るりとうわた

日常をつづる

秋近し


関東では秋雨前線の影響でしょうか、めっきり涼しくなってきました。
このまま、逆戻りすることなく秋に進むといいのですが・・・
庭の花がいつの間にか、すっかり秋仕様になつてきました。
上の写真は、紫式部ですが、実もたわわに実り、収穫の秋を感じさせてくれます。

そういう時期ですが、近畿の台風と北海道の地震で、その収穫どころではなくなったところがあります。
北海道の地震では、知られていた断層ではなく、もっと深いところにある未知の断層が動いたそうです。
そうなると、地震の予知など、日本全国無理という話です。
どこでもいつでも、日本全国地震は起こりうるということになります。
そして北海道全島での停電ブラックアウトがありました。

その前日に、毎日新聞の、科学の森というところに、「見えてきた原発事故のデブリ」という、廃炉に向けた現状を取り上げた記事がありました。
「福島第一では格納器の底のコンクリートも溶かしながら固まったと見られ、状況はより複雑と推測されている」「各号機で燃料の冷却時間も違い、一様ではない、取り出しは多様な工具の開発が必要だ」と指摘する。政府と東電は51年までに廃炉を完了させる計画だが、懐疑的な見方も強い、「いたずらに取り出しを急ぐべきではない」「デブリを全て取り出すのは技術的に困難で、現実的ではない。現時点で何ができ何ができないのか。政府と東電には国民に説明する必要がある」と東京都市大の高木直行教授は指摘する。」と書かれていました。
福島原発事故はこんな困難な状態にあること。

泊原発が稼働していれば、ブラックアウトにならずに済んだという意見は上がるでしょうが、その前に、地震は全国どこでも起こると証明されてしまったわけで、さらに再稼働は危険ということを証明されたも同然だと思います。
2051年になっても、福島原発事故は解決されない事実があり、どれだけ未来の子供たちに負担を背負わせるのか?と、恐ろしくなります。

自然と上手に付き合って、人的災害だけは避けなければ、もっと大きな自然のしっぺ返しに合うように思います。

秋の訪れを知らせる秋明菊の白と赤色も咲き出しました。