るりとうわた

日常をつづる

いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ

いろは歌のように、香りよく色美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう、この世に生きる私たちとて、いつまでも生き続けられるものではない、というように。

今朝起きて庭を見たら、芝生にたたきつけられたように、桜の花びらが落ちていました
またこの世の花は散るからこそ美しいともいわれます。

室町時代に芸術論を説いた世阿弥の「風姿花伝」に、「花は心、匂いは風情」、「秘すれば花なり、秘さずば花なるべからず」と能と花をあわせて書かれていますが、その中にも「花というものは、どんな草木でも、四季折々にそれぞれの季節で咲くものだからこそ、人の心に珍しさを感じさせ面白く思うのである」
「花と面白きと珍しきと、これ三つは同じ心なり」
「どんな花でも散らないものはない。散るからこそ、咲く美しさもあり、そして珍しく感じる。能においても定まらないことが花と、まず知るべきである。安住せず、常に新しい表現を求めていれば自然と珍しさが生まれてくるわけである。」
芸事に通じる話で、歌舞伎座も新しくなり、伝統歌舞伎がどのようになっていくのかも楽しみであります。

そして散る花あれば、咲く花ありと・・・

こちらハナズオウも満開です。
マメ科の花で、かわいい豆をつけます。

ハナニラも咲きだしています。

私の好きな赤と白の咲き分け椿は高いところで咲いていたので、写真に中々撮れませんでした。
それぞれの花によって、赤と白の比率が違い、その配置も違って、1本の木なのに、まるで違う木の花のように咲くのが面白いです。

これだけ花が咲きだすと、草も伸びる訳で、芝生の中にも小さな無数の草の芽と、コケが生えています。
そのうち孫に、「おばあちゃん、これ芝生じゃないよ」「草っ原だよ」と言われそうなので(笑)、小一時間ほど草取りをしました。
十分すぎるほどの雨が降ったので、草取り日に最適です、面白いように抜けます。

成果があったでしょうか〜

それにしても、東電はお粗末ですね。
福島第1原発構内の地下貯水槽から放射性物質に汚染された水が漏れた問題で、東京電力は7日、隣接する別の地下貯水槽でも汚染水が漏えいしたと発表しました。
また第1原発で停電などトラブルが相次いでいることを受け、広瀬直己社長を本部長とする緊急対策本部を7日、設置したそうです。

 汚染水が漏れ出した地下貯水槽(中央)と移送先の地下貯水槽(手前)