るりとうわた

日常をつづる

5月の花と憲法記念日


垣根の木香薔薇が花盛りです。
剪定の影響を受けてか、今年は密でなく荒目に花がついています。
それでも、白い木香薔薇はほんのり甘い香りを放っています。
やはり、黄色より、白いの方が香りがします。

そしてつつじも咲きだしました。

赤色のつつじと、その隣にこれより大きな白色のつつじがあったのですが、枯れてしまったようで、上の大半は咲かず、下だけ咲きました。


昨年の猛暑の影響のようで、鉢植え以外は余り水撒きをしていないので、昨年はそのせいか、沈丁花ドウダンツツジの一部が枯れたのと同じ影響かと思われます。
今年も気温の変化が大きいようなので、気を付けなければと感じています。

そして5月3日の今日は憲法記念日ですね。
あって当たり前と思っていた憲法が、安倍首相により変えられようとしています。

今日の毎日新聞の「記者の目」で、安倍首相の改憲論=須藤孝(政治部)で、こう書かれています。

改正内容を示すべきだ

 安倍晋三首相は夏の参院選憲法改正を争点とする考えをたびたび表明している。しかし、何を変えようとしているかははっきりしない。何を変えるかではなく、憲法を変えること自体を目標にしているようにも見える。民主主義の基盤を不安定にしかねない危険な状況だと思う。


 私は憲法を一字一句たりとも変えるべきではない、とは思わない。必要があれば時代の変化に合わせて憲法を変えていくのは当然のことだ。しかし、憲法には手続きを定めた規定と、国民主権基本的人権といった基本原理を定めた規定の2種類がある。手続きを変えることと、基本原理を変えることは明確に区別して論じられるべきだ。しかし、首相の改憲論はその区別が必ずしも明確ではない。

 立憲主義の説明として「憲法は権力者を縛るもの」という説明がよくされる。そもそも誰にも侵すことのできない基本的人権を基礎として築いた社会があり、その基本原理を尊重するよう記したものが憲法の条文だ。憲法の本体は条文ではなく、基本原理にある。「憲法を変える」ということが基本原理の変更を意味するなら、それは現在の日本社会をひっくり返す革命を起こそうという革新の主張だ。

現在の社会を守ることから出発する本来の保守のあり方からはほど遠く、たとえ首相にその意図がなくても、憲法の基本原理を変えようとしているのではないかという疑念を起こさせる。変えようとする内容を具体的に語らないことが、さらにその疑念を強める。 ということです。
そして、東大震災をきっかけに出た、「緊急事態」が今回の熊本地震でも、頭をもたげている。として、

与野党幹部は3日放送のNHK番組で、憲法改正について議論した。与党側は大災害や有事の際、政府に強力な権限を与える緊急事態条項の新設に向けた議論を進めるよう訴えたが、野党側は慎重意見が目立った。


 自民党高村正彦副総裁は、憲法改正に取り組む項目について「大災害時の国会議員の任期(延長)や選挙に関する規定(変更)は憲法を改正しないとできない」と述べ、緊急事態条項の必要性に言及した。自民党が2012年にまとめた憲法改正草案では、首相が緊急事態と宣言すれば、内閣は法律と同じ効力を持つ政令の制定が可能で、国民は国の指示に従わなければならないと定めている。

結局は、国権の力を増し、人権(国民の権利)を小さくして奪おうということのようです。
そしてそこに待ち受けているのは、憲法9条の改悪でしょう。
国民が政府の言いなりになって戦争に行くということでは、時代の逆戻りです。
同じく毎日新聞世論調査の結果が載っていました。

毎日新聞世論調査
9条改正反対52% きょう憲法記念日

毎日新聞2016年5月3日 東京朝刊

日本国憲法は3日、施行69年を迎えた。毎日新聞憲法記念日を前に行った全国世論調査では、憲法9条について「改正すべきだと思わない」とする人が52%で半数を超え、「改正すべきだと思う」とした27%を大きく上回った。「憲法を改正すべきだと思うか」については「思う」「思わない」がともに42%で拮抗(きっこう)した。(17面に質問と回答)


 集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法が施行されるなか、9条改正には特に慎重論が根強い。昨年4月の調査では9条を「改正すべきだとは思わない」が55%、「思う」27%だった。

 内閣支持層では憲法改正に賛成が59%で、反対が27%。9条改正に賛成が42%、反対が38%だった。一方、不支持層では憲法改正に賛成が26%、反対が61%。9条改正に賛成が12%、反対が71%だった。

 安倍晋三首相は衆参両院で改憲発議に必要な3分の2以上の議席を確保したい考えだ。参院選で、憲法改正に賛成する勢力が参院の3分の2以上の議席を占めることを期待するかどうかを尋ねたところ、「期待しない」が47%で「期待する」の34%を上回った。

 調査は4月16、17日に実施した。【須藤孝】

こうした国民の意思を無視し、選挙に勝って、改憲を進めたいということのようです。要注意です、だまされないようにしなくてはいけません。
戦後70年の平和が無にならないように、気を付けたいです。