るりとうわた

日常をつづる

皐月は五月のうちに

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我が家の皐月が満開近くになりました。

間違えても、つつじより先に咲くことはありません。さつきの名前のごとく、きちんと五月に咲いてくれます。

これは3種類の花が混ざっていると思います。

ピンク系のぼかしと、赤系のぼかしと、赤い花と・・・、じゃピンクの花もあるのかな?4種類あるのかも知れません。

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これは夫のお父さんが、丹精込めて自宅の玄関前で育てておられたのを、上京の折、お土産でしょうね、その苗を持って来られたというか、置いて行かれたものです。

働き盛りの夫は全く興味はなく、子育て真っ盛りの私も、パートで働き始めたばかりでした。

根っこに土はなく、きれいに洗われていて、これはミズゴケでも巻き付けるのか、否かさっぱりわからず、量販店で皐月鉢は買ったものの、どうしたものか7株ほどあったと思います。

そこで、枯れさせるよりましと考えて、地植えにしました。

それが20数年たち、つつじかと思うほど大きくなり、毎年花を咲かせてくれます。

他の場所に、赤と白があるので、6株は残っているということで、嫁として立派な役割を果たしたのではないでしょうか?

近所でも珍しい花と言われるし、夫には「お父さんの皐月」というと、「植えていったか?」と言うのですが、「まさか、私が植えたのよ」と毎年同じ応答を繰り返すのでした。

 

話は変わりまして、友人が葉書をくれて、こういう日常は今までにない事だから、日記をつけ始めて記録しておくと書いてあり、「ペスト」も読んだと書いてありました。

私もきっとこの時期でないと読まないだろうと「ペスト」を読みました。

昨年見た舞台「カリギュラ」が、この作者アルベール・カミュでしたから、さぞかし不条理に溢れまくっているのだろうと予想していました。

私たちの今と状況は一緒でした。

主人公の医者の目から見た人物設定が中々面白かったです。医者の同僚、聖職者、判事、事務方、新聞記者、犯罪者と。

その心象描写が詳しくて文学的で、主人公の医者は相談を受けながら、いいとも悪いともいわず、仲間として受け止め、そこへ自分を投影していく。

そしてペスト禍のそれぞれの生きざまを描くのでした。

 

そう専門家会議の記事録が取られていないという話が昨夜出ましたね。

素人の個人がこれまでにない事なので、記録のために日記をつけるというのに、この未知の体験に、何故に後世のために役立たせようとしないのか?不思議です。

というよりか、無責任ですよね。