るりとうわた

日常をつづる

山椒は小粒でも


今年、庭のサツキは咲かないのかしら?と思っていたら、今頃咲きだしました。

でも、まだサツキ(5月)には違いないので、セーフです。
白色からピンクとの斑入り、ピンクと咲き分けて可愛いです、義父が送ってくれた苗で、とても鉢植えでは育てられないので、地植えにして大きくなった木です。

先日の金曜日に花壇の手入れをしている時に、近所の友人が来て、「山椒の実は成っている?」と聞くので、「あっ、見ていないわ、すっかり忘れていた」と返事をしました。
見えるところにあるといいのですが、裏の北西の隅に植えてあり、つい忘れてしまいます。
この木は父が持って来てくれた苗が大きくなったものです。
毎年、実の柔らかいうちに、彼女に取りに来てもらっています。
「今なら、まだ大丈夫よ」と案内し、ビニール袋も家から持ってきました。
彼女と実を取りながら、「こんな立派な木があるのに、どうして佃煮にしないの?」というので、「手間がかかりそうだし」と言うと、「しらす干しと煮るとすぐよ」と言うので、「昆布と煮るのかと思った、しらす干しならいいわね」と私。
彼女が「簡単にできるから」と言うので、だんだんその気になりました。
取った実を半分こにしながら、彼女が「本当に、作るわね」と念を押すので、
いつものごとく、”彼女は作る人、私食べる人に”なりそうな気配で、”作って持ってこようか?”と言い出しそうなところを、「絶対作るから」と押しました。
運動会の帰りに150g見当のしらすを買って、山椒の実と冷蔵庫に入れてありました。

今日彼女に会ったら、山椒を使う前に少し湯がくと言っていましたが、そうして作ったら、「少し辛みが抜けてしまった」と言っていました、私は「今日作る予定」と・・・
冷蔵庫から取出し、作り方はネット検索で、湯がいて辛みが抜けるのなら、そのまま使うことにしました。

酒、醤油、みりん、砂糖の分量を入れて、しらすを混ぜて入れ、次に良く洗った山椒の実をそのまま入れて、5分ほど煮て、水分を飛ばします。
いい感じに出来上がりました。

スプーンで何倍もご飯にかけて、混ぜるととても美味です。
もちろん「山椒は小粒でもピリリと辛い」です。彼女に報告しなくては。


昨日の朝日新聞の記事に、「核のゴミのお値段」というのが、ありました。
原発の維持・推進を求める声の多くは、「運転コストの安さ」が理由になっていますし、自民党もそう宣伝しています。
ところが、オンカロのような施設はまだ日本にありませんし、人に触れずに10万年置いておく施設、設備に、一体いくら掛かるのか?と試算もまだ出ていません。
それでも原発は安いのか?という問題です。

核のゴミ、1本1億2800万円 英に委託の処理費、95年の3倍
2014年5月26日05時00分

 青森県六ケ所村に4月、英国から返還された高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の輸入価格が、1本あたり1億2800万円だったことが税関への申告でわかった。過去最高額で、海外に処理を委託した廃棄物の返還が始まった1995年の3倍。管理や輸送の費用がかさんだとみられる。費用は電気料金に上乗せされる。

 原発から出る使用済み核燃料を再処理して再び燃料として使う「核燃料サイクル政策」について、政府は4月、閣議決定した新たなエネルギー基本計画のなかで「推進」するとしたが、再処理で出る核のゴミの費用もかさむことで、サイクル政策の非経済性が改めて浮かんだ。

 再処理事業では新たな燃料のほか、利用不可能で強い放射線を出す高レベル放射性廃棄物も発生する。六ケ所村にある日本の再処理工場はトラブル続きで完成しておらず、電気事業連合会によると、日本は69年以降、英仏両国に送って再処理を依頼してきた。

 再処理でできたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料などは英仏から日本の各原発に順次運ばれて一部は使われてきた。一方で、高レベル放射性廃棄物を固めた「ガラス固化体」も95年以降、六ケ所村に返還されている。固化体は円柱形で直径約40センチ、高さ約1・3メートル、重さは約490キロ。地下深くに埋める地層処分を目指すが、処分場の候補地は決まっておらず、六ケ所村の施設内で保管されたままの状態だ。

 固化体の返還は今年4月が16回目で、132本が入った。固化体を所有する各電力会社は「私企業間の契約のため」として価格を明らかにしていない。

 だが函館税関八戸支署への届け出によると、4月に管内に入った固化体の輸入総額は169億3800万円で、1本あたり1億2800万円。13年2月の前回は1億2200万円で、95年4月の1回目は4400万円だった=グラフ。

 固化体はテロ対策などのために管理や輸送に厳重な警備が必要となる。また、再処理を委託した英国の工場でトラブルが相次ぎ、事業費もかさんだとみられる。固化体は英国に約640本残っており、19年までに順次運ばれる予定だ。

 使用済み燃料の再処理費用について、各電力会社は電気料金算定のもととなる経費「原価」に組み入れている。東京電力福島第一原発事故後に相次いだ電気料金値上げの際も原価に入れて申請し、認められた。

 (大谷聡)

使用済み燃料の再処理費用は私たちが電気代で、払っているのです、暖房を使わなくなっても、電気代が下がらないはずです。
固体化に、1本1億2800万円もし、まだ、約640本も残っているそうです。
再稼働をすれば、これが増える訳です、さらに最終処分地もその方法も決まっていません。
どう考えても、再稼働は無理でしょう。
いくらかかるという試算も出ないのに、何故原発の電気代は安いと言えるのでしょうか?
崩れた安全神話同様に、まやかしでしかありません。
54基も作った時には、きっと最終処分地も、どこか外国の広い広い土地に、お金を払えば埋めてもらえる、という安易な案ぐらいで始めたのではないでしょうか。
もう世界中の人々が、チェリノブイリや福島でその危険性を知ってしまいました、受け入れてくれるところはないでしょう。
脱原発しか、道は無いように思います。