るりとうわた

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空席の授賞式

10日に、スウェーデンノルウェーで、各ノーベル賞の授賞式が行われました。

化学賞を受賞した根岸英一・米パデュー大学特別教授と鈴木章北海道大学名誉教授は、
スウェーデンの首都ストックホルムで、スウェーデンのカール16世グスタフ国王から、それぞれメダルと賞状を受け取りました。

日本人として、とても誇らしいです。


またノルウェーの首都オスロでは、ノーベル平和賞の授賞式が行われました。
中国の民主活動家、劉暁波氏(54)は国家政権転覆扇動罪で服役中の劉氏本人や自宅軟禁下に置かれているとされる妻は出席せず、主役不在の式典となりました。

受賞者や関係者が出席せずに授賞式が開かれたのは、ナチスを批判して投獄された1935年受賞者のドイツ人平和活動家、カール・フォン・オシエツキー氏以来75年ぶりということです。

授賞式会場には劉氏の顔写真が掲げられ、空席の受賞者席にメダルと賞状が置かれると、出席者は拍手で称賛した。また、劉氏が昨年12月に自身の裁判のために書いた文章も紹介され、ノルウェーの女優リブ・ウルマンさんが「わたしは、自由な中国が将来到来するという楽観的な期待に満ちあふれている」などと読み上げた。
 一方、中国政府は同日、劉氏への平和賞授与を改めて非難。外務省は「ノーベル平和賞を利用して中国に内政干渉や主権侵害をしようとする国や個人には断固として対抗する」との声明をウェブサイトに掲載した。

 同国内では、授賞式を伝える外国テレビ局のニュースはすべて遮断され、国営メディアも式について伝えていない。[オスロ 10日 ロイター]

 75年前の時代と違って、グローバル化した時代、中国が国民に情報をシャットアウトしても、ネットは立ち待ち世界を駆け巡り、一国の問題ではなくなる時代です。

中国はノルウェーに対しては、自由貿易協定(FTA)の締結交渉延期などの対抗措置を打ち出していますが、そういう外圧に、小さい国が大きな国に負けずに主張を通し、世界にアッピールしたことは勇気づけられますね。

ちなみに一番下の写真の床を見て、2年前ノルウェーを訪れた際見た会場と同じと喜びました。(笑)(その時に撮った写真です)

会場となったオスロ市庁舎の大ホールの写真です。
さらに、スウェーデンでの化学賞(平和賞以外全部)の授賞式は、ストックホルムにあるコンサートホールです。

その式典はストックホルムの市庁舎で、こちらも訪れた際の写真があります。