るりとうわた

日常をつづる

世界遺産マラケシュ

ロッコ世界遺産は、昨年、首都のラバトが「近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト」として加わったため、9つあります。
今回の私たちの旅では、「フェズ旧市街 - (1981年)」と、「アイト・ベン・ハドゥの集落 - (1987年)」を回ったので、3つ目は「マラケシュ旧市街 - (1985年)」を回ります。
各旅行社の予定では、やはりドバイからカサブランカに着く飛行機は多いのですが、モロッコに着いてからは、私たちのように時計回りに回るのと、逆に回りで、先にマラケシュからオートアトラス越えで、サハラ砂漠に入るコースに大きく2分されます。

逆回りにはアイト・ベン・ハドゥはサハラ砂漠の入り口ですが、私たちの廻り方では、出口となります。
当時はラクダのキャラバン隊だったことでしょうが、今は車ですし、沢山のキャンピングカーとすれ違いました。
それらはイギリスからの車の列だったようで、その車でサハラ砂漠で寝泊まりするのだと、言う話でした。

7世紀にアラブ人がモロッコ北部を征服すると先住民族ベルベル人はその支配から逃れるため、アトラス山脈を越え、オアシスにカスバ(要塞)を築いて移り住んだ。
アトラスの南には数々のカスバが残るがその中でもアイット・ベン・ハドゥは最も美しいとクサル(カスバ化した村)と言われています。
そのアイト・ベン・ハドゥの集落を歩き、1家族のお宅を訪問しました。
その住居から見たオアシスです。

その後はアトラス山脈を越えて北側に出ます。
ます、今回の旅で、一番海抜の高い2260mのティシカ峠を越えます。

こちら側の大きな山波を一気に下ります、くねくね道のいろは坂です。

北側になっただけで、もう緑が濃くなってきます。

下のドライブインでトイレタイムと、今話題のアルガンオイルの抽出の実演を見ました。

アルガンの木はフランス語でアルガニエといい、モロッコ南西部大西洋岸の乾燥地帯に自生分布し、こことメキシコ特有の樹木で貴重な資源です。

アルガン油を取る果実は、熟するとオレンジ色になり、3月から9月に収穫し,果実の中の茶色の種があり、種の中の「子房」がその油の素です。
まだ少女たちのようで、まるでドングリの実のような種の殻を叩き、核を石臼で挽きます。食用油とコスメティック用とがあり美肌と整髪用があるそうです。

またアルガンというと、有名なのが、木に上るヤギです、この実はヤギの大好物で、それでベルベル人はこの効用を知ったということです。

マラケシュへの道中、よく見かけたのがウチワサボテンです。
この実が売られていました。

麦畑も広がっています。

マラケシュ到着後レストランで、名物料理の「チキンのクスクス料理」を頂きました。

クスクスはお米より小さいパスタで、その上に野菜をいっぱい乗せて蒸してあります。
こちらは野菜中心の料理が多いですが、すべて柔らかくなっていて皆で、「すっかり離乳食みたいな食事に慣れたね」「歯がいらない」と話し合いました。

マラケシュはフェズに次ぎ2番目に古い街で、モロッコのさまざまな歴史、遺物、自然、そして人間が集約されいる、モロッコの縮図のようなところだそうです。
カサブランカとラバトにつぐモロッコ第3の都市でもあります。
北アフリカ最大のの規模を誇るマラケシュメディナ(旧市街地)はモロッコの中でも極めつけにエネルギッシュで、エキサイティングな場所と言えます。

アグノウ門、12世紀に出来た石造りの門

バビア宮殿
19世紀のアラウィ王朝の大臣バー・アハメドド・ベン・ムーサの宮殿です。

入り口は狭いですが、庭には広く、オレンジやバナナの木、そしてブーゲンビリアの花が綺麗でした。(花の下に人がいるので、木の大きさがわかります)

バー・アハメド首相が4人の妃と多くの愛人(24人)と住んでいた建物で、多くの部屋があります。写真は四角のパティオ(中庭)

サード朝の霊廟
歴代の王様、妃様、子供たちの墓です。タイルの下にメッカの方角を見て横向きに寝かされているそうです。

名前が書かれているところは大理石が置かれています。
また従者、使用人のお墓は外にあります。

クトゥビアモスク・塔
街のシンボルで高さ77m、昔は廻りに沢山の本屋があり、クトゥビアと呼ばれた。

そして、メディナ(旧市街地)の中心地が、ジャマ・エル・フナ広場です。
中世の頃から続く繁華街で、1年中、いつでも多くの観光客や地元の人々で賑わう場所で、朝のオレンジジュース、昼間の大道芸人、夕方からのおいしい屋台フードと一日中表情を変える中心地です。
夜は大賑わいでしたが、写真は昼間に撮ったので、お店の数も少ないですが、夜はびっしりの賑わいで、活気にあふれています。(カフェの上から撮った写真)

上が左側で街のシンボルのクトゥビアモスクのミナレットが見えています、下は右側で、店は準備中です、夜にはどっと増えます。

定価がないので、そのままではぼったくられた感じで、半値ぐらいで、交渉次第で安くなりますが、慣れていないので中々難しいです。
香辛料
帽子屋
雑貨
カゴ、バッグ