るりとうわた

日常をつづる

善光寺と湯田中温泉


29日、30日と一泊で、長野善光寺から小布施散策の旅に行ってきました。
青春時代を大阪で過ごした同期の仲間内で、7人のうち5人が良く集まっています。
今回は各自住んでいる地域、大阪、徳島、鎌倉(神奈川)、名古屋、神戸と一回りをしたので、昨年「来年はどこに集まる?」となった時に、「行ったことのないところ」「長野位はどう?」という話になりました。
メキシコ旅行で一緒の友人と、旅行中に検討していたら、長野は中部か、関東か?という話になりました、どっちが近いのでしょうかね。
友人は、メキシコ旅行の絵本を仕上げてから、6月にはルーマニアに出掛けると言うので、まあ私は、次の旅行までにメキシコ旅行記を仕上げればいいのですから、暇なので担当することにしました。(笑)

始めは徳島の友人が前の日に大阪に出ておくというので、長野1時に集合でしたが、当日の朝に出て来るということになり、1時間遅らせて長野2時の集合としました。
そうなると私は最寄駅を10時の電車に乗れば間に合います。

東京駅に行く方が時間がかかるので、新宿から埼京線に乗り、大宮で新幹線に乗りました。
上の電車が、そのあさま521号です。
娘に写真を見せたら、これは北陸新幹線用の新車だと言うので驚きました。
そういえば確かに、長野に着いた時に、私以外にも何人かの人が写真を写していました。
また主人が先日帰省から戻ってきて、義兄と義姉へのお礼の葉書に、「来年北陸新幹線が開通したら一緒に帰省します」と付け加えたばかりでした。

もう試運転をしているなんてことは知らなかったので、来年乗る時の感動の先取りになってしまいました。
塗装は、車体上部色を「空色」、車体色を「アイボリーホワイト」、車体中央の帯色を「銅色(カッパー)および空色」とすることで、和のテイストが息づくデザインとする。

両先頭車となる1・12号車の両側面には「輝く未来に向かって突き進むイメージ」をコンセプトに未来への希望・日本の伝統工芸の緻密さ・速さを表現したシンボルマークが配置される

車内の写真も撮ってくれば良かったです。
帰りは、いつものあさま号でした。

列車内は空いていました、それに高崎の次の安中・榛名の次が軽井沢だと言うので、こんな近いのかとびっくりしました。
もうこれは関東と言っていいぐらいです、ここで半分ぐらいの方が降りたので、さらに車内はガラガラ状態です。
車内で、お弁当を頂くので、席の無いのも困ると思って3日前に指定席を取ったのですが、必要がなかったです。
1時半には到着し、夕方湯田中に向かう長野電鉄の時刻表を見に行って、2時間に1本なので、地方はこんなに不便なんだと言うことを実感しました。
まあ関東からは車で来る方が多いからでしょうね、名古屋からの便は指定席が取れず、自由席に並んだそうですが、それでもいっぱいだったそうです。

まず4人が落ち合って(一人は来れなくなり)、バスに乗り、これは牛に引かれてとはならず、バスで善光寺に到着です。(笑)
仁王門が出迎えてくれました。

仁王様の目が光っています。
善光寺が創建されたのは飛鳥時代の642年で、まだ宗派が発生していない時代だったので、善光寺は今でもどこの宗派にも属していないそうです。だからこそ、どんな人でも、男女の差別もなくご利益がある一切衆生救済の寺だそうです。

次に迎えてくれたのは大きな山門です。1750年に建立された二層入母屋造りの門で重要文化財です、2007年に平成の大修理が行われた。
門までが仲見世になって賑わっています。

山門の手前に六地蔵が並んでいます。
「宝暦九年(1759年)に浅草天王町祐昌が願主となって造立されましたが、昭和十九年に金物供出に出されてしまいました。現在の六地蔵は昭和二十九年に再興されたものです。
 六地蔵とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の6つの世界で我々衆生を救ってくださる菩薩様です。」

こちらはぬれ仏(延命地蔵)です。
享保七年(1722年)に善光寺聖・法誉円信が全国から喜捨を集めて造立した延命地蔵尊です。
 江戸の大火を出したといわれる八百屋お七の霊を慰めたものという伝承が伝えられているため、俗に「八百屋お七のぬれ仏」とも呼ばれています。」

そして本堂です、552年仏教伝来とともに日本にもたらされた日本最古の仏像、一光三尊阿弥陀如来を本尊として安置する。
本堂は創建以来十数回もの火災に遭いましたが、そのたびに善光寺を慕う全国の信徒によって復興されてきました。現在の本堂は宝永四年(1707年)の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されています。間口約24メートル、奥行き約54メートル、高さ約26メートルという国内有数の木造建築で、T字型の棟の形が鐘を叩く撞木(しゅもく)に似ていることから「撞木造り」と呼ばれています。屋根は総檜皮(ひわだ)葺きです。


中に入ってお参りです、館内巡りもあります、ただ中は暗いそうです。

逆に、本堂側から山門を眺めた図です。

三重塔は日本忠霊殿・善光寺史料館です。

涼しいはずの信州もこの日は真夏です、梅雨前で、雨の心配をしたのですが、通り越して真夏です。参道を歩きながら、暑いので店に入り、抹茶ソフトクリームを食べたり、一人はおやきを食べたり、地元の味覚を楽しみます。

2時間に1本の長野電鉄に乗り、湯田中温泉を目指します。
これも娘情報ですが、「長野電鉄には小田急ロマンスカーの車両が使われているよ」ということで、楽しみにしていました。

鉄道マニアでもないのに、若い人は何故こんな情報まで知っているのかしら?と思いましたが、名古屋の友人も知っていました。(笑)
テレビで、そういう車両を買い取って使い、それで観光客が増えて、再生に繋がっていると、放送されたそうです。
しかし残念ロマンスカーの方ではありませんでした、社内も黒と赤の色合いでまとめられています。友人と「成田エクスプレス!」と言い合いました。(笑)

モンハンというのは漫画のキャラクターが使われているそうです。(娘情報)
これで若い人たちも呼び込もうということなのでしょう。

車窓の景色も牧歌的で、リンゴ畑、ブドウ畑が続きます、アルプスの山並みの光景にも似ているというと、友人が「だから信州のアルプスでしょう」というので、納得です。

終点湯田中駅までは40分ぐらいです、特急は速くて、特急料金は100円で運賃は1670円ぐらいでした。
嬉しいことに、よろづや旅館の車が迎えに来てくれていました。まあ列車の本数がないので、この電車しか夕飯に間に合う電車はありません。

中も趣があります。

創業が寛政年間というからすごい歴史がある老舗旅館です。

部屋も10畳と7畳の二間にサンデッキがついていて余裕です、皆と久々の日本旅館らしい宿泊だと言い合いました。
10畳に女3人、7畳に男子1人という割り当てにしました。

明日の小布施観光にも仲居さんに親切に対応して頂き、また料理が日本的で美味しくて、久々に日本情緒を味わえる旅になったと、年相応に感嘆でした。(笑)
カメラを持参で夕食の席に着いたのに、メインの信州牛の牛巻温泉蒸しと地野菜や、炊き合わせ、を美味しく食べるのに夢中で、写真を撮り忘れました。

信州に来たら、食べなきゃと言っていた信州そばも美味でした。

鱒の塩焼きも美味しいでした。

最後は小布施牛乳のシャーベットでした。
また、ここの桃山風呂というのが60年の歴史があり。国の有形文化財に指定されています。

写真は諦めていたのですが、食後に入ったら、私たちしかいなくて、これは撮影のチャンスと、カメラを取りに戻り、写しました。

でも一番撮りたかった写真は露天風呂からの眺めでした、HPの写真から、その雰囲気を・・・

また旅館の近くのお寺には湯煙地蔵と 温泉に浸かる可愛い地蔵様もいました。

夜の話は、やはり安倍政権の右傾化についてでした。
特に私たち世代は、戦後憲法が制定されて、小学校、中学校と、先生方や中でも特に社会科の先生方の民主主義に関する熱い思いの授業が、身体に染みついています。
意気揚々と憲法を掲げて、これからの日本の行く道、未来の姿を語られました。
そして、私たちも子供ながらに物のない時代を知っています、親の苦労を知っていました。
それが今の子供たちは生まれた頃から、物があり溢れ、自由に満ちていて何不自由もなく、それで18歳から、憲法制定もそうですが、選挙権となると、安倍さんのしたい放題の方向に行くのではないかと危惧できる、と話し合いました。
私たち世代は安倍さんの危険を察知できるけれど、若者たちの目にはどう見えているのか?
何故学生デモが無くなってしまったのか?私たちの青春時代は毎日がデモでした。
学生は考える時間が自由にあるから、忙しい大人たちに変わって、示威行動をするというぐらい、思い上がりももちろんありましたが、ノンポリと言えども、何かの政治的意識は持っていました。
その後、派閥やセクトに振り回されたり、就職に差しつかえる等々いろんな要因が重なり、すっかり学生は個別的、利己的になってしまいましたね。
1人の方の親には「あべさん、ようやってはる」とその行動力を好意的にとらえてる向きがあるという話も出ました。
安倍さんは、国民のために動いているように見えるのは、作戦でしょうが(テレビが放映する)、そう映るのは危険ですよね、今なら過半数を取れるから、自分の描いた勝手な理想像に日本を近づけるために必死なんだと思います。
だから、もっと国会で討議し、国民に理解を求める前に、自分の思い描く論理に日本を持って行こうとしているとしか見えません。
この60代のじじばばのパワーで、何が出来るのか?という熱い、暑い夜になりました。(笑)
明日は30日の小布施巡りです。