るりとうわた

日常をつづる

教訓


庭のくちなしの花も沢山咲き始め、もう梅雨の終わりが近いことを感じさせてくれます。
でも今年の天気も、突然豪雨になったりと異常です。
昨日の朝、妹から、「夫が脳梗塞になり、先週から入院している」と、電話があり、もうびっくりしました。
彼は糖尿病の持病があるので、それは食生活から充分に気を付けていたので、わが耳を疑いました。
「右脳だったから、左側が動かない」と聞かされて、まさかと・・・
とにかく面会時間を聞いて、家族でかけつけました。

妹の旦那だから、私からしたら義弟になるのですが、妹と6つも年が違うので、夫も3つ、私も4歳上のお兄さんなので、いつも大きなお兄さん、身長も180cmほどあり義兄と思ってきました。
陽気で朗らかで、江戸っ子で、いつも場が華やかになる存在でした。
それだけになおのこと信じられませんでした。

夫の方が先に病室を見つけ、私と娘は病室を尋ねた係りの方が、調べに行かれたのでその方を待っている間に、もう会話が始まっていました。
喋りはじめこそ、少し聞き取りにくい感じでしたが、喋るごとに流暢ないつもの喋り口調になり、こうなった経緯を次々と話されます。
そしてここで受けた認知症のテストのこと、いくつかの名前を言わされ、引き算をして、その後にまた最初の名前をいうのだそうですが、何だ覚えておけという意味なら、そう言ってくれなくては・・・
等々、いつもの義兄のままです。
それもきっと私たちを心配させまいとしてのパフォーマンスだったのかも知れませんが、
いつもと同じ彼に、正直、私たちはホッとしました。
ただ、左手と左足の感覚がなく鉄の重りを付けている様という話で、入院した日からリハビリを始めているそうです。

金曜日に帰って来た時に、玄関の段差で転び、中々立てなかったそうです。その次の日には自分が幹事の集まりがあり、その用事も済ませたかったそうで、それが終わってから病院へ行こうと思ったそうです。日曜日の朝、妹と娘さんで、やはり様子がおかしいと救急車を呼んだそうです。

ご自分で、やはり早い方がいいらしい、3時間以内なら薬で治せる、6時間以内なら後遺症が残らないらしいから、すぐに診てもらった方が良かった。
と、何回も私たちに、気を付けるように話してくれました。
それが、何故今回、自分の時に、出来なかったのか、その金曜日の前兆のようなことが起こった時に、病院に行っておけば・・・と考えると、残念でなりません。
疲れているからちょっと休めば治ると思うし、まさか自分が脳梗塞になるとは考えないですよね。
また責任感が強いのも、わざわいしましたよね、その会合がなければ土曜日に病院へ行っていたかも知れません、が、すべてたら・ればの過去の話です。
その教訓というものは自分の場合には使えないのですよね、経験してはじめて知る・・・
私たちは義兄のその言葉をしっかり受け止めたいと思います。

近所の奥さんで、私より2つ若い方は、運転中に異変に気付き、車をまっすぐ走らせようと思うのに、ハンドルが右に右に切れてしまい、車を路肩に寄せて、自分で救急車を呼んで入院されました。
その方も、脳梗塞で、なった直後の発見で、治りも良かったそうですが、やはり手足、口に少し後遺症が出て、そのリハビリに7か月も入院されていました。今は元通りです。
それからすると、長い入院になりそうです。
カラオケで口の筋肉が鍛えられているから、口のリハビリが早いと、ご自分で言っていましたが、ボーリングもしているので、同じ年代の方よりも筋肉がついていると思います。
是非その筋肉が衰えないうちにリハビリで、動けるようになって欲しいと願っています。