るりとうわた

日常をつづる

西伊豆1泊(2)


夜に到着したので周りの景色が見えなかったのですが、雲見温泉も、浜に岩が点在する景勝地でした。
上の写真は雲見海岸から正面に見える2つの岩が牛着岩と呼ばれる岩です。
また2つの岩が寄り添うように見えることから夫婦岩とも言われるそうで、観光船が回っています。
晴れた日には富士山が正面に見えるそうで、ダイビングスポットとしても有名な場所だそうです。
昨日は青空でしたが、今日は雲が多く、富士山は残念ながら諦めるしかありません。

泊まった宿の周りは民宿が多く民宿街になっていました。
この写真の川沿いの建物もすべて民宿で、川に温泉のパイプが通っています。
網元が多く、私たちは太郎という宿で、玄関の真上が私たちの部屋で、隣が2名、その向かいが3名かしら、3組7名が宿泊という感じです。(スリッパの数で)
民宿ですから共同トイレで、女性と男性とに別れているのですが、主人が行くたびにスリッパが置いてあると言って帰ってくるので、1階にもトイレがあったと教えました。
私が夜に行ったときもスリッパはあったし、次の朝も同じ格好で置いてありました。
主人に「ノックしてみた?」と、聞くと「していない」というので、「スリッパだけおいてある」「じゃぁおばけだ〜」と騒いでおきましたが、ずっと下のトイレに行っていたそうです。(笑)
女性は私だけだったみたいで、ペーパーを三角折(飾り折)にしたのが、私のは少しゆるめなので、いつ行っても同じものでした。
では男性六人は下のトイレに行っていたのかしら?それともそのスリッパは無視して?、誰も片付けない不思議なスリッパでした。(笑)
お風呂は2つあり、内鍵が掛けられます、塩分(ナトリウム)の強い温泉で、身体の中から温まることが出来ます。
ただこの日は30度近く気温が上がった暑い日で、身体が冷めずに、自販機通いで、冷たいものばかり飲みました。
今朝も朝から沢山のお皿が並びます、菜っ葉の煮浸しもありました、こんなに入るかしら?と思いましたが、和食は意外と食べられるものです。
主人は朝にしっかり食べたいほうだからこれぐらいあるのがいいと言いましたが、私は聞き流しました。(笑)宿は宿、我が家は我が家。
清算に行くと、車の通る表通りのほうにも玄関があり、私たちは裏から入ったの?どっちが表?という感じで両方に入り口がありました。(トイレも別の入り口があったりして(笑))

民宿を後にして近辺散策です。
雲見温泉松崎町の端で、すぐ隣は南伊豆です。
少し南伊豆方面に行くと「石部の棚田」という案内板があり、寄ることにしました。
ここはオーナー制の棚田で、ホームページがありました。
http://www.ishibu-tanada.com/

下に駿河湾を一望でき、晴れた日には、富士山・南アルプスを望むことができる絶景の棚田です、上の写真の下の町が雲見温泉でその先に海が見えます。富士山が見えれば最高です。
昭和30年代には、枚数約千枚、総面積は10haにもおよんでいたそうです。
「石部では、傾斜が急であること、良質な石が手に入りやすかったことから、石積みによる棚田が造成されました。
こんな石部の棚田ですが一度だけ、大災害に見舞われたことがあります。江戸時代後期、文政年間(1820年代)の頃、突然山津波が発生し、石部一帯は石河原と化したそうです。もちろん、棚田も跡形もなく崩れ落ちました。現代の棚田は、この大災害の後、約20年をかけて復田されたものです。
そんな現代まで引き継がれた石部の棚田ですが、平成に入り、徐々に耕作面積を減らし、平成11年には90%が耕作放棄され、茅が密生してしましました。」
それが、平成12年に、耕作放棄され、茅で覆われていた4.2haの棚田を再生し、集落活性化の起点として活用されたそうで、まだ新しいということです。
すべての人が笑顔になれる「百笑(ひゃくしょう)の里」づくりをめざし、平成12年から保全活動を行ない、平成14年には、交流棟や水車小屋・農道などの整備も行なわれ、 「棚田オーナー制度」が開始しました。とあります。
それで畑に名前つきの札が立っていたのです。

写真の景色からも上の看板からも、森から海に直結しているのが良くわかります、農薬を使えばそれも海に直結ですから、その影響も大きいでしょう。
自然農法で綺麗な水であれば、海も安心です。
稲穂は黄金色ですから収穫も真近かなことでしょう、予定表には稲刈り・稲掛け (収穫祭)10月8日・9日とあります。

空模様が怪しいので、折り返して帰路に着くことにしました。
帰りは箱根越えにして、今年の仙石原のススキも、写真に撮って帰ろうということになりました。
ただこれが甘かったですね、行きは良い良い帰りは怖い箱根の山は天下の険です。(笑)
登るほどに霧が濃くなり、十国峠も霧の中です、ただ海側は晴れているらしく熱海のほうに青空が見えました。
芦ノ湖に向かうほどに霧は一段と濃くなり、視界3〜5mです。
猪が飛び出しても分からないほどの濃霧です。

まさに一寸先は闇、五里霧中とは、この状態か〜(笑)
でも仙石原まで下ると、大丈夫でした。
今が見頃なんでしょう、観光客も多かったです。
銀色に光るススキ群は素晴らしかったです。