るりとうわた

日常をつづる

匂い蕃茉莉と了仙寺

我が家の匂い蕃茉莉が咲き始めました。
そういえば我が家の香る庭木は、これも入りますね、早春の沈丁花、春の木香薔薇、そして匂い蕃茉莉に梔子(クチナシ)に秋の金木犀です。

この花には思い出があり、もう今から20年ほど前だと思いますが、妹と伊豆下田の観光に出かけ、日米和親条約の付属条約、下田条約が締結された場としても知られる了仙寺を見学しました。
その時、境内で売られていた苗を買ったのが、この木です。

当時と比べて大きくもなりませんが、毎年咲いてくれ、同時に了仙寺のことを思い出します。
ジャスミンに似た甘い香りがします、そしてこの花が咲くと、雨を連れてくるというか、梅雨寸前という感じがします。

学名は

ブルンフェルシア・アウストラリス(Brunfelsia australis) は、初夏に、ジャスミンに似た芳香を放ち、基部が繋がった五弁花を咲かせるナス目ナス科ブルンフェルシア属の半耐寒性常緑低木です。 ブルンフェルシアと言えば、通常、日本では、ブルンフェルシア・アウストラリス(Brunfelsia australis) のことをさしますが、和名のニオイバンマツリ(匂い蕃茉莉)と言う名で流通しています。これは、ニオイ(匂い)=芳香、蕃=外国、 茉莉=マツリカ(=ジャスミン) の合成語を訳して付けられたものです。このブルンフェルシア・アウストラリス(Brunfelsia australis)とは、ブルンフェルシアの青花品種で、花は咲き始めは紫色ですが、時間の経過とともに、〜淡紫〜白に変わります。それで、同じ株に、紫花と白花が混在した2色花のようにも見えます。異属に、バンマツリ(蕃茉莉)という花がありますが、そちらは花が小さく香りも少ないため市場に出回ることは少ないです。

それで、英名はYesterday-today-and-tomorrowとか、Morning-noon-and-nightとか,Kiss-me-quick とも言うそうです、面白いですね。
Yesterday-today-and-tomorrowはその花の色の違いで時間経過がわかりますが、Morning-noon-and-nightというほど花の色変わりは早くありませんし、,Kiss-me-quick というのもせっかちな感じがします、が、早くしないと気持ち(色が)変わってしまうという意味でしょうか。

その下田の了仙寺の匂い蕃茉莉も今が見ごろのようです。
中々写真がなくて静岡の観光協会のしずふぁんから、写真を借りてきました。(下↓)

了仙寺は寛永十二年に開創されたが、東堂はその後火災に遭ひ、文政九年に再建された。安政元年五月十二日アメリカの使節ペリーが下田に到着するや翌十三日から、この寺に於いて日本側応接使節としばしば会見し同月二十五日下田追加条約が締結された。寺はその後も同条約に基づいて玉泉寺と共に同国人の休息所となった。本堂は間口5間奥行6間の寄棟造桟瓦葺の建物で、昭和二十年に一部は破壊されたが、よく旧規を存してをり、幕府外交史上重要な史跡である。


下の写真の花はセージで、セージといってもさまざまの種類がありますが、シソ科でサルビア属でハーブの仲間です。

アメジストセージなどは紫色が多いですが、花の形はいずれも唇状の花です。
この可愛い花の名前が、真っ赤一色は「チェリーセージ」、写真の花は「ホットリップス」で真っ白もあります、また紅白に分かれたのを「イチゴミルク」とも言います。
イチゴが多いか、ミルクが多いか、まさにピッタリです。
11月ぐらいまで咲きますが、寒くなると赤色が白くなります。
花の名前って面白いですね。