るりとうわた

日常をつづる

師走


暮れになると我が家の山茶花も咲きだします。
寒さに向かう中、可憐に咲く花は可愛いですね。
師も走ると言う師走ですが、国会の先生方は走り過ぎですね、また参議院でも強行採決です。

強行、また強行 与党、質問時間残し

毎日新聞 2013年12月05日 21時43分(最終更新 12月06日 00時04分)


 「可決」の声は誰にも聞こえなかった。多くの不備を指摘されてきた特定秘密保護法案が5日、参院の特別委員会を通過した。与党は質問時間を残したまま自ら審議を打ち切り、野党議員の怒号の中、委員長はそそくさと立ち去った。日本の民主主義に大きな影響を与えかねない重要法案にもかかわらず、主権者国民を置き去りにした茶番劇。識者からは「参院の役割を果たしていない」と批判の声が上がった。【青島顕、日下部聡、臺宏士、斎川瞳】

 参院第1委員会室に緊迫した空気が漂い始めたのは午後3時過ぎ。維新の室井邦彦議員が質問を始めたころだった。「安倍政権は大勝しておごりが出ているのではないか。(審議は)荒れ放題だ。猛省を促したい」。室井氏が切り出すと議員傍聴席に詰めかけた野党議員から拍手が湧いた。

 「まだ衆院の半分も(審議を)やってないんだ!」「法案を出し直せ」−−。委員会室にやじが渦巻く。

 「議長!」。午後4時過ぎ、自民党石井浩郎議員が突然、手を挙げて叫んだ。「委員長」と言うべきところを間違えたらしい。8人予定されていた質問者の7人目、宇都隆史議員(自民)の「国民に丁寧に説明すべきではないか」という質問に森雅子法案担当相が答えた直後。審議を打ち切り採決を求める動議だった。

 委員長席に野党の理事が殺到。マイクを奪って机をたたき、中川雅治委員長(自民)の発言を遮るかのように口の前に紙をかざす。自民党理事の佐藤正久議員の合図で与党議員が無言で起立した。中川氏は口を動かしたが、まったく聞こえない。午後4時7分だった。

 「何も聞こえていない。こんなのは絶対許されないぞ!」。仁比聡平議員(共産)が委員会室を退出する中川委員長の前に立ちふさがったが、一緒に出てきた多数の与党議員に押しのけられた。

 がらんとした委員会室では、民主党理事の福山哲郎議員が書類を机にたたきつけ、傍聴席に向かって叫んだ。「理事会では、今日採決なんて話は出てませんから!」

 「本当に採決があったのですか」。傍聴していた千葉県柏市の会社員、若井正幸さん(57)はあっけにとられた。そして「自民党議員が国民への丁寧な説明を強調していた直後だけに、なおさら強行採決は納得できない」と憤った。
委員会室の外では、法案担当の官僚が資料の詰まったカバンを手に立っていた。記者が「堂々と採決してほしかったのでは」と声をかけると「国会は難しいところだね」とひと言。硬い表情で立ち去った。

 採決の様子をテレビニュースで知った元参院事務局部長の佐藤吉弘さん(91)は「参院衆院の付属物になっちゃったね。まるで茶番」と切り捨てた。

 参院での合計の審議時間は24時間。衆院審議の7割の時間を割くのが通例だが、半分程度に終わった。

 安倍晋三首相は、秘密指定の監視をする機関や運用基準を決める有識者会議など、極めて重要な論点を採決前日に突然持ち出した。政府・与党は「審議を尽くした」というが、的外れと言うほかない。

審議を尽くすのが国会の仕事だと思いますが、数の横暴です。
曖昧なままの秘密を、国民から隠して、何をそんなに急ぐのか?、国民の知る権利、国民主権が奪われていくようです。