観劇と映画
今日はハロウィンの日です。
写真はハロウィンクッキーの入った、ハロウィン仕様の箱です。
昨日は友人と池袋の東京芸術劇場で野田秀樹さんに「MIWA」を観劇し、今日はお習字のお仲間とワンコイン映画「東京家族」を見てきました。
2つの作品の紹介です。
昨年、大晦日のNHK紅白歌合戦で披露した『ヨイトマケの唄』が大きな反響を呼んだことも記憶に新しい、美輪明宏。三島由起夫をはじめとする文化人に評価されたシャンソン歌手の才と『毛皮のマリー』や『黒蜥蜴』に代表される、舞台俳優としての類まれなる表現力。“天上界の美”とまで謳われた美貌と多面的な才能で人々を魅了し続けてきた“生ける伝説・美輪明宏”をモチーフに、この秋、野田秀樹がオリジナルストーリーとして描き出すNODA・MAP第18回公演『MIWA』が上演決定!
出演には、宮沢りえ、瑛太、井上真央、小出恵介、古田新太をはじめとした豪華役者陣が集結。果たして“MIWA”はどこまで“美輪”なのか?そもそも“MIWA”は本当に“美輪”足り得るのか??斬新なアイデアと未曾有の結末で、期待以上の興奮と感動を届けてきた野田による、真贋さえも予測のつかない「美輪明宏物語」の幕が開く!最高のキャスティングとともにお贈りするNODA・MAPの最新舞台に、乞うご期待!!
野田秀樹コメント
MIWA? まさか? そのまさかである。
美輪明宏さんである。
近頃、私は生きている年輩の方から、一生分の話を聞くたびに、いつもひとつの芝居が出来上がると思っていた。
だったらいっそ、今、地球上に生存する人間の中で、私が一番面白いと思う人は誰か?考えてみた。
その答えがMIWAだった。もちろん美輪さんから話を聞くだけ聞いておいて、まったくもって出鱈目の「美輪明宏物語」を書いてみようと思っている。
生きている他人の一生で遊ぶ。
不遜である。だが、贅沢である。絢爛豪華である。
だって、MIWAなのだから。
美輪明宏氏メッセージ
野田ゼウス神が 又悪戯をして
私 美輪明宏の人生をもう一個創るそうな。
やれはて どうなります事やら
美輪明宏:
'35年、長崎県出身。小学校の頃から声楽を習い、16歳でプロの歌手として活動を始める。銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」を拠点にクラシック・シャンソン・タンゴ・ラテン・ジャズを歌って注目を集める。'57年、「メケメケ」が大ヒット。日本におけるシンガーソングライターの元祖として「ヨイトマケの唄」など多数の作品を手がける一方で、俳優、タレントとしても活躍。舞台・映画・テレビ・講演・著作と多方面で活躍。'12年のNHK紅白歌合戦では、「ヨイトマケの唄」の名唱で日本中に感動の嵐を巻き起こした。
これは2カ月もある舞台なので、ちょうど真ん中に観たという感じです。
1時間20分で幕間なしです。
男でも女でもないMIWAを宮沢りえさんが、学生服をデザイン化した水色の衣装で、少年のようで、また出ずっぱりです。
絶えず喋りまくりの膨大なセリフ量です。これは本当にすごいです。
心の中に安藤牛乳(ギリシャ神話のアンドロギュヌスの言葉遊び)古田新太さん(金髪で現在の三輪さん風の衣装)を住まわせています。
ひとりの人間に同時に二人の人間を住まわせている状況を、同時に2人で舞台に登場することで表しています。
一心同体ならぬ二心同体を表現しています。
歌声は三輪さんご本人の声で流れます。
キリシタン、踏絵、天草四郎、長崎、原爆、アメリカ兵、遊郭、銀座、両性具有、同性愛、近親相姦、シャンソン、三島由紀夫、赤紘繋一郎(赤木圭一郎)等々さまざまな出会いや言葉、人物が出て来る。さまざまな愛も。
でも美輪さんを知りたければ、やはりご本人の歌を聴くのが一番分かりやすいだろうな、と思いました。(笑)
「男はつらいよ」「学校」シリーズの山田洋次81本目の監督作。映画監督生活50周年を機に、名匠・小津安二郎の「東京物語」(1953)にオマージュをささげた家族ドラマ。瀬戸内海の小さな島に暮らす平山周吉と妻のとみこは、子どもたちに会うために東京へやってくる。品川駅に迎えにくるはずの次男・昌次は間違って東京駅に行ってしまい、周平はタクシーを拾って、一足先に郊外で開業医を営む長男・幸一の家にたどり着く。すれ違った周平も遅れてやってきて家族が集い、そろって食卓を囲む。「東京物語」の舞台を現代に移し、老夫婦と子どもたちの姿を通じて、家族の絆と喪失、夫婦や親子、老いや死についての問いかけを描く。スタッフ
監督: 山田洋次
脚本: 平松恵美子
音楽: 久石譲
キャスト
橋爪功
吉行和子
西村雅彦
夏川結衣
中嶋朋子
林家正蔵
妻夫木聡
蒼井優
これは誘われた時、小津安二郎監督の「東京物語」だと思い、行きたいと言ったのですが、その後で、山田洋次監督「東京家族」と聞かされ、テレビでもやっていたな〜と、ちょっとがっかりしました。
2時間26分という長時間です。
前半が長い感じがしますが、3,11以降に時代を置き換えた、山田風現代家族ドラマという感じです。
時代と共に、生活と共に男女の在り方も形を変えていく様を日常と絡ませ描き、楽しむことが出来ました。
小津安二郎監督の「東京物語」をぜひ見てみたいと思っています。