るりとうわた

日常をつづる

国難に咲くなでしこ


3・11の震災の復興もまだ進まぬうちに、日本を縦断した台風12号が甚大な被害をもたらしましたね。
12道県で死者48人、行方不明者58人の計106人に上り、死者・行方不明者計99人を出した04年の台風23号を上回って台風災害としては平成最悪となった、ということです。(毎日新聞の集計で7日午前1時現在)
県別の死者・行方不明者数は、和歌山が68人、奈良24人。両県では孤立住民の救出や救援活動が本格化したそうで、一刻も早く救助されることを願っています。
テレビに映し出される光景は地震津波の時の映像にも似ていて、水の怖さに驚かされます。
立ち木も剥き肌で押し流される力は家をも飲み込んでしまい、その映像には胸が詰ります。
紀伊半島の記録的豪雨は山がちで複雑な日本独特のこの地形、山間部に沿って点在する住居を土石流が無残にも押し潰しました。
また、土砂崩れで川がせき止められて川の水がたまる「土砂ダム」が奈良、和歌山両県で計5カ所もあるそうで、うち4カ所で決壊する恐れがあるとして避難されているそうです。

およそ1700年の歴史を持つとされ、世界遺産に指定された熊野那智大社和歌山県那智勝浦町)も大きな被害を受けたそうです。
本殿後方の天照大神を祭る第五殿や八社殿などは土砂崩れで、高さ約1メートルまで泥にのみ込まれたそうです。
大社から歩いて10分ほどの所にある落差133メートルの那智大滝も、展望台で崖崩れが発生したほか、直径1メートル以上ある杉の大木が根元から折れ、下流に横たわっていた、ということです。
大社の男性職員(45)は「大きな岩も流され、下流の風景が大きく変わってしまった」と話したそうです。(時事ドットコム
今年は本当に国難の年ですね。
こういうときはせめて人間の力で、是非新政府の力で、温かい手を差し伸べ、早い復興を押し進めて欲しいです。

本日、2012年ロンドン五輪の出場権を懸けたサッカー女子のアジア最終予選で、日本女子代表なでしこジャパン)の3大会連続4度目となる五輪出場が、決まりましたね。
日本に元気を届けて欲しいです。

写真は台風の日に咲いた我が家の可憐ななでしこです。(ピントが葉に合ってしまいました)