るりとうわた

日常をつづる

夏草や、と原発汚染水

夏草や兵どもが夢の跡

松尾芭蕉の句を思い出しますが、これは我が家の草ぼうぼうの東側です。
10日に孫たちが来る時に、簡単に草刈りをしたので、2週間でこれだけ伸びるということですね。
これが北側と西側にも広がっているということです。
さあ〜誰がやる?

誰もしてくれるものが居ません、娘の話に出てきた「草に殺される」と言った方ではありませんが、考えただけでも体力を消耗します。(笑)
いつやるの?

また今日から孫を預かるので、草取りは後回しです、8月中には何とかしたいです。

これは生やしておいても誰にも迷惑をかけるものではありませんが、このニュースには驚きと言うよりも、やはりと、東電も政府ももう信じることは出来ません。

タンク汚染水漏れ 堰の排水弁すべて開放 海に流出可能性大
                         東京新聞  2013年8月22日 朝刊


 東京電力福島第一原発のタンクから三百トンの汚染水が漏れた問題で、東電は、ほとんどのタンク群の周りに水を食い止めるコンクリート製の堰(せき)を設けたのに排水弁をすべて開けていたことが分かった。今回の漏出事故では、大量の汚染水が排水弁から堰の外に漏れ、土のうを越え、近くの排水溝から海に汚染が広がった可能性が高い。 


 汚染水漏れが起きたタンク群には、二十六基のタンクがあり、これを囲む堰の二十四カ所に弁が設置されている。東電は、汚染水が漏れても広がらないよう堰を設けたが、堰内に雨水がたまると汚染水漏れが発見しにくくなるとして、弁を開いたままにして雨水が抜けるようにしていた。


 しかし、弁が開いていたことで、漏れた汚染水は簡単に堰の外に出た。外部には土のうが積んであったが、土に染み込むなどしてその外側に漏れ出した。


 二十一日には、問題のタンク群から排水溝に向かって水が流れた跡が見つかったほか、排水溝内でも汚染水が土砂とともに流れた跡が見つかった。放射線量も毎時六ミリシーベルトと高かった。排水溝は海に直結していることから、汚染水が海に流れた可能性は低いとしていた東電も、海洋汚染があることを前提に対応していく考えを示した。


 排水弁が閉まり、コンクリート堰内に汚染水がたまる運用をしていれば、三百トンのうち半分以上は堰内にとどまった上、水が漏れているのを早期に発見できた可能性が高い。


 原子力規制委員会は今回の事故を国際的な評価尺度で上から五番目のレベル3と評価することを検討しているが、その大きな理由として「安全防護層が残されていない」ことを挙げている。二十一日夜に開かれた汚染水対策を検討する同委の作業部会で、更田豊志(ふけたとよし)委員は、弁が開いていたことに関し、「何のための堰なのか。たまった水が雨水だと確認できてから弁を開けるのが、まっとうなやり方だ」と厳しく批判した。

本当に無責任ですよね。

汚染水漏れが発覚した十九日の段階では、漏れた汚染水の量がはっきりしなかったため、規制委は暫定的にレベル1と評価していた。その後、東電が漏れた量を三百トンと推定したことから、評価を見直すことにした。

また規制委は、汚染水にベータ線を出す放射性ストロンチウム90(法定基準は一リットル当たり三〇ベクレル)などが一リットル当たり八〇〇〇万ベクレルと、放出が認められる濃度限度の数百万倍に達する極めて高い濃度であり、三百トンの漏出量から数千テラベクレル規模(テラは一兆)の漏出があると推定。規制委事務局は放射線の管理上、レベル3の重大な汚染に相当するとしている。
こちらの図が、レベル表です。
「 国際評価尺度(INES) 原発など原子力施設で発生したトラブルの規模や深刻度を示す世界共通の物差し。国際原子力機関IAEA)などが設定した。レベル1〜3は「異常な事象」、レベル4〜7は「事故」に区分。評価基準は施設内の汚染度合いや安全設備の状態などで、レベル2は相当量の汚染、安全設備の重大な欠陥などが該当し、レベル3は数千テラベクレルの放射能の放出、安全設備が残されていない事故寸前の状態などが該当する。最終的な判断は、IAEAに意見を聞く場合もあるが、各国の規制機関が評価する」

参院戦後に汚染水漏れが発表されてから、次々と不安なことが出てきます
こういう状態での安倍総理の再稼働容認、海外への原発売り込みは非常識です。
本当に福島原発事故を解決する気があるのか?とも考えてしまいます。

世界の海を汚しているわけですから、世界の目も福島原発事故を注視しているでしょう
東電、政府は一刻も早い解決に努め、安全なエネルギー政策への転換を目指すべきだと思います。