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小泉元首相:「原発ゼロ」発言が「さざ波」

小泉元首相が、原発0発言を繰り返していますが、内容はごくごく当たり前というか、当然の普通の人はそう考えるというものですが、果たして効果があるのか?無いのかといいますと、
毎日新聞の記事によると、「さざ波」だそうです。



小泉元首相:「原発ゼロ」発言が「さざ波」

毎日新聞 2013年10月29日 22時23分(最終更新 10月29日 22時58分)


 小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言が永田町に波紋を広げている。国会論戦に「援軍」を得た野党は活気づき、29日は社民党吉田忠智党首が小泉氏と東京都内で会談。脱原発の重要性で一致した。ただ小泉氏は社民党が申し入れた連携を否定。与党側も原発維持を成長戦略の生命線とする安倍政権の下、静観の構えで、発言の波紋は「さざ波」にとどまっている。

 「世論を変えることで政府も脱原発に向け政治決断ができる」

 小泉氏は自らが顧問を務めるシンクタンクで約45分間行われた会談でこう述べ、今後も発言を続ける意向を示した。

 吉田氏や同席した又市征治幹事長によると、小泉氏は「地震大国の日本で果たして最終処分ができるのか。これ以上原発を続けるのは無理だ」と強調。吉田氏は連携を求めたが、小泉氏は「あくまでもそれぞれの政党がしっかり脱原発に向けて努力をしていくべきだ」とし、脱原発実現を目指した新党結成も「作る気はない」と否定したという。

 会談のきっかけは、小泉氏が臨時国会開会翌日の16日、千葉県木更津市の講演で、初めてテレビカメラを前に「原発ゼロ」論を展開したこと。安倍晋三首相の「政治の師」の発言で勢いに乗った野党側は、国会論戦で「原発ゼロ」の決断を相次いで要求。首相から「政権を預かる立場として、責任あるエネルギー政策を進める責任がある」などの答弁を引き出し、対立軸を作り出すことに成功した。

 29日の小泉、吉田両氏の会談を受け、みんなの党浅尾慶一郎幹事長は「それぞれが国民に向かって発信することが、国民が考えることになる。安倍政権の判断は世論が変われば変わるんじゃないか」と小泉氏に同調した。一方、民主党桜井充政調会長は「原発ゼロにするのを国民の世論に任せるのはおかしい」と批判。小泉氏と同じく「脱原発」を掲げる菅直人元首相も「それぞれの人がそれぞれの考えで行動されるのは結構ではないか」と述べるにとどめた。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で、小泉氏が社民党の要請を受けて会談に応じた経緯を挙げ「それ以上でも以下でもない」と強調。「責任あるエネルギー政策を進めていくのは政府の役割だ」と小泉氏と一線を画する姿勢を改めて示した。小泉氏の次男の小泉進次郎復興政務官も記者団に「父が誰と会うとか、私はコントロールできない」としながらも脱原発路線については「父は父、私は私」と語り、菅氏に足並みをそろえた。【光田宗義、岡崎大輔】
http://mainichi.jp/select/news/20131030k0000m010082000c.html

とあります。
さらに、毎日新聞余録が面白いので、載せてみます。

余録:歴史小説好きの小泉純一郎元首相は…

毎日新聞 2013年10月28日 01時00分


 歴史小説好きの小泉純一郎元首相はかつて自らを織田信長に擬したことがあった。確かに、天下取りにかける情熱、時代変革志向の強さ、強烈な個性と面長で痩身の立ち姿といった点は似ていなくもない▲ただし、小泉政権5年を秘書官として支えた小野次郎みんなの党参院議員には、信長ならぬ3人の別の時代劇キャラクターが浮かぶ。基本型は眠狂四郎。日々膨大な各省の政策説明に対し、眠っているのかいないのか、目をつぶり腕組みして無反応に聞いている姿がぴったりだった▲もっとも、長々とした説明を聞いてもらった方は、首相がその案件に前向きだと勘違いしがちだった。そこで登場するのが、木枯し紋次郎。「あっしには関わりがない」とまでは言わないものの、役所が首相のお墨付きを得るのは簡単ではなかった▲そして、何年かに1度は、旗本退屈男に変身した。退屈が口癖の男が一旦緩急あれば、派手な衣装、立ち回りで人が変わったような大活躍をする。ハンセン病訴訟の控訴断念、北朝鮮電撃訪問、郵政民営化解散がそうだった▲そして、今回の原発ゼロ発言。小野氏の3類型を借りれば、久しぶりに退屈男の復活、ということになるのか。首相の座を降りて7年。かたくななまでに政界への発言を避けてきたが、3・11後のエネルギー政策の迷走に黙っていられなかったのだろう▲いわく。核のゴミ捨て場がないのに原発を再稼働すべきでない。日本は原発がなくても成長できる。いずれも重要な問題提起である。せっかくの退屈男の再稼働。安倍晋三首相も先輩の胸を借り、見応えのある天下の論戦に仕立てあげてほしい。

とあります。
原発0は正論ですから、国民の役に立ってほしいですね。