るりとうわた

日常をつづる

夏日と観劇


今日も暑い一日でしたね、何でも東京では98年ぶりの、遅い夏日だそうです。
もうこれは異常としか言いようがありません。
上の写真はお隣から頂いた柿で、我が家と接している西側に植わっている木ですが、色が濃くなると柔らかくなるので、硬いうちに切ったので味見してと頂きました。
これも天気の所為でしょうか、まだ甘くならないうちに、柔らかくなって落ちるそうです。
少し固くて、甘みは少ないですが、秋の季節を感じますが、この陽気は秋ではないですね。

これは公園のまつぼっくりですが、今日ラジオ体操で集まった時に拾いました。
お仲間の方が、この松ぼっくりを雨の日に軒に出していたら、広がっていたのが、きちんと閉じていたと言ったので、そういえば「松かさは水につけると傘を閉じ、逆に乾燥すると開くというような生物学的メカニズムを持っている」のですよね、それを見てみたいと思い持って帰りました。
前の白っぽいのは昨年の物で、今年の松かさは赤い色をしています。
どちらもそうなるか試してみたいと思います。

昨日も暑い一日でした、友人と待ち合わせてシアタークリエで観劇してきましたが、着ていったジャケットは暑くて、脱いだままずっと手に持っていました。
1か月前と同じ半袖姿で過ごせます。

『SONG WRITERS ソング・ライターズ』

脚本・作詞:森雪之丞
演出:岸谷五朗
出演:屋良朝幸(エディ) 中川晃教(ピーター) 島袋寛子(マリー) 泉見洋平(ジミー) 藤林美沙(パティ) 植原卓也 平野 良 コング桑田 武田真治(ニック) 

「世界が驚愕するミュージカルを創るんだ!」と
大胆不敵な夢を見る、
自信過剰の作詞家エディと、気弱な作曲家ピーター。

歌姫マリーの出現、音楽ディレクター・ニックの後押しにより、
夢が実現へ急速前進を始めた。

ところが・・・作品の魔力にとりつかれ、何と!
「ここは、現実 それとも夢の世界?」
エディがコントロールできなくなった虚構の物語は、
いつしか現実の世界で巨大な
犯罪組織への招待状に変わっていった!

ニューヨークの街を、友情が、切なさが、恋が、
幾つもの謎を解きながら“愛”に向けて疾風の如く駆け抜ける!

日本発、世界を席巻するスーパー・ミュージカル!

ということで、舞台を作っているうちに、その内容が現実とリンクしていくのですが・・・
始まったばかりなので、ネタバレにならないように・・・。
歌あり、踊りあり、ギャグ満載で、ドタバタありと、ちょっと新感線風な感じで、森雪之丞さんの脚本がそうなのか、岸谷五朗さんの演出なのか?
歌の上手い人が多いので、そこまで笑いを取ろうとしなくてもいいのにと思うことがありました。
ハッピーエンドで終わるのは楽しくて、良いですね。

新聞の拾い記事なんですが、最近の演劇事情に関しても触れられているので、この記事を紹介します。

演劇界で進む共同制作
             岩手日報10月7日
演劇界で複数の劇場や制作会社に共同制作が進んでいる。
東宝が芸能プロダクション大手アミューズと初めて手を組みミュージカル「ソング・ライターズ」を制作。
パルコ劇場は東京グローブ座と舞台「鉈切り丸」を手掛けた。

「ソング・ライターズ」のきっかけはアミューズ所属の作詞家森雪之丞が書いた台本をミュージカルの老舗東宝の関係者に見せたことだった。東宝アミューズ所属の俳優で演劇ユニット「地球ゴージャス」の岸谷五郎に演出を持ちかけ共同制作が始まった。

新発想
「うちは歴史が古く、観客も作品も偏りがちもっと多くの人に見てもらいたい」と狙いを話すのは東宝の小嶋麻倫子プロデユース、岸谷のマネージャーの小見太桂子もプロデュサーに就き、主なスタッフはアミューズ、配役は東宝が担った。ポスターやチラシはデザイン性やファション性を重視した小見のアイデイアを採用、パターンを踏襲することが多い東宝にはない発想だった。
アミューズは若いうちから舞台に立つ俳優も増えているという。小見は「自社制作では考えられなかった才能とご一緒できて、東宝の舞台の作り方を勉強できたとメリットを強調する。

転換点
「鉈切り丸」は演出家いのうえひでのりとパルコ劇場が鎌倉時代を舞台にした「リチャード三世」を構想したことから始まった。
金閣寺」での好演から森田剛に白羽の矢が立ち、森田が所属するジャニーズ事務所が経営する東京グローブ座側の打診で共同制作が実現した。役者はドラマや映画でおなじみの華やかな面々が集合。ダイナミックな演出で血のりが飛び雨が降る。「隅々まで金が掛かっている」とパルコの佐藤玄劇場担当部長「リーマンショック以降、演劇ファンの観劇本数は減り、若者の演劇離れは進んだ。面白い作品を届けないと次がない」という危機感があり舞台に妥協できない。
両劇場とも規模は中程度、大掛かりな演出が可能で、予算に見合う集益を得るには2千人規模の大劇場が必要だ。東京では昨年開場した東急シアターオーブを選んだ。
演劇ジャーナリストの徳永京子は「パルコはもともとセゾングループだったが、東急グループとは東京渋谷の文化を担うライバルだったことを考えると大きな転換点ではないか」と考える。
「観客動員が減り、1社での公演が難しくなる中、共同制作はこれまで付き合いのなかった作家や俳優とのルートを開拓し、新しい劇場を使って学ぶことも期待できる」としつつ、どの劇場も作品が類似しないか心配」と危惧も口にした。

なるほどわかりやすい記事ですね。
主演の屋良さんは帝劇で「SHOCK」の舞台出演中を岸谷さんと森さんが観劇に来て決まったという話が雑誌に載っていましたが、東宝の紹介ということですね。
古くからやっている新感線や、その「SHOCK」などはチケットがすぐ完売するが、それらの似たようなものが出て来て、どこかで見た?と私たちが新感線風だ、SHOCK風だというのも、ある意味うなずける道理があるのですね。
劇場が増えるのはいいのですが、それはそれで常に観客を一杯にする出し物が続くのかと、不安にもなります。
高いお金を払って、劇場にまで足を運ぶ若者は、確かに減っていますね、娯楽は多元化していますから。
さらに不景気が拍車をかける・・・
個性的で、楽しくて、生活に潤いを与えくれるような舞台を作り続けるのは大変ですが、頑張っていただきたいです。
シアタークリエは600席ほどですが、生声で行けそうですよね、今度は生声の舞台を希望します。