るりとうわた

日常をつづる

散歩道

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花粉もだいぶ少なくなったのでは…と思い、ウォーキングを開始しました。

花粉症の薬も飲んだり飲まなかったりです、つまり歯医者さん通いをしていて、その日は飲んでいます。鼻水が出たのでは困りますので・・・。

写真はその道中のお庭の八重桜が満開です。

各家庭の庭の花も楽しませてくれますね。

私は出来るだけ、住宅内を避けて、郊外の畑のある自然の方角へ向かいます。

ここへ越してきた当時は、駅から東に向かい20分ほどかかり住宅の端にあたるところに我が家はありました。

ですから、さらに東に向かうと、畑や空き地があり、そこが家庭菜園になったりしていたのですが、今では住宅が増えて、さらに15分ほど歩かないと畑は見えてきません。

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今では貴重な空き地に向かって歩きます。

いろんな季節の花があり癒されます。

小さい平屋があるのですが、それらは取り壊され、新しい2階建ての住宅になって売りに出されます。

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まもなくそうなるであろう土地は畑にはなっていません。

そういう空き地は花畑になっています。

この空き地と道路を挟んだ、向かいの空き地は、この間から工事の車が入り、通行止めになっていました。

工事が終了すると、きれいに整地されていました。

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下水桝と電信柱が立ち並び、17軒の住宅地になるそうです。

空き地が無くなるのはさびしいです。

 

東京も感染者数が500台で増加傾向にあり、来週の12日から蔓延防止等重点措置を適用するので、その前にと、今日の人出は増えているらしい。

昨年の今頃は、第1波の緊急事態宣言中でしたね、確か80台の感染者数で、入ったと思います。

3波の緊急事態宣言を、100台まで抑えれば、増加もまだゆるやかだったのでしょうが、300台で解除したので、直ぐに500台になりました。

1年経ったのに、経験が蓄積されていないようです。それらが生かされないのが不思議です。

最近はコメンテイターの方まで、「欧米に比べたら極端に少ない数字ですよ、日本は政府も国民もよく頑張っていると思います。」と言う方がいます。

何故欧米と比較しないといけないのでしょうか?アジア人ですから、近くのアジアと比較した方が公正でしょう。

中村文則さんの書斎の呟き「迷走するコロナ対策」(毎日新聞・4・1)が、同じ思いを感じました。以下に載せます。

 新型コロナウイルスの感染拡大はズルズルと終わりがなく、健康被害に加え、精神的にも経済的にも、もうずっときつい状況が続いている。 コロナを抑え込んでいる近隣諸国を見る限り、本来なら、日本も同じくゼロコロナに近づける領域にいけたと感じる(一度はあんな半端な緊急事態宣言で、東京は1日1桁まで減った)。もう遅いかもしれないが、今がそうなれるギリギリのタイミングかもしれない。日本がまだ一度もしていない、明確なロックダウン(徹底的な補償付きの)はできないだろうか(本来は去年やっておくべきだった)。人の心理として、目標がなければ自粛は難しい。規制をしなくても、感染者数が増加すればどのみち経済は鈍化する。実質的に、経済だけを見ても感染者数は減らさないともうどうしようもない。 コロナの被害は地域差があり、日本は島国なので本来はかなり恵まれた位置にある。なぜかマスコミがあまり報じないのでここに書くと、抑え込んでいる近隣国の一日の感染者数(3月14~27日)は、ニュージーランドと台湾が大体ゼロ~数人、オーストラリアがゼロ~十数人で、日本は桁が二つ違う(3月27日付で2000人以上)。この地域の海に囲まれた立地の先進国で、失敗したのは日本だけだ。ちなみにベトナムラオスブルネイなどもゼロ~数人、中国が数人~十数人、シンガポールが数人~二十数人等々となっている。そもそも去年の春に徹底したロックダウンを一度していたら、今の日本は全く違う景色が広がっていたはずだ。こうやってズルズルやるのが(日本の政治っぽい)一番駄目に違いない。 コロナは大したことはない、との政策をとったスウェーデンも、感染者数が激増し、結局規制へ方針転換した。同じくコロナを軽視したアメリカやブラジルは、医療崩壊だけでなく葬儀業務の崩壊まで招く悲劇を起こしてしまった。アメリカもブラジルも大統領が別の人間なら、あそこまで死者数は増えなかっただろう。ブラジルの大統領はブラジルのトランプと呼ばれ、トランプ的なもの、がコロナに対し脆弱(ぜいじゃく)だったことも明らかになった。フィリピンやイギリスの大統領、首相もそう呼ばれており、同様に失敗した(イギリスは首相が感染するまで対策が遅れた)。○○のトランプ、と呼ばれた指導者は全員失敗したことになる。 日本は安倍政権時にコロナ禍を迎え、既に国会(政治の中心)は虚偽に覆われ、言葉も論理も崩壊していた。そして対コロナ対策の失敗も、崩壊した論理/言葉から始まっている。それは、もうお忘れかもしれないが、感染者が増え始めた時、日本のメディアで一部の論客がなぜか口をそろえ一斉に主張し始めた「検査数を増やせば医療崩壊が起きる」という意味不明の謎の言葉だった。こんなことを言っていたのは、世界中で恐らく日本だけだ。台湾やニュージーランドの指導者が聞けば仰天しただろう。 検査数を増やせ、の訴えは同時に、軽症者や無症状者を一時的に隔離できる施設(ホテルなど)の用意を前提としていた。医療が崩壊するはずがない。むしろ感染者を見つけなければ水面下で広がり、突如拡大し医療崩壊が起きる(そして起きた)。この言葉は言い直すなら「検査数を増やせば保健所崩壊を招く」が正しい。だから保健所だけに任せず、国を挙げて民間の協力も得てやれと多くの人は訴えていたのだった(だがまだやっていない)。日本のコロナ対策の失敗は、従来の枠組みでコロナを迎えようとした結果、それを越える政策を放棄したことに尽きると思う。 あの時意味不明な発言をしていたコメンテーターたちは(反対意見を巧妙に捻(ね)じ曲げて紹介し、それを論破する虚偽的な言論をする傾向にある)、今でも何気ない顔でテレビ等で発言し続けている。恐ろしいとしか言いようがない。日本のコロナ対策の最初の失敗を導き出した言葉が、なぜあの時不自然に一斉に発せられたのか。気味が悪いので一度マスコミは検証してほしい。

 ■人物略歴

中村文則(なかむら・ふみのり)氏

 1977年愛知県東海市生まれ。福島大卒業後、フリーターに。2005年「土の中の子供」で芥川賞、10年「掏摸<スリ>」で大江健三郎賞など。作品は各国で翻訳され、米国デイビッド・グーティス賞を日本人で初めて受賞。この「書斎のつぶやき」も一部収録した初エッセー集「自由思考」を19年に刊行。20年4月、新作小説「逃亡者」を刊行。