るりとうわた

日常をつづる

今宵は十三夜


台風は雨、風が強かったですが、11時過ぎにピタッと止みました。
その後は青空も見え、急に気温が上がりましたね。
そんな今宵は十三夜です。

九月の十五夜の約一か月後の月を十三夜といいます。
ほぼ満月の十五夜よりも少し欠けていますが、日本人は古くから十三夜として観賞していました。
十五夜は中国から伝わったものですが、十三夜は日本固有の風習とか、
それは、

日本には完全なものよりも少し足りないものを良しとする「不足の美」「未完成の美」という美学があって、満月よりも少し欠けている十三夜月のほうが美しいとされたという説もあるようです。

この「不足の美」「未完成の美」を表わすものとして、『徒然草』第82段の「すべて、何も皆、事のととのほりたるは悪しきことなり。し残したるを、さてうち置きたるは、おもしろく、生き延ぶるわざなり」や第137段の「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは」という言葉が紹介されることもあります

と書かれています。

面白いですね、これもわび・さびと関係があるのでしょうか・・・

そして、十五夜は、旧暦8月15日のことを「中秋」ということから「中秋の名月」といい、また、里芋などの芋類を供えることから「芋名月」といいます。

十三夜は、十五夜の後なので「後の名月」といい、栗や枝豆を供えることから「栗名月」や「豆名月」といいます

そして月にはススキが良く似合いますよね。
これは店先にあった、大きなススキです。