るりとうわた

日常をつづる

外来種・ガビチョウ


早くも熊本での最初の地震から1週間が過ぎました。
未だに、震度5の地震が何度も起こり、1週間で700回を越す地震だそうで、何とか早く収まり、これ以上被害が拡大しないことを祈っています。


朝夕はまだ冷えますが、春は進みますね。
山吹の花も咲きだしました。
最近近所での話題は、ガビチョウという鳥の話です。

私たちの住んでいる400軒以上の住宅が出来、その周りにも家が増え、庭木が大きくなるにつけ、近くの丘から、鳥が来るようになり、目や耳を楽しませてくれるようになりました。
その第一は春にやってくるウグイスでした。
朝早くから近所の庭先で鳴きはじめると、早く我が家の庭にも来て鳴いてくれないかな〜と期待したものです。
今年も、可愛い姿を見たのですが、鳴かず仕舞いで、その後は姿も見えません。
友人はここもう2年は鳴いていないと言います。

それがウグイスではないのですが、ここ最近庭に来て、上手い人が吹く口笛の良く通る音で「ぴーぴー。ぴぃよ〜、ぴぃよ〜」と鳴いたり、その後も、かなり大きな声で囀る鳥がいます。
時々「ほー、ほけ〜」とも聞こえます。
その姿をお隣の梅の木に停まったのを見つけて、カメラを持って庭に出ました。

逆光で色が出ませんが、ウグイスよりはずっと大きいな鳥です。
全体に茶色で、目のふちが白くなっています。
追いかけて通りに出ると、友人と右隣の奥さんも出て来て、
「何て鳥?」「なんだろう?」「はじめて見るね」と皆さん同じ思いでした。
数日たつと、この鳥の話題がさらに広まって、これまで見掛けない鳥が良く来ていると広まりました。

どうもつがいで行動しているようで、いつも二羽で飛んできます。
私も野鳥図鑑を図書館で借りていたので、その図と照らし合わせるのですが、同じ鳥が見つかりません。
すると友人が知っている方に教えてもらったと言い、その名前が「ガビチョウ」でした。彼女は中国の画眉山から来た名前かな?と思ったそうです。
その鳥は外来種で、それで野鳥の図鑑には載っていなかったのです。
だから名前が分からなかったのだと納得です。
Wikipediaによると


ガビチョウ(画眉鳥、学名 Garrulax canorus)はスズメ目チメドリ科に分類される鳥。同属のカオグロガビチョウ、カオジロガビチョウと共に外来生物法で特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっている。

中国南部から東南アジア北部にかけて広く生息する。 日本では、ペットとして輸入された個体がかご脱けにより定着した。日本国内では留鳥として生息し、南東北、関東、中部、九州北部で見られる。本種が多く観察されるポイントとして、東京都内では高尾山が有名である。

体長約 22-25cmで、嘴と尾が長い。体色は全体的に茶褐色でかなり地味であるが、眼の周り及びその後方に眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持つ。嘴の色は黄色。 かなり大きな音色で美しく囀る。ウグイスやキビタキオオルリサンコウチョウといった他種の囀りをまねることがある。

やはり囀りが得意のようですね。
それで、近所の方も最近、「ウグイスや、色んな鳥が鳴いているよね」と言われていたけど、その正体はこのガビチョウで、鳴きまねをして鳴いていたのです。
また友人は、「この少々うるさい鳴き方は、やっぱり中国には合っているけれど、日本には合わないわ」というので、人間と同じかと大笑いしました。
結局、おしゃべり上手で、1970年代に輸入したそうですが、日本人には声が大きく人気が無く、放鳥したのが増えたということのようで、もう1980年代には九州で観察されていました。

それで、きっとこの辺も縄張りにされて、ウグイスも来なくなったのだろう、と話し合いました。
ちょっとお喋りな愉快な鳥ですが、この鳥が悪いのではないかもですが、お馴染みのウグイスに来て欲しいな〜と思いました。