るりとうわた

日常をつづる

ロシア旅行4(黄金の環) 


白夜際のバレエ観賞を最後に、サンクトペテルブルグを後にして飛行機で、モスクワに向かいました。
黄金の環というのはモスクワ北東に、環状に連なる古都群で、モスクワ以上に長い歴史を持つ町、大きな歴史的事件の舞台となった町など、個性的で、素朴なロシアらしさに溢れているということです。
パリのベルサイユ宮殿やルーヴル美術館(かつての城)と同じで、エルミタージュ美術館(冬の宮殿)や、夏の宮殿、エカテリーナ宮殿の絢爛豪華な様を見ていると、”これは革命は起きるはずだわ”と言う心境になります。(笑)
どれだけ多くの人々が働かされ、事故があったり犠牲になり、こき使われてきたのだろうか!と考えると、現代に生きていて良かったと思いますから。(笑)
今度は田舎に目を転じたいと思います。


ロシア正教の教会は同じく、フレスコ画が一面に描かれ、椅子テーブルはありません。
シャンデリアは豪華です。
一番上の写真のはトロイツェ・セルギエフ修道院内にあるウスペンスキー大聖堂(ウスペンスキーとは「聖母マリアの被昇天」と言う意味)です。
青いドーム4つの中央に金色のドームがあり、その中の様子は上の写真です。(1585年完成)


これは搭の下側が鐘楼、上が物見台と言う2層からなる特異な建築です。
13世紀に聖セルギエフが修道院を建てたのが始まりで、町の名前はセルギェフ・パサードと言います。
「黄金の環」の中では一番モスクワに近く(70km)、日帰りが可能だそうです。
この町セルギエフはマトリョーシカ発祥の地で、門前町のようなお店に、様々なマトリョーシカが並び、目を楽しませてくれました。

ウラジミールで1泊し、翌日スズダリと言う町そのものが歴史博物館と言うところへ来ました。
その入り口付近に、キジ島とおなじ木造建築を移築した木造建築博物館に寄りました。

キジ島と同じように、夏の教会。暖房の入る冬の教会(小さ目)と鐘楼がありました。
その歴史博物館から出て、向かいの河原に立つと、点々と教会の屋根が、繋ぐと円になるように並びます。



3枚の写真をパノラマのように繋ぐと、分かるのですが、沢山の教会が近い場所にあります。
それらを回ります。

ポコロフスキー女子修道院

スパソ・エフフィミエス修道院。町の北側を守り、まるで砦のような城砦をめぐらした修道院です。

1352年創設、手入れされた畑や花畑があります。

中心を占めるのはスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂で7つのドームがあります。

そのドームの横に鐘楼があり、11時にベルミュージックの生演奏があり聞くことが出来ました。優しい鐘の音でした。
演奏は1人で、一番左の部屋で、紐を押したり、ひいたりして演奏します。

アップで。

要塞のクレムリンクレムリンとは城壁の意味)

スズダリ最古の教会ラジヂェストヴァンスキー 教会で、内部の壁に13世紀、16世紀、17世紀の壁画が残っています。

一番下の薄い絵が13世紀、真ん中が16世紀、後ろのはっきりした青色が17世紀で、これは失敗だそうです。修復しようとして色を選び間違えたとか・・・
その後バス移動して、畑の中の径を30分ほど歩きました。炎天下30℃はあろうかという日でした。
着いた時、ガイドさんが残念がって、「ロシア人は暑すぎて池の中です」と、がっかりされました。
それがこの写真です。

ガイドブックにも「白鳥」「白衣の花嫁」に例えられるとありますが、それほどでもない。

ところが帰り始めると、先ほど泳いでいた人たちが居ない、すると水面に現れたのは

これは美しい!
奇跡です、先ほどの人たちが泳いでいれば、私たちは見ることもなくこの場を立ち去るのみだったのですから・・・
ラッキーでした。これは「白鳥」も「白衣の花嫁」も納得です。ポクロフ・ナ・ネリ教会です。

ウラジミールのウスペンスキー教会です。

ドミトリーエフスキー教会です。12世紀末のこの教会を有名にしているのは外壁一面に施された浮彫です。聖人や歴史上の人物、動植物など。

こんな感じで、細かいです。
沢山の教会や修道院を見ましたが、やはり「白鳥」と言う名に例えられる教会が一番美しいと思いました。
見れてよかったです。
次回で最後のモスクワ市内観光です。