るりとうわた

日常をつづる

歴史ある鎌倉市が・・・

昨夜はこのニュースに、ちょっとびっくりしました。

鎌倉の海水浴場命名権 「鳩サブレー」老舗が落札

2013年5月16日 朝刊
 神奈川県鎌倉市が募集していた由比ガ浜材木座、腰越の海水浴場のネーミングライツ命名権)について、市は十五日、「鳩(はと)サブレー」で知られる市内の老舗菓子会社「豊島屋」が年間千二百万円、十年間の契約で獲得したと発表した。豊島屋は、市民や海を愛する人たちから名称を広く募集して決めるとしている。

 久保田陽彦社長は「私も会社も鎌倉生まれの鎌倉育ち。宣伝のためでなく、地元への恩返しで何かしたいとの思いで応募した。これを機会に多くの人に愛され、にぎわう海にしたい」と話した。

 海開きが七月九日に迫っていることから、豊島屋の意向で今年はこれまで通りの名称とし、新しい名称は来年以降に使う方針。

 鎌倉市は三つの海水浴場をまとめて一つの施設として命名権を募集。年百万円以上、期間は原則三年以上の条件で募り、県内と東京都内の企業や、個人から計九件の応募があった。(東京新聞

あの歴史ある街鎌倉市がこんなことをしていたなんて、正直がっかりしました。
鎌倉が世界遺産に落選かという時には、同じ神奈川県民として残念と、鎌倉市に同情しました。
ただ元関西人からすると、これは関西からこちらに来た時の感想ですが、大阪にいた時に感じた”有名な鎌倉”の街に、友人や妹や家族と見学して歩き、その第一の感想は「狭まっ!小さっ!これだけっ!」と、京都や奈良を知っている人間は感じてしまいます。
やはり地理的に、山があってすぐ海と狭い地域にあるので仕方がありません。
それが第一印象だから、世界遺産が難しいというのもある意味、納得です。
だから、大阪を離れて、あの京都、奈良のかつての歴史の都を感じるものが沢山残されていることを再認識して、大阪にいるうちにもっと隅々まで歩いておくべきだったと後悔したものです。
それで私も妹も実家に帰省する際には大抵京都で途中下車して、お寺なりを巡ってきます。
ただ30数年住んでいると鎌倉の良さがよく分かってきて、友人にもここを案内しようと、迷うことがなくなりました。

話を元に戻して、その由比ガ浜海岸は鎌倉時代から歴史の舞台(静御前源義経新田義貞・・・、)になっています。
また由比ガ浜海岸は明治以降も避暑地や海水浴場として開けた場所で、由比ガ浜海岸は湘南を代表する海水浴場で、数多くの文学や映画にも登場する場所ということも日本人なら知っています。
さらに由比ガ浜海岸海水浴場は、湘南の風とほど良い波がサーファーにも人気があることも有名です。
また由比ガ浜海岸はJR鎌倉駅江ノ電由比ガ浜駅、長谷駅からも近く、アクセスの良い海水浴場としても知られています。

「毎年夏に開設している3つの海水浴場は市の直営で、本年度予算に計上された維持運営費は4200万円に上る。苦しい台所事情を補うため、命名権導入に踏み切った。」と言っても、所詮お金のために名前を売るなんて、がっかりしました。
私にお金があったら、今年の夏からは「ササメユキ47由比ガ浜海水浴場」と呼ばれるようになったのかな。(笑)

やはりこれは利用する人から徴収するしかないと思いますが、それで人出が減ると困るのでしょうが・・・

まあ、鳩サブレーの社長さんが、鎌倉を愛する人でよかったですね。(来年以降は分かりませんが)
それで鳩サブレーの株が上がったのなら、年間1200万円は安いのかも知れません。
実家に帰るときのお土産は「鳩サブレー」に決まりかな〜(笑)