るりとうわた

日常をつづる

初観劇


今日は雨上がり後の青空が素晴らしいですね。
今年1日は、雪が降り天気が悪かったのですが、その後関東では晴天が続き、乾燥も続いていました。
昨日は1日以来の寒い雨の日でしたが、そんな日が初観劇の日で、渋谷の文化村行きでした。
東急本店で待ち合わせて、8階で新年会を兼ねたいつものお喋り会です。(笑)
メニューにこだわりはないので、お蕎麦でも食べて、場所を変えてお茶にしようとしましたが、そのお蕎麦が高くて、何かをちょっとつけただけで、1760円とか・・・
じゃ、ケーキにコーヒーまで付いたパスタランチで開演まで粘ろうという事に決めました。
こちら、サラダ、パン、パスタ、ケーキにコーヒーで、1848円でした。

今回から私の新携帯の新しいカメラで、画素数が以前のより高くなっているので、早く撮って試したかった映像です。(これでは違いが良くわかりません)
これが、グリーンサラダとは書いてあったのですが、まさに単品レタスのみのグリーンには違いないサラダに驚きました。
オーダーを取りに来た店員さんが、「今日お二方はホールへ?」「はい」「オーチャードホールは、本日は開演が12時半からになったようですが」と言われるので、「私たちはシアターコクーンのほうです」と返事をしました。
もうすぐ12時半になるので、気を遣ってくれたようですが、ホールでは何の演奏会があったのでしょうか?
そう言う(クラッシックとか)演奏会に行く(文化的)婦人に見えたってことよね。と喜びました。(笑)
「月に一度でも、こういう生活が出来るのは、個人年金に入っていたからよね」「本当にそう」と、公的年金だけの生活では食べるだけで精いっぱいですから、余裕がありません、入っていて良かったと話しました。
やはり可愛い孫にも、洋服の一枚でも買ってやりたいし、と後は孫話、子の話をしていくと、どうしても現実社会の話になります。
私たち団塊の世代が積み立てた年金はどこへ行き(箱ものかな)消えたのか?、そして親を世話する最後の世代で、子供に世話されない最初の世代になるのか?と
もう少し住みよい時代になるとよいのに・・・
そんな話をしていると、メインディシュのパスタの写真を撮り忘れました。

デザートのチョコレートケーキとコーヒーですが、この写真でもまだ以前の携帯より、よいかどうかわかりません、でも少しクリアかな。

今日の舞台は、『プルートゥ PLUTO』(鉄腕アトム「地上最大のロボット」より)
昨年末の舞台『ルードウィヒ』といい、手塚治虫作品が続いているのは、何故でしょうか?、、この舞台はまだ始まったばかりで、後程簡単な紹介をしたいと思います。

その前にもう一つついていない話です。
最寄駅に着いて、行く前に郵便局で下したお金を今度は、カードの引き落しなどがある銀行のATMに入金しました。
カードと3万円を入れて、待っていると突然画面が「この機械は取り扱いが出来ません」という文字に変わり動かなくなってしまいました。
横の受話器を取ると、それも取り扱い出来ませんと応答します。「そんなばかな!」

困ってしまって、後ろの方に若い男性でしたが、「済みません、どうしましょう?お金もカードも入ったまま、取り扱いができないと出てしまいました」と思わず言ってしまいました。
「えっっ」という顔をしながら、「電話したらどうですか?」と言うので、「電話も通じませんでした」と言うと、上の方を指でさして、「あっちの電話は?」あんな高いところにも電話がありました。
お礼を言って電話をすると、女性店員さんが出て、経過を説明すると、「では入金を受け付けますので、カードをお出ししますから取ってください」と言います。
どこに目があるのか分かりませんが、遠隔操作が出来るみたいです。でもカードは出て来ません。
そう伝えると、「もう一回やってみます」と同じことを3回繰り返しましたが、出て来ません。
「係員を派遣するので30分後に、そこにいて欲しい]と言われ、携帯の電話番号、名前を告げて、待ちました。
その間に夫も雨で迎えに来てくれたのですが、7時5分まで待たなくてはいけません。
小田急OXで少し買い物をして、ATMの前で待って、来るお客さんに「係りの方が今来てくれます」と経過報告をして、銀行員みたいに頭を下げて、私のせいじゃないんだけど・・・(笑)
するとATMの横に張り紙があって、19日(月)にメンテナンスで半日使えませんと書いてあります。
もっと早くメンテナンスの必要があったんじゃないのかしら?
係り員の方は、ホームの方から出て来たので、電車で来たみたいです。
先ほどの女性銀行員の方と電話で話して、作業に取り掛かるので、鉄の扉を閉めます。
こんなところから、扉が出て来るなんて知りませんでした、お金の出し入れの時に強盗に襲われないようにするためでしょうか、物々しい感じになりました。
ようやくカードが戻り、記帳もすることが出来ました、係り員の方が「ご迷惑をおかけしました」と言い、ようやく解放されました。
これは年のせいじゃなく、運が悪かったのですよね、えらい迷惑な初体験でした。
ただ行きでなくて帰りで良かったです。

【公演名】『プルートゥ PLUTO鉄腕アトム「地上最大のロボット」より

【原 作】浦沢直樹×手塚治虫 長崎尚志プロデュース 監修/手塚眞 協力/手塚プロダクション

【演出・振付】シディ・ラルビ・シェルカウイ

【出 演】森山未來永作博美柄本明、吉見一豊、松重豊寺脇康文

 インタビュー

 文化庁の文化交流使として一昨年10月から1年間、海外で活動してきた森山未來が、新年に帰国後初の大作に挑む。

 世界的振付家シディ・ラルビ・シェルカウイが振り付け・演出することでも話題の「プルートゥ PLUTO」で、物語の重要なカギを握るアトム役を演じる。

 俳優として活躍する一方、幼い頃からダンスをしてきた森山は、海外派遣型の文化交流使の一人としてイスラエルに渡った。昨年の主演ミュージカル「100万回生きたねこ」で演出や振り付けを担当したインバル・ピントとアブシャロム・ポラックのダンスカンパニーに参加するためだ。

 文化交流使の役割は、日本文化を世界に広めることや海外とのネットワークづくりなど。森山は、1人のパフォーマーとしてダンスに打ち込んだ。「この1年間で得たものは、自分の中に永遠に残っていく。それをどう還元していくのか。それは、今後のぼくの人生すべてに関わってくる。一つ一つの作品が活動報告になる、という気持ちでいます」

 滞在中は、シェルカウイに会うため、何度かベルギーに行き、作品も見た。2012年に、手塚治虫の思想などをダンスや映像で表現したシェルカウイ振り付けの作品「テ ヅカ TeZukA」で踊った。2人の交流が、今回の舞台「プルートゥ」に結びついた部分もあるという。

 原作は、手塚作品「鉄腕アトム」で人気のあったエピソード「地上最大のロボット」を、「20世紀少年」で知られる浦沢直樹らが別の視点から描いた長編漫画だ。ロボット同士が戦い、傷つき、なかったはずの「憎しみ」の感情を抱く。

 「ロボットと人と、何が違うのか。あるいは人と人、国と国の差異とは何なのか。本当は何も変わらないのに、無理に区別しようとするから、きしみが生じる。そういうテーマが、かなり直接的に含まれた作品だと思います」

 シェルカウイの手法は独特だ。言葉による表現や肉体による表現、音楽的要素、舞台装置、照明など舞台上のすべてのものを対等にとらえ、それらを一つ一つ組み合わせることで、各場面を立体的に、印象的に見せると感じている。そのため、純粋に原作の世界を味わいたい人やダンスを楽しみにしている人など、見たいものを目当てに訪れるすべての人が「裏切られることになるかもしれない」と想像している。

 「それでも、見た後に何かその人の心に届くものがある。そうなることが、この舞台の理想型だと思っています。見終わった人がどういう感覚になるか、非常に楽しみです」
(森本未来へのインタビューより)

森本未来のこれまでの舞台では、この人だれ?と確認するぐらい、毎度役によって変貌するというか、違う面を見せてくれるので、期待していたのですが、今回は役と言うか、踊りでの表現に重点が置かれていたようです。
舞台装置が、劇画のマス目を表すように、四角の箱が重ねられていたり、しばし四角の枠の中に、映像が流されたり、また役柄が天馬博士とお茶の水博士以外はロボットか、ロボットの身体と言う出演者ばかりで、機械を操るように、出演者の後ろに3人位の部品役の動作をする人が付いたりと、五月蠅く感じ、まるで舞台上で、立体劇画を見ているような感覚があります。
途中で、これは日本人的感覚と違うな?そう言えば演出家は外人だったな、と気が付きました。
ただこれだけの配役、メンツですから、一枚板の上で、がっつり芝居してくれたら、面白いだろうにと考えてしまいました。(笑)
それと映像の進歩は凄いですね、そのマス目に劇画のCG映像を映し込んだり、店員が食事を運んだトレイを返したら、そこに映像が映ったり、漫画でそこにタッチすると画面になる、その未来型を実演して見せる、ガラクタとして廃棄されたロボットにCG映像を当てると花畑になる。
内容としてはイラク戦争大量破壊兵器があると攻撃したのになかった話や、現代に近い内容で、友人とどこまでが手塚治虫氏の原案なのかしら?と話し合ったのですが、帰宅後、「20世紀少年」の浦沢直樹氏が、原作をオマージュにして作品を完成させたというので、なるほど「20世紀少年」の流れもあると感じました。
本来ロボット同士が殺し合うことはなく、人間に近づこうと、「憎しみ」の感情を持つ中で、悲劇が起きる。それをどこかで断ち切らなくては・・・とアトムは考え動くのです。
しかし、皮肉にもフランスのテロが起こりと、はるかに現実のほうが厳しいのですね。
最後のプルートゥとアトムの戦いのところの演出が面白かったです、それが舞台総出で12名、13名かの出演者でなっていたところが凄いと思いました。
ダンスというよりか、ロボットが重力なく崩れるような感じ、またそのまま反転や側転をするという筋肉を使う体操みたいな新舞踊で、高い身体能力を持った森本未来さんや他の方で表現します。
紅一点、永作博美さんの二役の演じ分けが印象に残りました。