るりとうわた

日常をつづる

初富士

先日から夫は空を見上げて、「今日は青空でいい感じだ」「これは、富士山が見えるぞ」とか、聞こえるように呟いていて、撮影に行きたそうでした。
それも年賀状を見てからなんですが、夫と同じように富士山の写真を使った年賀状が友人から3枚ほど来て、その場所が気になってしょうがない感じです。

それで、今日は思い切ってその検証に出掛けることにしました。
洗濯を干し終わってから出たので、着いたころはすでに11時過ぎで、富士山側の青空の色は若干薄くなってきました。

こちら須走ICに入ろうとしたら、全面通行止め(高速は動いていますがそこまでの道が)という看板があり、周りに雪があったので、日陰の道は凍結しているのかもしれません。
車が通らないので降りて富士山の写真を撮りました。

方向的に後ろに太陽があるので、色が綺麗に出ますが、こちら向きの富士山は形がよくありません。

138号線で山中湖に着きました。

湖側に来ると逆光になります、やはり早朝が一番良い時間帯のようです。
夫の一番気になる写真の富士山とは形が違うということで、今度は河口湖に行くことになりました。
そのために山中湖を迂回する道中に見つけた景色に、私は大感動しました。
3000メートル級の山並みが壁のように連なっています。
引き延ばして撮りましたが、見えるといいのですが・・・

これが南アルプス連山です。
飛行機で富山に向かうとき、眼下に富士山を見て間もなく見える連山がこの南アルプスで、しばらくして諏訪湖が見え、その近辺に見える山並みが中央アルプスでほどなくして見える、厳しい連山が北アルプスです。
上空からはその光景を何度か見たことがあるのですが、平地で富士山と同じ画面(富士山の裾野越し)にこの南アルプスの光景を見たのは初めてです。
雪山の方が目立つからわかりやすいということでしょう。
飛行機の上空から見る景色は地図のように平面的で、地上から見る景色の方が立体的です。

ちなみに帰宅してその名称の由来を調べてみると。

日本アルプス(にほんアルプス)とは、本州の中部地方にある以下の3つの山脈の総称である。
飛騨山脈北アルプス):富山県岐阜県・長野県・新潟県の4県にまたがる山脈。
木曽山脈中央アルプス):長野県に存在する山脈。
赤石山脈南アルプス):長野県・山梨県静岡県の3県にまたがる山脈。 
1881年に刊行された『日本案内』の中で、飛騨山脈を調査したイギリス人鉱山技師のウィリアム・ゴーランドが、ヨーロッパのアルプス山脈に因んで、そこから見える山脈、周辺含めて「日本アルプス」と紹介したのがこの名前の由来である。後に小島烏水が飛騨山脈を「北アルプス」、木曽山脈を「中央アルプス」、赤石山脈を「南アルプス」とした。

一般に「日本アルプスの父」とまで呼ばれるイギリス人宣教師のウォルター・ウェストンは、自身が盛んに日本アルプスに登り、また、ヨーロッパにも日本アルプスの名を紹介した。上高地にはウェストン碑があり、また毎年ウェストン祭が行われている。ウェストンは、南信州天竜川周辺、南アルプスにも足跡を残している。

ちなみに3000m以上の山の所在地は静岡・山梨・長野・岐阜・富山の5県で、富士山と北アルプス11座、南アルプス9座、計21座ということです。
ですからこの3000m級の南アルプスの眺めは壮観です。
今年大阪に帰省した際に、台風並みの低気圧明けの翌日の快晴の日で、浜名湖越しに富士山を見た時は、我が目を疑いました。
たぶん北側には南アルプス中央アルプスがちらほら見える浜名湖の東の端っこに、富士山の頂きが見えたのですから、それは感動しました。
それに続いての第2の感動でした。

そして河口湖で見た富士山は、友人の写真の富士山と同じだったことが検証されました。
裾野が素晴らしいです、見事な富士山の形です。
もう時刻は昼過ぎですから、太陽が照りつけて富士山も鏡のように反射しています。
早朝だと富士山の姿が撮れるでしょう、だから夫は早朝にここに来たいらしいのですが、この季節、チェーンのないタイヤでは無理でしょう。
で道路側に富士山を真正面に眺めるホテルがあったので、ここに泊まって、早朝撮影がいいんじゃない。そうね。と実現性のない話で締めくくり帰路に着きました。(笑)
検証が出来て良かったです。