るりとうわた

日常をつづる

水無月(菓子)と映画2本


暑い!!!
クチナシは雨が似合うけど、もう梅雨開けして、所在なさげです。
6月に梅雨入りして、3週間で梅雨明けしました、6月29日のことです。
気象予測が始まって以来の、6月の梅雨明けだそうです。
これまで、7月のそれこそ子供たちの夏休みに、入る頃まで雨が降り、寒い7月なんてこともありましたが・・・
水源の水は大丈夫なんでしょうか?
西日本では雨が続いているようですが、延べなく薄く降れば、被害が出ることもなく、全国がいい具合ですが、そういうわけにはいかないようです。
長い暑い夏が続きそうです。

そんな昨日は、水無月最後の日,6月30日に食べるお菓子の水無月を友人が朝から作り届けてくれました。

白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせ、三角形に切り分けたもので、京都では夏越の祓が行われる6月30日に、1年の残り半分の無病息災を祈念してこれを食べる風習がある。

起源は、平安時代には旧暦6月1日の「氷の節句」の日に、氷室から氷を切り出して食し暑気払いをする宮中の風習があった。三角形に切った白いういろうはこの氷をかたどったものとも、四角を半分にしたことで1年の半分を示しているとも言われており、また小豆の赤い色にも厄除けの意味があるとされている。

テーブルに置いたら、即無くなるので,頂いて即写真に収めました。
元気に夏を乗り切りたいです。あと半年ですものね、毎年速いです。

この間観た映画2本の報告です、今年初の映画から10日で3本見ました。(笑)


万引き家族

三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。

監督
是枝裕和

脚本
是枝裕和

出演者
樹々希林
リリー・フランキー
安藤サクラ
松岡茉優
池松壮亮
城桧吏
佐々木みゆ
緒形直人
森口瑤子
山田裕貴
片山萌美

やはりパルムドール賞に輝いた葉だけあり、面白かったというか、興味深かったです。
白黒はっきり答えが出て終わるわけでもなく、「あ、ここで終わるんだ」という感じで、後は自分で色々と答えを導き出そうと、頭の中を巡ります。
ドキュメンタリータッチの描き方でもあり、まあ、痛烈な現代社会に対する批判が流れています。
社会の表に出て来ない暮らし振りがあり、それが遠いようで、すぐに身近にあるようでもあり、一皮剥いた現実なのかも?とも思わせる。
それでいて暗くなく、血のつながらない人間同士の家族が成立していました。これだけの題材を入れながら、この暗くないというのが凄いなぁと思いました。

存在感のある役者ぞろいで、樹々希林さんや安藤サクラさんリリーフランキーさんなどは、やはり魅せてくれますよね。
印象的なのは、少年の眼が魅力的だったことで、どんな境遇にいてもそれは他に染まらずに進む瞳に見えました。

空飛ぶタイヤ

あらすじ

テレビドラマ化もされた池井戸潤の同名ベストセラー小説を、長瀬智也主演で新たに映画化。ある日トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長、赤松徳郎が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った赤松は、自ら調査を開始。そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる。長瀬が主人公の赤松役を演じる。監督は「超高速!参勤交代」シリーズの本木克英。

スタッフ
監督:本木克英
原作:池井戸潤

キャスト
長瀬智也:赤松徳郎
ディーン・フジオカ:沢田悠太
高橋一生:井崎一亮
深田恭子:赤松史絵
岸部一徳:狩野威

池井戸作品の社会派ドラマで、ほぼドキュメンタリーのごとく真面目に展開します。
長瀬君の役の社長が、本当に一人で戦うしかなく、これまでの同じような事故を起こした会社を、調べつくすのですが。すでにお金で解決され、どこからも協力が得られず、自身の会社の倒産も真近な問題となり、それでも諦めずに突き進むのです。
ここで、私は何故か分からないのですが、ひたすら涙が出て制御のしようがなかったです。それが、巨大な勢力に対して悔しいのか?長いものには巻かれろの世間の不条理に対してなのか?ただ涙が・・・(笑)
このTVドラマは見ていませんが、他の池井戸作品はTVでは笑いの部分が沢山あったのですが、映画ではまったくなく、最後に検察が大会社に捜索に踏み込んで、ようやくほっとすることが出来ました。
しかし現実は厳しいですよね。