴れ、青白く見えるほど美しく澄み切った月でした、こんな日の翌朝はさらに冷えるものです。
雪も月も美しいけれど冷たい感じがする中で、花だけは温かいものを感じますよね。
やはり生命が宿るからかしら

昨年は2月10日に曽我梅林の中河原、瑞雲寺に出かけたのですが、1〜2分咲きという感じだったので、今年はさらに我慢に我慢をして待ち、ようやく21日に出かけたました。
まだ先日の雪がところどころ残る状態ですから、外気は冷蔵庫から、冷凍庫状態です。

今回は曽我梅林の中でも海に近い方の別所梅林に出かけました。
曽我という地名は日本三大仇討ちの一つ「曽我物語」の主人公、曽我十郎、五郎兄弟の育った場所として有名なところでもあります。

どうでしょうか、5部咲き?ぐらいでしょうか、菜の花と梅林です。
菜の花は上手い命名です、大根でも小松菜の花でも菜の花に違いありませんから。
春らしい光景です。

満開はまだ1週間ぐらいかかりそうですね。

でも梅祭りは例年3月3日桃の節句までですから、そのころが見ごろで、もう終わってしまうという状況で、寒さが今年も一段と厳しいということです。

梅の花は開ききるより、開き始めの花の方が好きです。
なんとも可愛い花です。

売店もいくつかありましたし、梅林にゴザを敷いての食事風景も見られました。
日本的風景で、私たちもコンビニでおにぎりを買ってきたのですが、風が余りにも冷たくて、車の中で頂きました。(笑)

満開だとこうなるという見本でしょうか?真ん中へんに活けてありました、蠟梅も入っています。梅三昧というところです。

花より団子な人向けに、杵つき餅の出来たて、あったかいよ!一皿300円よ!と売り子さん。


残念!周りの梅が咲いていません、それに背景に富士山が写るらしいのですが、この日は厚い雲のベールをかぶっていました。

土手の上から写した梅の木です。
日本海側、北海道はまた大雪の情報が出ています、気を付けて下さい。
暖かい春の訪れが待たれます。

日本語における「雪月花」の初出は『万葉集』の大伴家持の歌

「雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき子もがも」

早春の梅林に、確かに春の訪れを感じることが出来ました、大満足で帰路に着きました。