るりとうわた

日常をつづる

天災と人災


庭に咲いたオレガノの花も雨に打たれました。

あちこちで豪雨が暴れていて被害が出ていますね。
まだ雨は30日まで降り続くようなので気を付けて欲しいです。

山陰の小京都と言われる津和野でも、同日だけで350ミリ超の降水量を観測、7月ひと月分を超える降水量をわずか半日で記録したそうで、被害も出ています。
津和野と言えば森鴎外の故郷ですね。
城下町で堀割に鯉がいる写真をよく見ます、夫も写真を撮りに行きたいところといつも話しています。

TVニュースで、ヘリコプターで非難された方が、「ひっきりなしに雨が降り、川のように水が流れていた。50年住んでいるが経験したことのない雨。これが子供の頃から聞いていた『山津波』なのかと思った」と話されていました。

3・11の津波も怖かったですが、山津波も住宅をひと飲みにします。

そしてこれらは天災ですが、こちらは人災です。
昨日の朝日新聞

東京電力は27日、福島第一原発2号機海側の坑道で採取した水から、1リットルあたり23億5千万ベクレルの高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。事故直後に坑道に流れ込んだ汚染水が今もたまったままになっているとみられる。

 26日に坑道内の水を採取したところ、1リットルあたりセシウム134が7億5千万ベクレル、セシウム137が16億ベクレル含まれていた。ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質も7億5千万ベクレル検出された。事故直後に海に流れ出した汚染水とほぼ同程度の濃度という。

 海側地下には坑道が複数走る。事故直後の2011年4月にタービン建屋地下にたまった高濃度の汚染水が坑道を伝って海に流れ出た。東電は漏れた場所を止水したが、坑道内に汚染水が残っている。今回、海洋流出した汚染水はこれらの坑道から染み出した可能性があり、原子力規制委員会が調査を指示していた。

 東電は「高濃度の汚染水は坑道の中にとどまっている状態だと考えている」と説明。しかし、坑道から周辺の地中に漏れている可能性もあり、さらに海に漏れないよう護岸近くの地盤を固める工事を進めている。(朝日新聞

この地、この地下水は放射能に汚染されています、しかも高濃度の汚染ということです。

本日の東京新聞では

原子力規制委員会事務局は二十九日の専門家会合で、東京電力福島第一原発で高濃度汚染水が海に漏れる危険性の高い場所とされる地下のトレンチ(トンネル)下の砕石層に関し、海抜二・五メートル以下の部分は地下水が達しており、漏出の危険性がより高いと指摘した。

 トレンチは、海水をくみ上げる配管やポンプを制御するケーブルなどが収められている。事務局が原発の断面図と地下水の実測値などを比較検討したところ、地中の浅い位置にあるトレンチでも、多くは設置の際に下部に敷かれた砕石層が地下水に浸っており、汚染が拡大するルートになる可能性が高いことが分かった。深いトレンチは地下水に浸っている状況という。

 規制委は、地下水や専用港内の海水の分析結果から、海の汚染は続いていると判断。トレンチの砕石層に薬剤(水ガラス)を注入して漏出を防ぐことや、汚染を監視する井戸などを増やすよう東電に求めた。

 2号機のトレンチでは、採取した水から一リットル当たり計二三億五〇〇〇万ベクレルの放射性セシウムを検出。二〇一一年四月に海へ流出した高濃度汚染水が残っているとみられる。別のトレンチでも、タービン建屋地下にたまる高濃度汚染水と同じとみられる汚染水の存在が確認されている。

福島の原発事故がすでに終了の方向へ向かっているように報じられ、自民党は他の原発を再稼働させようと思っていますが、今の福島原発は収束には程遠い状態にあること、爆発時の高濃度の汚染が残ったままになっていること、しかもそれが海洋に流れ出た可能性があることが今の現状だということです。

しかもこういう環境で働かされている方の健康問題も重要ですよね、下請け孫請けで、ちゃんとした健康管理がされているのかどうか?これから何十年先までも取り組まなければ廃炉にも出来ない。

そして自民党政権になってから、節電の呼びかけもありません、これまでは何%節電という目標がありましたよね。
ということは今夏の電力は十分足りているということでしょうか?
なら、原発は必要ありません。

何かすべてがきれいごとで済まされていくようで、事実がほっかむりされていきそうです。
日本は被爆国です、また被爆しました、同じあやまちを許してはいけません。
人災はこれ以上起こしてはならないと思います。