るりとうわた

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まだ終わってはいない


滋賀県民の皆さん、頑張りましたね〜、「卒原発派、滋賀県知事」に、久々に明るいニュースです。

選挙:滋賀県知事選 自公敗れる 嘉田氏後継、三日月氏初当選
毎日新聞 2014年07月14日 東京朝刊

 任期満了に伴う滋賀県知事選は13日投開票され、無所属新人で前民主党衆院議員の三日月大造(たいぞう)氏(43)が、元経済産業省官僚の小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民、公明推薦▽共産党県常任委員の坪田五久男(いくお)氏(55)=共産推薦=の無所属新人2人を破り、初当選した。集団的自衛権の行使を容認した閣議決定後初の大型選挙で与党推薦候補が敗北したことは、安倍政権に打撃となる。投票率は50・15%(前回は参院選との同日選で61・56%、前々回は44・94%)だった。

 ◇「集団的自衛権」影響

 集団的自衛権閣議決定を巡って内閣支持率が低下する中、自民党の東京都議による女性蔑視のやじ問題も加わり、「1強」状態が続く政権への批判が直撃した。今後の集団的自衛権をめぐる議論にも影響は避けられない。

 菅義偉官房長官自民党石破茂幹事長も応援に入ったが、及ばなかった。政権は原発再稼働や、消費税率10%への引き上げ判断などの課題を抱えており、敗北は今後の政権運営にも影響しそうだ。

 2期8年続いた嘉田由紀子知事(64)の路線は継承される。「もったいない」「卒原発」を掲げた嘉田県政の評価や安倍政権の経済政策、原発政策、集団的自衛権などが争点になった。

 三日月氏は5月、嘉田氏から後継指名を受けて議員辞職し、民主党を離党。段階的に原発を減らす「卒原発」を含む嘉田県政の継承を前面に掲げ、嘉田氏と二人三脚で無党派層への浸透を図った。嘉田氏は2010年の前回知事選で、過去最多の約42万票を獲得している。三日月氏は政党色を出さない方針で民主党の推薦は受けなかったが、同党は推薦候補並みの支援をした。更に東京都議の女性蔑視のやじや集団的自衛権への有権者の批判が追い風となり、支持を広げた。

 小鑓氏は安倍政権の経済政策「アベノミクス」立案に携わった経験から、県の経済再生の必要性を掲げ、国とのパイプの太さを強調した。自民党は連日、閣僚や党幹部、国会議員を送り込んだが、支持を固めきれなかった。【加藤明子

朝日新聞もトップ記事です。

原発派、滋賀知事に 三日月氏が当選 再稼働、根強い批判
2014年7月14日05時00分

滋賀県知事選が13日、投開票され、前民主党衆院議員の三日月大造氏(43)が、元経済産業官僚小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民、公明推薦=と共産党県常任委員の坪田五久男(いくお)氏(55)=共産推薦=を破り、初当選した。原発再稼働に慎重な姿勢を示し、「卒原発」を掲げた三日月氏の主張が一定の支持を受けたことで、秋にも再稼働をめざす政権には痛手となりそうだ。投票率は50・15%(前回61・56%)だった。▼2面=政権誤算、38面=「嘉田後継」に支持

 衆院議員を4期10年半務めた三日月氏は、3選への立候補を模索していた嘉田由紀子知事(64)と政策調整の末、原発を段階的になくす「卒原発」の主張を引き継ぐことを条件に後継指名を受けた。5月に民主党を離党して立候補表明。隣接する福井県原発の「被害地元」として、再稼働の判断にかかわれるよう訴えた。

 選挙戦中盤からは集団的自衛権を使えるように閣議決定をした安倍政権への批判を強調。前回の知事選で、過去最多の約42万票を集めた嘉田知事の支持票を取り込んだ。

 内閣参事官として安倍政権の成長戦略の立案に携わった小鑓氏は国とのパイプをアピールしつつ国政の課題に踏み込まず、地域経済活性化を中心に訴えた。自民党は延べ200人近い国会議員を送る総力戦で臨んだが、及ばなかった。坪田氏は「原発即時ゼロ」を掲げ、政権批判を強めたが、支持は広がらなかった。

良かったですね、反原発派が勝利して、琵琶湖の水も守られそうです。
国政での自公の政治を見ていれば、秘密保護法の制定、集団的自衛権の容認と、原発再稼働とどんどん日本が危険な方向へ進んで行くようで、歯止めが利かなくなる気がしました。
まだまだ希望が持てますね。

また、今東北地方では頻繁に地震が起きています、それも3,11の地震の余震だということです。
まだあの地震は終わっていないのです。
まるで、過ぎ去ったことの様に、原発の再稼働を始めようとしていますが、未だ被害も拡大しています。
本日の朝日新聞の記事ですが、

がれき撤去で20キロ飛散の恐れ、説明せず 国や東電
青木美希2014年7月14日09時30分

 福島第一原発事故から2年以上たった昨年8月のがれき撤去作業で、住民が暮らす20キロ以上離れた地域まで放射性物質が飛散した可能性を知りながら、国や東京電力は公表してこなかった。今後も新たに飛散する恐れがあるのに、東電は詳細な作業日程の公開など十分な対策をとらないまま作業を進める構えだ。

がれき撤去で飛散、コメ汚染 福島第一の20キロ先水田
 福島県南相馬市で昨秋に収穫されたコメから基準超のセシウムが検出されたことを受け、農林水産省は今年2月、地元の農業関係者の会合で「現時点で原因は不明」と説明していた。3月に東電に対してがれき撤去で飛散した可能性を指摘し、防止策を要請した後も地元には説明していない。

 農水省穀物課は当初からがれき撤去で飛散した可能性があるとみて、1月に原子力規制庁に相談。3月に気象庁気象研究所に問い合わせ、「20キロ程度は飛散し得る」と回答を得ていた。がれき撤去による飛散の可能性を地元に説明していない理由について、同省の担当者は「原因がはっきりした後で説明するつもりだった」と取材に語った。

国は南相馬市の作付け制限を今春に緩めてほぼ全域でできるようにしたが、地元には「基準超のセシウムが検出された原因が不明のままなのに時期尚早」との疑問もあり、作付け農家は昨年の約160戸から半減。ある農家は「自分で原因を調べてきたが分からなかった。3年前の事故ではなく、がれきの撤去で新たに飛んできた可能性があるとは信じがたい。情報がほしい」と取材に語った。市農政課は「農水省がれき処理が原因とみて東電に要請したこと自体、知らなかった」としている。

■東電、抜本対策なく再開方針

 東電は抜本対策をとらないまま撤去を再開する方針だ。近く予定するのが1号機建屋カバーの解体。1号機は放射性物質の飛散を抑えるため2011年10月にカバーで覆った。がれきを撤去するにはカバーの解体が必要で、その際、3号機よりも多くの放射性物質が飛散する恐れがある。

 東電は昨年8月19日の3号機のがれき撤去で放射性物質が飛散したことを受け、より危険性の高い1号機での作業を半年以上凍結して飛散防止策を練ってきた。カバーごとコンテナで覆って撤去作業をする抜本対策も検討したが、見送った。工期の遅れやコスト増を避けたとみられる。飛散防止剤をより多くまくなど応急対策をまとめたが、効果は不透明だ。

 国は今年4月に田村市で20キロ圏内の避難区域を解除し、次に川内村で解除を目指す。今年から帰還困難区域以外での作付けを認めたため、避難区域内の水田に通い始めた農家もある。

 第一原発で働く40代作業員は「避難区域解除で住民が戻り始めたので、東電は飛散問題を起こさないようにピリピリしている」と明かす。さらに「作業日程や線量の変化を細かく公表すべきだ。コンテナを設置してカバーごと覆えば安全だが、数百億円かかる。国が費用を出し、第三者が安全対策を管理することも必要だ」と指摘する。(青木美希)

本当にひどい話ですね。
秘密裡にがれき撤去で、放射能が飛散し、汚染米ですから、これも人災です。
漏れた放射能はまだまだ消えることはないのですから、「避難区域解除」って、本当に大丈夫なのかしら?と思ってしまいます・・・
まだまだ地震原発事故も終わってはいません。それを余震が教えてくれているということです。