映画二本「戦火の馬」と「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
今日は孫の子守の予定でしたが、上の子の体調が悪く前日からのお泊りが中止になり、ぽっかりと予定が空きました。
夫は朝からゴルフに行くのにバタバタしていたので、つられて私も早起きしたので思い切って映画に行くことにしました。
今年初の映画ですし、シニアは1000円ですから安い娯楽なので、二本立てにしようと思いました。(笑)
午前中に「戦火の馬」を観て、午後から「ヒューゴの不思議な発明」にしようと思ったのですが、3D眼鏡を忘れたので「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」にしました。
「戦火の馬」は8時45分に始まりました。こんなに早くから映画を観ている人も珍しいのかな?、劇場の5分の1ぐらいの人数でしたから、劇場内が寒くてコートを着たままなのに冷え冷えしていました。
途中でトイレに行きたくなったのですが、とても内容が良かったので、席を立つのが惜しくて最後まで我慢しました。(笑)
昼の部はチケットを買っていたので、軽くパンとコーヒーで昼食を済ませ、ギリギリに劇場に入ったら、これがビックリほぼ満席でした。
時間帯もそうですが、人数も満杯で劇場内が暖かくてほっとしました。(笑)
同年代の方が多く、先週の土曜日から始まったばかりで出足がいいのでしょうか、大勢で驚きました。
こちらはもうメリル・ストリープの演技に尽きるという感じでした。
第一次世界大戦、激動のヨーロッパ──故郷から遠く離れた戦火を、必死に駆け抜いた一頭の馬がいた。
その名は、“ジョーイ”。数奇な運命に導かれるように彼が巡りあったのは、家族のような絆で結ばれた少年、軍馬を誰よりも大切にするイギリス人将校、ドイツ軍を脱走した幼い少年兵の兄弟、両親を亡くしたフランスの少女、そして、死と隣り合わせの戦場ですれ違う、数多の名もなき兵士たち…。
敵・味方の区別もない極限状態の中で、過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しながら、ジョーイは彼らから希望を託され、やがて《奇跡の馬》と呼ばれる──。
キャスト・スタッフ
キャスト: ジェレミー・アーバイン、エミリー・ワトソン、デビッド・シューリス、ピーター・ミュラン、ニエル・アレストリュプ、トム・ヒドルストン、デビッド・クロス、パトリック・ケネディ、セリーヌ・バッケンズ、トビー・ケベル、ロバート・エムズ、エディ・マーサン監督: スティーブン・スピルバーグ
製作: スティーブン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ
製作総指揮: フランク・マーシャル、レベル・ゲスト
原作: マイケル・モーパーゴ
脚本: リー・ホール、リチャード・カーティス
撮影: ヤヌス・カミンスキー
美術: リック・カーター
衣装: ジョアンナ・ジョンストン
編集: マイケル・カーン
音楽: ジョン・ウィリアムズ原題: War Horse
映画らしい映画です。
時代背景に即した建物、田園風景、CGを使わない馬の動き、躍動感の迫る画像が素晴らしいです。
戦火の中を潜り抜け、奇跡の馬と呼ばれるのですが、奇跡は偶然に起きるのではなく、一頭の馬に人が繋がり、その人々がいつの間にか繋がり、その思いが奇跡を呼び込む、人間の優しさが編みこまれた作品です。
国王がいて豪農がいて、それでも荒れた台地を耕し豊かな緑にしたのは農夫たちで、ひとたび戦争が起きれば、そこで戦うのも市民(農夫)。
馬も食料も鍋までも取り上げ「戦争とはすべてを奪い去る」というセリフがありますが、ただ人の心までは奪えないのでしょう。
その戦火にあり、逃げ出した馬ジョーイは有刺鉄線に行く手を阻まれ、それでも突き進み有刺鉄線を引きづり、がんじがらめで動けなくなってしまいます。
敵同士の中で進み出たイギリス兵一人とドイツ兵一人がその鉄線を切り離すシーンは敵も味方もなくただ人間同士。
戦争が終わり、毒ガスで目を負傷した少年兵と、傷の破傷風で殺されようとするジョーイは再会します。
それでも容易にことは運ばず、競売にかけられたジョーイは他の人の手に渡ろうとするのですが・・・
とにかく諦めずに願い続けること、そこに希望がみえる、人は捨てたものじゃないというスピルバーグらしい作品です。
私は好きな作品です。(笑)
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」ストーリー
イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの半生をメリル・ストリープ主演で描いたドラマ。父の影響で政治家を志すようになったマーガレットは1975年、50歳で保守党党首に選出され、79年にはイギリス初の女性首相となった。国を変えるため男社内の中で奮闘するマーガレットは「鉄の女」と呼ばれるようになるが、そんな彼女にも妻や母としての顔があり、知られざる孤独と苦悩があった。マーガレットを支えた夫デニス役にジム・ブロードベント。監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。第84回アカデミー賞ではストリープが主演女優賞を受賞。ストリープは史上最多17回目のノミネートにして、「クレイマー、クレイマー」(79)、「ソフィーの選択」(82)に続く3つ目のオスカー像を手にした。キャスト・スタッフ
キャスト: メリル・ストリープ、ハリー・ロイド、ジム・ブロードベント、アンソニー・ヘッド、リチャード・E・グラント、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン、オリビア・コールマン、ニック・ダニング、ジュリアン・ワダム、アレクサンドラ・ローチ、マイケル・ペニントン、デビッド・ウェストヘッド、リチャード・ディクソン、ヒュー・ロス監督: フィリダ・ロイド
製作: ダミアン・ジョーンズ
脚本: アビ・モーガン
美術: サイモン・エリオット
撮影: エリオット・デイビス
編集: ジャスティン・ライト
衣装: コンソラータ・ボイル
原題: The Iron Lady
女性として男性社会に入り込み政治家を目指し、成し遂げたサッチャーは偉い、まさにThe Iron Ladyです。
でも政治家であっても一人の人間、家庭人であったんだな〜と、思わせてくれました。