るりとうわた

日常をつづる

お喋り会&観劇


昨日観劇日だったので、東京の日生劇場前で、待ち合わせです。
台風が日本列島に近づいているというので、お天気も不安定です。
ただ神奈川を出た時には、雲間から日差しが出て、暑くなりそうな予感がしました。
ところが、地下鉄の日比谷駅に着き、上に出れば、日比谷花壇前ですが、なんと雨が降っているではありませんか!
その目の先に、雨女になったという友人が立っていたので、な〜る程と頷いてしまいました。(笑)
友人は山手線の有楽町駅に着いて歩き始めたら雨が降り出した、とまさに雨を呼んだようです。

今日は観劇ついでの食事会というより、7月は観劇の予定がないから、急遽入れる舞台を探し、しかも3000円というお席があり、これぐらいなら内容は問わずともいいよね、と少々動機は不純?(笑)
それで、始まるまでに3時間もあるので、食事と喫茶にしても2000円以上はかかりそうなので、帝国ホテルで食事にして、お変わりのコーヒーを飲めば同じぐらいの値段になるよね〜〜と、今日はリッチな気分で、帝国ホテルでランチ(2500円)をとることにしました。
それが上の写真で、サラダの後のメインで、海老のフライ(野菜を巻いて揚げてあります)。

もう友人とも出会って15年、その頃はまだ働いていたし、本当に帝国ホテルでランチして観劇するのが、お決まりなぐらいで(帝劇も近いし)、私は別の友人の時と合せて、月4回、週1で観劇していたこともありました。
これもはるか昔、今では月一の観劇も厳しく、先月は4000円、今回は3000円としぼりにしぼりと、つつましやかになりました。
世代的にもそうですが、時代的にもそうなってきました。
なのに劇場を一杯作って、どうするの?誰が見に行けるの?という感じがします。

自家用車も持てない若い人たちは、スマホやゲームに夢中で、家でテレビも見ないというのに、わざわざ劇場にまで足を運んで、高いお金を払って観劇するでしょうか?
そういう中で、青山劇場の様に来年で締める劇場もあります、この劇場はとても見やすい劇場で、無くなるのはとても残念でなりません。
新しい赤坂アクトシアターや、オーヴの鉄骨の椅子は好きになれません、やはり木と別珍の椅子が座り心地がいいと思います。
そういう意味でも、青山劇場や日生劇場は見やすいです。

ミュージカル『天才執事 ジーヴス』
原作:P.G.ウッドハウス

作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本・作詞:アラン・エイクボーン

演出:田尾下 哲
上演台本・詞:家田 淳
音楽監督:江草啓太

出演:
《キャスト》

ウエンツ瑛士・・・バーティ・ウースター(有閑貴族)
高橋愛・・・スティッフィー・ビング(バセットの姪。小悪魔)
なだぎ武・・・サイラス・バッジ3世Jr.(アメリカの会社の御曹司)
右近健一・・・ハロルド・ピンカー(牧師。破壊魔)
エハラマサヒロ・・・ビンゴ・リトル(恋多き青年)
入来茉里・・・マデリン・バセット(バセットの娘。不思議ちゃん)
つぶやきシロー・・・ガッシー・フィンク=ノットル(草食系のイモリおたく。)
樹里咲穂・・・オノリア・グロソップ(バーティの元婚約者。肉食系女子
モト冬樹・・・サー・ワトキン・バセット(裁判官)
里見浩太朗・・・ジーヴス(天才執事)

【見どころ】
アンドリュー・ロイド=ウェバーの75年の作品(96年に『By Jeeves』のタイトルで改訂)として知られながら、なかなか日本で上演される機会のなかった『ジーヴス』が、満を持して登場することになりました。物語の舞台は、英国のとある教会。貴族のバーティーがチャリティイベントでバンジョーを弾こうとしたところ、肝心のバンジョーが無い! どうしようと執事のジーヴスに泣きつくと、即興劇を演じたらということになります。かくして、バーティーが友人たちの恋を取り持つ顛末が、教会のスタッフをも巻き込んで描かれることに。彼らは果たして無事演じおおせることが出来るのか?

上流社会の物語でありつつ、いかにも英国らしい、セリフや事件が畳みかけてくるドタバタ喜劇とあって、日本での上演は難しいかもと思われていた本作ですが、今回はそれをキャスティングで解決。翻弄される主人公役に柔軟性のある二枚目、ウエンツ瑛士さんが扮するいっぽうで、なだぎ武さん、つぶやきシローさん、エハラマサヒロさんといった笑いのプロが参加。そこに右近健一さん、樹里咲穂さん、モト冬樹さんらコメディセンスに定評のある実力派俳優が加わり、さらには「どんな時でも頼れる」天才執事ジーヴスを里見浩太朗さんが演じることで、ぐっと重厚感が増す模様です。『ジーヴス』は英国人なら誰でも知っているといわれる超・有名小説。ロイド=ウェバー・ファン、英国ファンはもちろん、ミュージカルファンならぜひともおさえておくべき公演となりそうです。

S席は9800円、A席は6800円で、B席は3000円でした。
B席は2階後方から5列ぐらいで、そこは人で埋まっていましたが、その前のA席は1列目だけに人がまばらにいて、後の5列は空席です。
1階席のS席は前の部分しか2階からは見えませんでしたが、前は埋まっているようでした。
舞台というのは不思議なもので、一番後方席でしたが、客席が埋まっていると舞台との繋がりを感じるのですが、5列分の空席があると、かえって舞台を遠くに感じます。
まるで、B席は離れ小島に居る様でした。
以前はおなじA席にありながら、後方席が埋まっていて、前方が空いていて、チケットって後方席から売るものなのか?と怒りましたが、今回は値段が違うのですから、前方席が空いていても納得です。

舞台はまさに英国もので、日本でこれで笑いを取ろうというのは難しいですね・・・
3人の若者が、名前を取り違えて(友人の名を語り)、それで起こるドタバタ喜劇なのですが、最後にはそれぞれ上手く恋もおさまるという内容で、シェークスピアの「間違いの喜劇や「から騒ぎ」、「夏の夜の夢」にもあった取り違えパターンです。
前半は名前と人物が分からないうちに名前を取り違え、さっぱり訳わからないうちに睡魔に襲われました。
後半も相変わらずのドタバタ劇で、この舞台は一幕一場で舞台が展開せず、後ろの3つの出口にあるカーテンを開けたり閉めたりして、小道具類を持ち込み、場面転換にしていきます。
それで人や物が、出たり入ったりで、文字通りのドタバタ。
ちょっと感想は難しいですね、友人が『舞台は、イマイチというかイマサンぐらいの感じだったけど(笑)』と言っていましたが、これがぴったりです、上手い!!
そのまんまお借りします。(笑)

それで、舞台より、一日6000語以上喋らないとすっきりしない女性の自己満足を果たしたお喋り会優先の日となりました。
もう一つ言いたいことが、帝国ホテルはコーヒー、紅茶のお変わりが出来なくなったのでしょうか!
何度も水を入れに来てくれましたが、お代りには来てくれませんでした。
他の席でもそういう感じだったので、声を掛けれませんでした、ますます世知辛い世の中になりましたね。