るりとうわた

日常をつづる

いつも「責任の所在あいまい」


今朝は涼しくて快適でしたね。
台風が秋を運んできたみたいです、桜の木の上空の澄み切った青空、です。
天高く馬肥ゆる秋・・・・となりそうです。

まだ昼間の日差しは強く、庭にも夏の終わりの花が咲いています。
にら花です、

そして、玉すだれの花です。

今日は朝日新聞も「東京電力福島第一原発事故後の2011年6月、東電が汚染水の流出を防ぐ遮水壁の設置を検討しながら、経営破綻のおそれがあるとして着工を先送りしていたことが、当時の民主党政権幹部の話でわかった。東電側が当時試算した約1千億円の設置費用の負担に難色を示したためで、その後の汚染水対策の遅れにつながった可能性もある。」と2年前のことを報じています。
2年半たった今も、具体的な解決のないままの状態です。

こちら海外からの声が載っていますが、

福島第1原発:汚染水問題 厳しい指摘 各国専門家「責任の所在あいまい」−−IAEA
毎日新聞 2013年09月17日 東京夕刊

 【ウィーン樋口直樹】国際原子力機関IAEA)総会の関連行事として16日、ウィーンで開催された日本政府主催の福島第1原発汚染水漏れ問題に関する説明会で各国の専門家から抜本対策の遅れや規制当局のあり方などを問う厳しい指摘が相次いだ。第一義的な責任は東京電力にあると繰り返す日本側の説明からは「政府が責任をもって取り組む」(山本一太科学技術担当相)との意気込みが伝わらず、責任の所在のあいまいさを印象付けた。

 説明会には、原子力政策を推進する経済産業省と、同省から独立した原子力規制委員会廃炉に関する研究開発を行う国際廃炉研究開発機構などの担当者が出席。汚染水漏れの現状と、凍土壁の設置や浄化装置の増設などによる政府主導の解決策について、会場を埋めた100人以上の専門家らに説明した。

 だが、会場からの質問は今後の対策よりもむしろ、汚染水漏れの深刻化を招いた責任を問うものだった。スロベニアの規制当局者は「汚染水問題は原発事故直後から予想できた。なぜ2年以上もたった今まで持続的な解決策を見いだせなかったのか」と、厳しい口調で切り出した。

 これに対し、廃炉機構の担当者は、汚染水の漏えい部分の発見と修理に手間取っている▽原子炉建屋に流れ込む前に地下水をくみ上げて海に放出する計画が漁業関係者らの反対で困難になっている−−と説明。

 経産省の担当者が「法的な責任は東京電力にあり、我々はサポーターの立場。東電には資金もアイデアもなく、2年間も良くない状況が続いてしまった」と釈明すると、会場から「責任転嫁ではないか」との失笑が漏れた。

 一方、原子力規制委員会のあり方にも疑問の声が上がった。2007年に調査団を率いて訪日した仏原発安全当局者は「規制委員会の技術顧問が、問題解決を図るため東京電力にアドバイスするのは、原子力安全の責任分担をあいまいにするものだ」として強い懸念を表明。規制委員会側は「規制当局は電力事業者と一線を画すべきだが、福島第1原発事故に限り、問題の拡大を防ぐために行っている」と説明した。

この責任の所在があいまいなまま、責任転嫁を繰り返し、未だ解決を見ないのですから、福島の人も大変です。
いつも「責任の所在あいまい」が日本のやり方では、困ります。
オリンピックで喜べない現実問題が、日本には山積みです。
そして、まだ東電はこんなことを言っています。

汚染水、1年8か月間流出の可能性…東電発表

 福島第一原子力発電所の貯蔵タンクから漏れた汚染水中の放射性物質が、雨水とともに約1年8か月間にわたって、周辺の地中や港湾外の海に流出し続けていた可能性があると、東京電力が明らかにした。

 東電の説明では、2012年1月と2月に、2区画のタンクからの汚染水漏れを見つけ、漏水部分をふさぐ補修工事を行ったが、タンクを囲む汚染水の外部流出を防ぐせきの排水弁は当時から開きっぱなしにしていた。先月に300トンの汚染水漏れなどが見つかったタンクがある2区画とは別だった。

 東電は15日、台風18号の接近に備えてせき内にたまった雨水を採取し、検査を実施。その結果、この計4区画のせき内の雨水には、ストロンチウムなどの放射性物質が1リットル当たり17万〜2400ベクレル含まれ、国の放出基準値(同30ベクレル)を大幅に上回っていた。東電は17日、「せき内に残っていた放射性物質が雨水と混ざり、排水弁を通じてせきの外に流出した可能性がある。外洋への流出も否定できない」と話した。

(2013年9月18日07時57分 読売新聞)

応急処置の汚染水のタンクからの漏れは、もうすでに今年の1〜2月にはわかっていたことですから、他のタンクにも起こりうることは考えられることです。
本当に東電はやる気があるのか、利潤の追及ばかりで、責任を感じていません。
それを指導しきれ無い民主党も、自民党も、本当に無責任な話です。
単なる汚れた水ではなく、放射能に汚染された危険な水という自覚が、無さすぎです。
これでは放射能に汚染され続けている日本で、安倍総理の「完全にブロックされている」発言は大うそになります。