るりとうわた

日常をつづる

春爛漫と観劇


今年は春が遅いと思っていたら、急速に春がきましたね・・・
春じゃなくて初夏かな?今年は合い服の出番が無いままニット類は締まってしまおうと片付けたら、また気温が下がりました。
しまったと思ったけど、また出すのも面倒で、処分しようと決めて紙袋に入れてあった毛玉がいっぱいのカーディガンをまた引っ張り出して着ています。(笑)
まだ利用価値があるというか最後のご奉公かな〜
本当に四季が無くなりましたね、ヨーロッパでは革ジャンとTシャツが年がら年中クローゼットに掛かっているそうですが、日本もそうなりましたね。
そうすると、合服はいらなくなり、枚数が少なく出来るかもですね。
上の写真はラジオ体操で使っている公園の花壇の花です、春爛漫です。

ちょうど1週間前の公園の桜ですが、記録のために載せておきます。

今年は東京の目黒川と新宿御苑の桜の花見から、富山の花見(8分咲き)に、地元の花見と、予想外に長く花見が出来ました。
しかし花の世界も、合服同様に、3月の花がいつ咲こうかと困っていましたね。

いつも3月に咲く、椿が4月になって咲きだし、今度はもうはや5月の予定のつつじや木香薔薇が咲き出してきました。
庭に椿とつつじの競演というのはめずらしいことだと、これまでの経験で言えると思います。

ビオラも暑いとくたびれた感がします。
もちろん人間も、早くも夏日の日が続くとバテますよね。
というか、季節の波のある変化に身体を合わせるのが大変です。
穏やかというものはないのでしょうか・・・



観劇は東京芸術劇場プレイハウスでの「ハムレット」です。
東京芸術劇場は館長が野田秀樹さんなので、NODAMAPはほとんどこの劇場で観ますので、よく利用していますがプレイハウスは初めてでした。
見やすくていいですね、834席で生声でした。ちょうどよい大きさです。

ハムレット
世界的名匠ジョン・ケアード、

豪華精鋭、わずか14名のキャストとともに挑む
シェイクスピア劇の最高峰!

作:ウィリアム・シェイクスピア・訳 松岡和子・上演台本 ジョン・ケアード、今井麻緒子 ・演出:ジョン・ケアード音楽・演奏:藤原道山

出演:内野聖陽貫地谷しほり北村有起哉加藤和樹山口馬木也、今 拓哉、大重わたる・村岡哲至・内堀律子・深見由真、壤 晴彦、村井國夫、浅野ゆう子、國村 隼

世界的にヒットしたミュージカル「レ・ミゼラブル」オリジナル版の演出で名を轟かせた名演出家ジョン・ケアードは、あの英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)の名誉アソシエート・デイレクターとしてさまざまなシェイクスピア劇を手がけ、伝説を残してきました。そのジョン・ケアードが東京芸術劇場に初登場。2000年に英国ナショナル・シアターで、名優サイモン・ラッセル・ビールの主演により演出した、自身の代表作の一つといえる作品に日本公演に向けて練り上げた斬新な解釈で取り組みます。

ハムレット」はシェイクスピア四大悲劇の中でも最も人気が高く、古今東西の名優がその生涯で一度は演じる究極のヒーローです。
そのシェイクスピア全作品の中でも最高峰の難役に、
内野聖陽が満を持して挑戦します!俳優として円熟期を迎え、ジョン・ケアードと「レ・ミゼラブル」「ベガーズオペラ」「私生活」で磐石のタッグを組んできた内野が王道のヒーローを演じます。
敵役のクローディアスと、亡き父王の亡霊…ハムレットにとっての尊敬の対象と憎悪の対象という裏表二役を演じる國村隼。彼に対峙する大きな力を背負い、存在感をみせつけてくれるでしょう。
ハムレットの親友で、唯一生き残ってこの悲劇を語り継ぐホレイショーを演じる演技派北村有起哉には語り部としての大きな役割が演出家より託されました。さらにハムレットと決闘を演じるレアティーズを演じるのは 大型ミュージカルなどで主演を務め活躍の目覚ましい加藤和樹。ベテラン勢としてはポローニアスを演じる壤晴彦、なんと贅沢にも村井國夫が墓堀と旅回りの一座の座長を演じるという充実の男優陣。対する女優陣は、注目のヒロイン、オフィーリア役には若手実力派として活躍する貫地谷しほり。そして、ハムレットの母のガートルード役には、最近舞台に精力的に取り組む大女優浅野ゆう子が堂々の登場。豪華な顔合わせが実現しました。

これは面白かったです。
最近セリフ省略したハムレットが多い中で、本にかなり忠実で、ハムレットのセリフが膨大でした、内野さんは大変でした。
でもその分、ハムレットらしい本当の芝居らしさを感じることが出来ました。その分時間も長時間です、15分の休憩で3時間20分はありましたから。でもその分満足が出来ました。
舞台の上半分強に前掲に斜めの黒い板が設置され、そこが舞台として演じられ、左側は舞台上の客席があり、右側の階段状の座席には舞台に向かい、出番のない俳優が座る席と言う斬新さ。
舞台の上に板を敷いたということも、それが前掲ということもあり、舞台は見やすいでした。
また衣装が、着物の袴と羽織のようでもあり、その素材にハリがあるものでなく、さらっとしていて洋風のパンツとガウンの様でもありの和洋折衷の衣装でした。
また楽器は尺八一本のみで、これが亡霊の出現などにはピッタリでした。斬新と言えば斬新。

クロンボー城、私の旅行記の写真です)
ハムレットと言えば、ローレンス・オリヴィエの映画かな(?)、暗い映像ですが、(と思う私ですが、)その塔での独白のシーンやデンマークハムレットの城と言われるクロンボー城、海に面した敷地にあり、塔の下は海、海の向こうにはスウェーデンが見えるというその塔が、脳裏に浮かび、即ハムレットの世界観に浸れました。もちろん生声も良かったです。亡霊にはエコーが掛けてありました。(笑)
ベテラン男性陣の多いなかで、もう遠目にも浅野さんの姿かたちで、即王妃とわかる様に、貫地谷しほりさんの可愛いオフィーリアの歌声というか呟き、悲しい内容ですが、このお二人の女優群も印象的でした。
壮大でありながらも手作り感に溢れた舞台でもあるという、皆でその小さな舞台を眺める感じが良かったです。