るりとうわた

日常をつづる

もう一つのツリー

今朝TVから、「JR小田原駅にかまぼこ板のツリーが飾られている」と聞こえてきました。
そう言えば、先日小田原駅で見たクリスマスツリーは緑の葉のある木ではなくて、変わっていました。でもかまぼこの板には見えませんでした。
ちなみに写真はこれです。

かまぼこ板には見えませんね。

で、調べてみると、なんとJRの小田原駅でも、新幹線の駅の方でした。
かにかまぼこ板です。
神奈川新聞には

ご当地ツリーの輝き− 
小田原名物かまぼこの板を組み上げて作ったクリスマスツリーが、JR東海東海道新幹線小田原駅の切符売り場に初お目見えした。アイデアを凝らした地元ならではの「かまぼこツリー」に、通勤や通学など多くの利用客が見入り、写真に収めるなどしていた。

 同駅の高橋泰弘駅長が、利用客にかまぼこ板の原料を尋ねられたのがきっかけ。調べたところ、一般的にモミの木が使われていることが分かり、「モミの木といえばクリスマスツリー」と製作を思いついた。

 市内のかまぼこ業者14社に呼びかけて集めた1078枚のかまぼこ板を使用。駅員らが20日間かけ、高さ約2・7メートル、直径約1・2メートルのツリーを組み上げた。

 高橋駅長は「かまぼこ板と分かるように作った。想像以上の出来栄え。地域振興の一助になれば」。ツリーを見たかまぼこ業者も、「小田原らしさが形になっている。素晴らしいアイデアですね」と感心していた。

かまぼこ板はモミの木で出来ていたのですね。
なるほど、匂いがする木では嫌ですものね、それにプラスチックの板なんて考えられませんし。
モミの木は有難い木です。
小田原に14社もかまぼこ業者があるということも初めて知りました。
箱根駅伝の中継地になっている老舗鈴廣は有名ですが、今は復路だけが中継地点です。

鈴廣は最近では、脱原発を目指す企業として有名です。
副社長が、脱原発を目指す企業経営者らによるネットワークを立ち上げ、著書「エネルギーから経済を考える」を出版し「地域でエネルギーを自給する動きを進め、仲間を増やそう」と呼びかけた。ということです。

「単なる原発の反対運動はしない」

「鈴廣(すずひろ)かまぼこ」(神奈川県小田原市)の鈴木悌介副社長。直営店は休日には多くの観光客で賑わうが、東日本大震災の直後は客が激減。各地で放射性物質の飛散が報じられる中、安全を確認して工場の地下水を無料開放すると、今度は水を求める人たちが詰めかけた。

「安全・安心な暮らしがなければ経済は成り立たない」。原発の安全性や経済性に疑問を抱いた。

ところが経済界からは再稼働を求める声が上がる。知人の経営者らに呼びかけて2012年3月、「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」(エネ経会議)を立ちあげた。会員は全国で288人にのぼる。

エネ経会議の狙いを、鈴木氏は会合でこう説明した。

私たちは、地域で仕事をさせていただいている中小企業を中心とした経営者の団体です。単なる原発の反対運動をしようとは思っていません。商売人ですので、実を取るのが得意です。とにかく新しい現実を作っていこうと、今、大きく二つの柱を掲げて活動をしています。


一つは、地域で再生可能エネルギーを中心としたエネルギー自給の仕組みを小さくてもいいから作っていこう。そういう動きを促進していこう。仲間を増やしていこうという活動です。
もう一つは、エネルギーはもっともっと賢い使い方があるはずで、学んで実践していこう。大企業さんは専門の部署があって専門のスタッフがいますから、かなり節電とか省エネルギーも進んでいる。けれども私ども中小企業はおやじが全部やっていますので、なかなかそこまで知恵がまわらない。そこをしっかり学んでいこう。電気を減らすことはエネルギーを作ることと同じ効果がありますので、(この)ふたつの柱を進めていこうと思っています。

再生可能エネルギーというと、そんな不安定な実績の無いエネルギーに頼れないよという意見が出ます。いっぺんに日本中を4割、5割やろうというのは無理だと思いますが、私たちは中小企業の経営者ですから、自分の企業、自分の団体をもっています。自分が腹をくくれば、自分ちの工場の屋根に太陽パネルをつけようと思えば、すぐできるわけですよね。地域で仲間をつのれば地域でなにかできるかもしれない。自分ができることを、まずやるしかないなと思っています。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/20/nonukes-kamaboko_n_4300973.html

こういう企業家の方が増えるといいですよね。
本当はお金のある大企業のトップが、こういう方向を示せると、さらに勢いづくのでしょうけどね。

政治のトップは秘密保護法案を強行採決しておいて、会見で、拙速だとの批判に対し、安倍首相は
「私自身がもっともっと丁寧に時間を取って説明すべきだったと反省している。今後とも国民の懸念を払拭すべく丁寧に説明していきたい。」
と語ったとありますが、どの口が言うですよね。
支持率が下降気味なので、出たリップサービス以外の何物でもないでしょう。
この人が、”美しい国””強い国”と言いだした時から、日本の方向が回れ右になる予感がしました。
こういう形容詞を使うのは、実体を覆い隠すまやかしにしかすぎないと思います。
何か暮らしが貧しくても、美しい、強い、憧れ的な夢のような国を目指す一員になっているような錯覚を描かせるだけの言葉です。
その実、貧しい者は貧しいだけで、富める者は富めるのですから、騙されてはいけないと思います。
実質的に、あなたも私も、あの人もこの人も幸せと豊かさを持っていないと、いい国とは言えないのですから。
まあそもそも国の意味するところが、庶民とは違っていますから、国民に都合の悪いことは秘密裡に進め、物言わぬただ単にありがたく従うだけの民にしておきたいのでしょう。
そうはならないことを言わなければいけないと思います。
そのために真実を知ることが大事だということです。

話が逸れちゃいましたが、トップは大事ですね。