るりとうわた

日常をつづる

敦賀原発


庭石菖 (にわぜきしょう)が芝刈りされない芝生の端で咲いています。
星形で、風に揺れる姿が可愛いです。
もんじゅに使用停止命令が出ていますが、今日は同じく敦賀にある原子炉で、原子力規制委員会活断層が真下にあるという報告を出ました。

敦賀原発:活断層と認定の報告書、廃炉の可能性高まる

毎日新聞 2013年05月15日 21時07分(最終更新 05月15日 22時16分)

 原子力規制委員会の調査団は15日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の直下を走る断層について、活断層と認定する報告書をまとめた。22日に規制委に報告され、規制委は認定を了承する見通し。国は、活断層の真上に原子炉建屋などを造ることを認めていない。このため、同原発は再稼働できず、廃炉の可能性が高まった。原電は15日、対応が不適切として厳重抗議する文書を調査団に提出したが、経営や出資する電力会社に大きな影響を与えそうだ。

 規制委は計6原子力施設で敷地内の断層を調べているが、調査団が報告書をまとめたのは初めて。座長役の島崎邦彦・規制委員長代理は「安全が低い状態を改善する第一歩を踏み出せた。これまで事故がなかったのは幸いというしかない」と述べた。結論の背景について、「組織が推進側(経済産業省)から切り離されたことが一番大きい」と言及した。

 報告書によると、2号機の原子炉建屋直下を通る断層「D−1破砕帯」を「耐震設計上考慮する活断層である」と認定。その上で、至近距離にある活断層「浦底(うらそこ)断層」と同時に動き、真上にある原子炉建屋に影響を与える恐れがあると結論付けた


こういうように本当の報告が出せたのは「組織が推進側(経済産業省)から切り離されたことが一番大きい」という言葉に表わされています。
これだけは、福島原発事故の教訓からということです。

これらを抱える敦賀市のある福井県福井新聞はこういう記事を載せています。

敦賀原発直下、活断層重ねて否定 濱田原電社長、法的措置検討も

(2013年5月15日午前7時07分)
日本原電の濱田康男社長は14日、福井新聞のインタビューに応じ、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)直下の「D―1破砕帯(断層)」は活断層ではないとあらためて主張し「活断層と認定されて廃炉になることは今のところ考えていない」と述べた。原子力規制委員会が運転再開を認めない場合、将来的には法的な対抗措置を検討する可能性もあるとの認識を示した。

 原電は6月末まで追加調査を行い、K断層の走行方向などに関するデータを補強する予定。最終報告を待たずに評価会合の審議が終了する点には「6月末まで調査する計画は原子力規制庁に出している。それが終わらないのに結論を出すのは問題がある」と反発し、継続して審議するよう求めるとした。

 規制委が再稼働を認めない場合の対応は「今は検討していない」としながらも、「状況によっては専門家の意見を聞き、いろんな対応を検討しなければならない」と述べ、法的な対抗措置も選択肢に検討する考えを示した。

 敦賀2号機に加え、同1号機、東海第2原発茨城県)の保有する計3基が長期停止していることについて「(経営的に)厳しい状況」と説明。7月に施行される新規制基準を満たすための追加的な費用を踏まえ、売電先の電力会社とも協議した上で「再稼働の筋道をつけていきたい」と語った。

と、日本原電の濱田原電社長が、あくまで再稼働の方針という見解で、真反対です。
もし地震が起きたら、どう責任を取るつもりなのでしょうか。
敦賀原発のある敦賀市は、かつて、大陸との交通の要衝として栄えた町ですが、今は原発の町となっているようです。
36億円の交付金が入り、それらで学校等の公的機関の建物を建てています。
こういう方法で、原発で町が潤う方式で、自民党は日本(の主に過疎地)に54基もの原発を増やしてきたのでしょう。
福島原発事故で、安全神話は崩れてしまいました。
自民党の中には、他の原発を再稼働させるという動きもありますが、増え続ける燃料棒の処理も決まらないのですから、やはりすべてを見直す方向で、原発に頼らないエネルギー政策を取り入れるしかないと思います。

今年はピラカンサスの花が満開です。秋の実りの時期が楽しみです。