るりとうわた

日常をつづる

映画2本立て

1日に映画2本立ては、是か非か?
そういう問題なのか?そもそも映画そのものの問題なのか??

鶏が先か? 卵が先か?問題みたいですが、皆様はいかがですか?(笑)

これは6日の日のスケジュールがぽっかり空いていることに気づき、前日「明日私映画に行ってくるわ」と言いました。
それは昨年、観た映画が確か1本だけでしたから、今年は増やそうと思い、善は急げで行くことに決めました。
すると夫も急に乗り気になって、「俺も行く」と言い出しました。
私は本来舞台鑑賞の方が好きなのですが、このところ発売日のチェックが甘く、逃してばかりです。
それも年金暮らしになって、1万円もするチケットが、安いのか?高いのか?考え出したら・・・・、だんだん遠のきました。(笑)
安くはないですものね。
それで、映画は安い娯楽だから、今年はもっと増やそうと考えました。
それと暮れに来た孫の発言の影響が大きかったのです。

それは、何と5年生の孫が「君の名は」の映画を2回も観たそうです、で「どうだった?」と聞くと「良かったから、もう一回観たい」と言いました。
「わかるの?」「わかるよ」と言います。
子どもが観ても、3回も見たくなる映画なんだということで、刺激を受けました。
それで、夫もてっきり「君の名は」に行くとおもったらしいのですが、私は「この世界の片隅に」の映画が方が見たかったので、そう言いました。
本当に市内にある映画館ならいいのですが、私たちは海老名まで電車で行かないとないので、なら一日に2本見ようか?ということになりました。
朝の9時40分から、「この世界の片隅に」で、1時から「君の名は」と、ちょうどいい間隔で観ることができラッキーでした。

この世界の片隅に
解説
「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。

シネマトゥデイ (外部リンク)


あらすじ
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。

はじめはアニメに感動できるのかな?と、思っていましたが、この映画は凄く良かったです。
坦々とした日常が、淡々と描かれているのですが、じわじわとはまり込み、感動します。
私たちの知らない世界の話だけど、確かにそこに親や先輩たちが過ごした日常がありました。
どの登場人物にも感情移入することができました。全ての人物がそこに存在するかのように描かれ、声優たちの演技で、活き活きとその人物が演じられていました。
戦争反対も、戦争の批判もないけれど、つつましやかな暮らしは戦争によって破壊され、別れを余儀なくされ、生活を脅かしていったことがわかります。
為政者によって人々の暮らしが脅かされること、日常が非日常になること、ゆっくりと浸み込み、深い内容を持った映画でした。
終演後はドトールで、お昼を頂きながら、「思った以上に良い映画だったね」「感動的だった」と同じように話し合うことができました。

「君の名は」
解説
星を追う子ども』『言の葉の庭』などの新海誠が監督と脚本を務めたアニメーション。見知らぬ者同士であった田舎町で生活している少女と東京に住む少年が、奇妙な夢を通じて導かれていく姿を追う。キャラクターデザインに『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』シリーズなどの田中将賀作画監督に『もののけ姫』などの安藤雅司ボイスキャストに『バクマン。』などの神木隆之介、『舞妓はレディ』などの上白石萌音が名を連ねる。ファンタスティックでスケール感に満ちあふれた物語や、緻密で繊細なビジュアルにも圧倒される。

シネマトゥデイ (外部リンク)


あらすじ
1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。

背景画が凄い、写真以上のリアルさです、都会の風景も、田舎の描写も美しくて唸りたくなります。
なるほど今期の最高傑作と言われるだけあります。
ただ内容がそれほどでもない・・・
何故か全く、入ってこず、リアル感が湧かない不思議な感じで、画面を見続けます。
何で、携帯で連絡できるし、実際情報を送りあっているのに、君は誰?どこの誰?と、確認し合わないの??と、
不思議に感じると、もう中に入っていけません。(笑)
この世界の片隅に」では、隣の家か、とにかく近所の家に電話があり、実家からの電話を取り継いでもらう場面があります、、当時はそういう情報網であり、そういう手段しかありませんでした。
ぴかっと光り、家が揺れ、キノコ雲が上がり、数時間して、それが広島に落ちた新型爆弾だと分かる。
3・11の日に私たちは伊豆の帰りに御殿場のサービスエリアで地震に遭遇します。大きな揺れにみんなの動きが止まり、建物の中にいた方達は、きゃーと言って一斉に外に出て来られました。
皆口々に「大きな地震だ」「どこだ?」「どこだ?」と騒ぎましたが、すぐに携帯を持った人が「宮城が震源だ」「東北らしい」という情報が飛び交い、大まかな情報をすぐに知ることができました。
そんな現代にあって、「どこの誰?」「君の名は?」・・・・あり得ない!と否定するのです。(笑)
こりゃ、最初に見た映画の影響を受けているのかな?と思いました、余りに見事にリアルに語られましたから・・・
細かい日常を・・・
「君の名は」の世界観に入っていけません。
これは時系列に違いがあるから、知りえないようになっているのか?などとも思いながら、過ぎていきます。
私、冒険ものも空想ものも、妄想ものも嫌いじゃありません。
けど、一日2本は無理なのかもしれません、どっちかに影響を及ぼすのかも??知れません。
夫も、「良くわからん映画だったな」と言っていました。
ただ、あの二人は東京で出会うのですよね、これから始まる物語かもしれませんね、「はじまりのものがたり」という感じです。最後のここが一番リアルにかんじました。
電気が付くと、会場はほぼ満席でした。昨夜予約を入れた時は10人ぐらいしか入っていませんでした、それがいつの間に500人も増えたのか・・・
しかも、小学生連れの親子ばかりです。(8割はそうでしたから、子供は4割かな)
なるほど、孫が言ったように、今は小学生に広がっているのですね、『アナ雪』現象と同じ感じです。
だから、集客も途切れないのでしょう。
この世代には面白いのでしょうね。たしかにもう私たちは若くはないと実感しました。(笑)

で、帰るなり、すでにご覧になった、SPYBOYさんとcangael さんのページを訪問しました。
そうしたら、cangael さんのご主人が「全部ついて行けたとは思えない複雑な内容で、夫は途中でギブアップしたようです。」と書かれていて、同類項を見つけたようでほっとしました。(失礼ですみません)
そこに「さらりと描かれる二組の男女の日常生活」と書かれていて、あっーそこだ!抱き合うでもなく、べたつき間のない二人のまるで空想のような関係に、小学生でもはまれるのですね。
それで大挙して押し寄せた、という感じでしょうか・・・

これからは、若い感性も磨かねば〜〜(笑)